約20年間の「エクセル業務」経験から感じていることを一つ共有させてください。
全然マニアックなスキルではないけども、習得しておくと格段に「エクセル業務」がサクサク出来るようになるスキルとして、僕自身が真っ先に思い浮かぶのは、セル参照をする際の「$」です。
通常のセル参照(相対セル参照)のコピペ
この例の様に「A2」セルに入力した「=A1」という参照式を使って、右にコピペすると、コピーされる参照式も1個づつ右にずれていきます。
これを「相対セル参照」といいます。
ただ時と場合によっては、参照セルを固定してコピペしたい時ありませんか?
そんな時に利用するのが「$」です。
絶対セル参照(行も列も固定する場合)する時
以下のようなケース(全社年間予算に対しての各支店の月別実績比率を算出する。)の場合、
式は、「各支店の月別実績」/「全社年間予算」となります。
この場合は、分母(「全社年間予算」)の参照セルを行方向にも、列方向にも固定したいので「B」「2」それぞれの前に「$」を付けます。
その上でコピペします。(赤マーカー)⇒数秒で完了します。
絶対セル参照(行方向のみ固定)する時
この場合の式は、
「各支店の月別実績」/「全社月間予算」となります。
上図を見ていただいたらわかる通り、
・行方向:固定
・列方向:相対でOk
となります。
「$」は固定したいセル座標要素の前に付ける必要があります(←重要ポイント)ので、「=B6/B$2」と入力しコピペします。⇒数秒で完成
絶対セル参照(列方向のみ固定)する時
事例を挙げて説明するのは省略しますが、コピペする際に「固定したい座標要素」の前に「$」を付けましょう。
$がついている座標要素は、どんなコピペをしても固定される
と覚えておきましょう。
ちなみに$を付ける際に、直接「$」を手打ちしても良いのですが、「F4キー」を押すと$が以下の様に変換されていきます。
ぜひこのショートカットキーも覚えておきましょう。
■初期状態:「=A1」(相対セル参照)
■「F4キー」1回:「=$A$1」(行方向、列方向ともに固定)
■「F4キー」2回:「=A$1」(行方向のみ固定)
■「F4キー」3回:「=$A1」(列方向のみ固定)
■「F4キー」4回:「=A1」(初期状態にもどる)
【まとめ】セル参照の際の「$」について
とにもかくにも以下のポイントを覚えておきましょう!!
セル参照の際、固定したいセル座標要素の前に「$」を付ける。
最初のうちはどちらに「$」を付けるのか戸惑う事もあるかもしれませんが、慣れていけば頭の中で瞬時に判断できるようになりますよ!!
以上ここまでお読みいただきありがとうございました。