【サービスの用語解説】〜マスタリングって何?〜

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音声・音楽

マスタリングとは?

MIXというのは聞いたことあるけど、マスタリングっていうのは何なの?」

はい、うちの奥さんの第一声です(汗。

普通はマスタリングなんて言葉聞かないですよね?
それもそのはず、音楽業界の専門用語なのです。
元々はプロダクションで製作された音源をプレスに回す前に音質の最終調整をする工程で、すごくシビアに音質の調整をする作業なのです。
他に曲と曲の間の秒数を決めたりするのもここで処理します。

主な作業
・全体の音質、レベル、音圧の調整
・ステレオ感の調整
・曲間の秒数の調整
・プレス用のコードの打ち込み

必要な事なの?

今でもCDの制作では必須の作業となっていますが、音楽サブスク全盛のこの時代、もう必要ないかといえばそんなことは全くありません。
音を最終的に調整する工程は、MIX時では足りない事が多いからです。
(有名どころのエンジニアにはMIX時にマスタリング的な処理もしてしまう猛者もいますが)

どのような環境で聴いても音が極端に変わって聴こえないように、あらゆる機器で聴く事を想定し細かい処理を行なっていたりします。
テレビのスピーカー、車のオーディオ、スマホもろもろで聴いても、そんなに極端に曲が違うものに聞こえるぐらい変化することってないですよね?
それはちゃんとマスタリング処理をしているからなんです。
もちろんMIX時でも、そういった事に気をつけて作業をしますが、マスタリングではより細かな調整をするものなのです。

具体的にどのような処理をするのか

ここからはMIX経験のある方向けのお話をします。専門用語のオンパレードですので、わからない人は読み飛ばして、次の見出しの「利用方法」をお読みください。

さて、具体的な処理の内容ですが、プレスをしない1曲分だけのマスタリングという体で説明しますと、

2MIXのレベルの確認
ダンスミュージック隆盛期より、楽曲の音圧を上げて迫力を出す処理が流行りました。今もその名残で音が歪むギリギリまで音圧を上げる処理をしている楽曲を聴くことが多く、迫力を出せる反面、聴く音響機器によっては低音が歪んでしまったりすることがあります。
本来は音響機器によって音が歪んでしまうなどというのは持っての他なのですが、音響機器の性能が上がった事もあり、一度流行ってしまうと中々元に戻るのが難しく、ほぼ当たり前になってしまっているのが現状です。
そんな中で、歪むギリギリの処理をするのがリミッターを使った調整です。リミッターで歪む手前のマージンを持たせた状態でギリギリまで音圧を調整する事ができます。

また、リミッターをかける前にコンプレッサーで全体の迫力具合、ダイナミクスがつき過ぎで音が暴れているなと感じるところを調整するなどもします。

イコライジングによる全体の音質の調整
イコライジングはマスタリング処理の肝の部分になります。馴染みの深いところでは、オーディオ機器のグラフィック・イコライザーなどのステレオ仕様のものをイメージされると思いますが、マスタリングでは「ステレオ」「MID」「L、Rのみ」と別々で処理をする事が可能です(コンプレッサーも同様)。
また、妙に超広域がチリチリするようなミックスの場合、ディエッサーという広域を抑えるエフェクトを加える事もあります。
これにより、全体の音像がすっきりとまとまる事ができます。

ステレオ感の調整
ミックスにありがちな処理として、LRに音が広がりすぎていたりして、まとまり感のないミックスになっていた場合、これを調整する事も可能です。

位相のチェック
位相とは音の波なのですが、これがズレていたりすると、不自然なステレオ感になったり、場合によっては音が引っ込んで聴こえてしまったりする事があります。ここもしっかりとチェックしています。

大体、こんな感じになります。
さて、次は実際にマスタリングをプロに頼む場合の利用方法についてご説明いたします。

利用方法

ミックス処理を行なった後の2MIXのデータを使い、マスタリング処理を行います。

手順として、
・所定の形式の2MIXデータを用意する。

・マスタリングエンジニアに希望のサウンド(参考曲があればなお可)を伝える。
例>◯◯◯というアーティストの「◯◯◯」という曲のような感じにしたい。
※エンジニアに実績があればお任せしてしまうのもあり。

・仮処理した音を聴いて、修正してもらいたい箇所があればエンジニアに伝えて直してもらう。

あと、最終的にどういうメディアで利用するのかによって、用意する2MIXデータのファイル形式が変わってきます。例えば、通常の音楽サブスクやYouTubeなどで利用するのであれば「24bit/48kHz/WAVファイル」で問題ありませんが、ハイレゾ音源に対応したいという事であれば「24bit/192kHz以上/WAVファイル」でないと厳しいと思います。


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<TASKENの簡単な経歴>
・プロの作曲家、ミュージシャン・DJとして90年代に日本コロムビアよりクラブジャズユニットでデビュー。
・国内での活動後、ドイツの99レコーズに移籍して海外でCDデビュー。
・その後、レコーディング・MIXエンジニアとしても活動後、スランプを経験し転職。
・趣味でやっていたグラフィックデザインのスキルを活かし、デザイン制作会社に転職。コンテンツディレクター兼部長に就任。大手企業のWebサイトのディレクションに携わる。
・その後、広告業界の大不況下リストラにあいデザイン会社を退職。
・伝手で医療・介護業界に転職後、医療機関の総務課長兼老人ホームの施設長に就任。
・しかしクリエイティブな事が一番やりたい事と気付きフリーランスとして活動を再開。


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