家で子どもが工作を始めたとき、
ふと見ると「あ、失敗しそう……」と
親の方がハラハラしてしまうこと、ありませんか?
そして案の定、「あー!切りすぎちゃった!もう嫌だ!」
と泣きべそをかくお子さん。
「だから言ったのに……」という言葉を飲み込んで、
つい「もう一個新しい紙出そうか?」と、
親が先回りして解決したくなる。
そんな光景は、どのご家庭でもよくあることだと思います。
でも、ちょっと待ってください。
実はこの「失敗した瞬間」こそが、
私が塾や子育てで最も大切にしている
「自律する力」を育む『宝の時間』なんです。
工作や手作業は、とにかく思い通りに
いかないことの連続です。
「切りすぎてしまった。」
「のりでベタベタになった。」
「思った形にならない。」
ラボ生たちも、いつもこうした「失敗」という教材に
向き合いながら創作を楽しんでいます。
実は、この「あ、失敗した!」という瞬間こそ、
自走する子に育つための最大のチャンス。
なぜなら、失敗にぶつかって初めて、
子どもたちの「自分で考えるスイッチ」が入るからです。
まずは「心の安全基地」になる
失敗という教材を活かすために、まず大切なことがあります。
失敗した直後の子どもは、大人が思う以上に
ショックを受け、パニックになっています。
そこで「だから言ったじゃない」「こうすればいいのに」と、
すぐに正解を教えてしまうのは、少しもったいない。
まずは、「それは悔しいね〜。一生懸命作ってたもんね。」と、
その悔しさや驚きを丸ごと受け止めてあげてください。
親が味方でいてくれる。
そう思える安心感があって初めて、
子どもは「次はどうしよう?」
と前を向くエネルギーが湧いてきます。
ここからが本番の「作戦会議」
気持ちが少し落ち着いたら、親子で「作戦会議」のスタートです。
「切りすぎちゃったね。さて、ここからどうすれば、
もっと素敵な形になると思う?」
「セロハンテープで貼ってみる? それとも、別の形に変えてみる?」
答えを教えるのではなく、
「これからどうするか。」の選択肢を、親はパスとして投げてあげる。
これが、人生のハンドルを少しずつ本人に渡していく練習になります。
「失敗しても、作戦を立てれば大丈夫」
という経験を積み重ねることで、子どもたちは少しずつ、
自分の力で人生を切り拓く強さを身につけていくのです。
最後に
工作は、何度失敗しても、材料さえあればやり直せます。
親がそばにいて、何度でも「作戦会議」ができる今のうちに、
たくさん失敗を経験させてあげてほしいのです。
今日、お子さんが何かで「できない!」と困っていたら、
それは最高の教材が目の前にあるということ。
ぜひ親子で「作戦会議」をしてみてくださいね。