ダウンタウンの笑いの影響とLOHASについて:坂本龍一氏の意見

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今日は亡くなった坂本龍一さんに批判的なことを書きますので、彼のファンの方は読まない方がいいですよ。

ということで本題に入ります。

なんでも坂本さんはダウンタウンの笑いを批判していたとのことです。

彼はある対談で以下のように語っています。

「僕には、ダウンタウン理論というのがあるんですよ。(中略)ダウンタウン前とダウンタウン後で日本人の心は大きく変わった。

挑発すべきものがなにもないところでやってるから、パフォーマンスとしての反抗にならざるを得ない。

ここ二、三年のダウンタウンの芸って、年下の芸人をいたぶってるだけで、一言で言うと、『どんくさいやつをいじめてなにが悪いの』ってことでしょ」

そして、坂本さんは、「今のいじめとか少年犯罪のパターンって、ほんとダウンタウンそのままじゃない? 松本人志はあのすごい才能で、そういう社会を啓示したんだよ」とし、さらにこうした価値観が刷り込まれると、『いじめてなにが悪い』から『人を殺してなにが悪い』に行き着くのは早い」と主張します。

申し訳ありませんが考えが浅いですね。

日本人が「いじめてなにが悪い」とか「人を殺してなにが悪い」と考えているなんてどこから引っ張りだしてきたのでしょう。

どうしても日本は悪い方向にいっていることにしたいようです。

しかし、いつもいうことですが、日本では犯罪発生件数は減っているんです。

殺人事件も少年犯罪も同じ。

ならそうなったのはダウンタウンの作り出した笑いのおかげだというのが論理の筋ではないでしょうか。

結局、ありきたりの現代批判、最近の子供たち批判にとどまっています。

大体、坂本さんは「ダウンタウンのごっつええ感じ」で、松本さんといっしょに前にシミのついた白ブリーフを着用して、コントをやっていたじゃないですか。

自分もそうした形でダウンタウンに加担しておいて、後になって批判するというのは潔くないですね。

そういえば、坂本さんはLOHASを提唱していることでも知られていました。

LOHASについて簡単に説明すると、「Lifestyles of Health and Sustainability」の略語で、「経済的にも精神的にも無理のない暮らしの中での、地球環境に配慮した生き方」のことです。

例えば、環境に配慮してマイバッグやマイカップを持参することはLOHAS的な生活と言えますが、その際に、「自分が出来る範囲で無理なく」環境保全に役立つ生活を送ることが大切なのだそうですね。

なるほど結構なことです。

私はかなり前にこのLOHASを批判する記事を書いています。

ここに再録はしませんが、環境保護を云々するのならLCA(ライフサイクル・アセスメント)*を考えないといけません。

*製品の原料採取・製造から廃棄までのライフサイクル(原料採取−製造−流通−施工−併用−リサイクル−廃棄)のすべての段階において発生させている環境への負荷を評価すること。

ある製品が環境に優しいかどうかを判断するためには、それ自体の環境性能や生産活動を見直すだけでは不十分なんです。

要するに、LOHASなんて、口当たりのいいキャッチフレーズで自分は環境について配慮した生活をしているとアピールしたいだけのセレブのお遊びでしかありません。

ダウンタウンの笑いといい、LOHASといい、私から見れば坂本さんは思いつきでいろいろなことを口に出していただけなんですが、音楽家としての実績と風貌で世間の人は重要なことをいっていると勘違いしたんでしょうね。

今回も亡くなった人を鞭打って済みません。

まあ、私もろくな死に方をしないでしょう。

では。


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