【リーダー】ほめ方、叱り方…   3年4年生編

記事
コラム
こんにちは。
きんちゃんです。

今後、YouTubeなどでもいろいろな情報をお届けしていこうと思っています。
主に体験学習を中心とした豆知識などを配信予定です。
考え方、プロの見解、プログラム紹介、技術、テクニック、健康管理など…
まだ、企画を練っている段階なので、また情報を整理しながら撮影していくところからのスタートですが…応援よろしくお願いします。

体験学習は、情報量が非常に多く、視覚優位、集中力散漫、学力が低い子ども達にも非常に有効です。
また、学習を通して、マインド形成を行えるのも強みのひとつ。
通常は、スポーツなどをしていると自然についていくことが期待されるものですが、そうした成長も魅力のひとつと言えます。


今回は、ほめ方叱り方… 中学年(3、4年生)の話をしていきたいと思っています。

<< 3年生、4年生のほめ方、叱り方とその効果 >>
いつも、お伝えしていますが、まずは背景、状況、立場などを把握した上で、関わっていくことをお勧めしております。
3年生とは、4年生とは…
統計的な話になり、極端な言い回しもありますが、概要をとらえるという情報として、活用してもらえたらと思います。

< 背景 >
この学年になると、個人の能力の差がすごくはっきりとしていく時期とも言え、「4年生なのに…こんなこともできない」逆に「3年生なのに…これがわかるんやね」など、学年での縛りができにくい年齢でもあります。
それは、単に意識の差が大きいと思っています。

「もう、下には2学年も年下ができて、しっかりしていかないと!!」
「高学年の人たちもいてるし、まだまだ好きなことをしていこう」など
簡単にいうとこうした意識の差が、そのまま能力の差につながっているように感じます。特に男女間の意識差から、男女の意識が強まっていくのもこの時期からと言えます。

また、同時に発達段階として【自我の芽生え】の段階に入ってきますので、
自分本位な考え、承認欲求、大げさな言い回し、リアルな嘘など本来の自分よりもより少し大きく見せてしまう予兆がそれにあたります。

これは、悪いものでもありません、自分自身を社会の中にポジショニングしていく行為であり、試行錯誤していく過程です。また、わからないなりに、自分自身と向き合う時期でもあります。
同時に、強いもの、すごいもの、かっこいいものへの憧れを強く意識し出す傾向もあり、弱い自分、もろい自分、うまくいかない自分や周囲を認めたくない気持ちが表面化していきます。
少し極端な言い回しになりましたが、それらは身体だけでなく、心の成長していく過程。

つまり、非常に幼さも残しながらも、自分自身を見つめて、認めていこうとしている段階がこの学年にあたります。
なので、失敗も多い時期です。そして、やりすぎることも多い時期です。できること、やれることが増える感覚が楽しい時期でもあります。クラブ活動も始じまる学年です。いろんな自己決定も増えていきますが、まだまだ、社会からみたら【子ども】として見られてしまう学年です。

そのため、自己承認が非常に行いにくい環境です。自己抑制がまだまだへたくそな時期とも言えます。たくさんのチャレンジをしていますので、そこでの答えを明確にする時には、手伝いをしてあげることも、大人の役割だと思っています。

この時期ほど、ダメなことはダメ。よくできていることはできている。しっかりとしたラインを持って関わっていってあげることが、重要に感じています。
関わる大人がブレブレ、気分屋などのラインが定まっていない状態では、子ども達は「どれが正しいの…もっとやっていいんやなー」「これもやっていい」という判断になり、エスカレート、度が過ぎる結果を生んでしまいます。

いじめも一機に表面化していく時期、学級崩壊が一番多い時期、不登校が多くなっていく時期という風に、この時期の子ども達は、子どもらしさと裏腹に、
多くの漠然としたもやもやとした不安、ストレスに包まれています。

■■ 3年生、4年生のほめ方、叱り方 ■■
①子ども扱いせず、理由なども付け加えたほめ方、叱り方
2年生くらいまでは、愛情の中で育つ能力や感性が多くありますので、圧倒的な承認、ほめる行為に重点を置いておいてもよいと思います。
自我の形成が始まりだした段階において、承認だけでは判断の偏りが強くなる恐れがあります。
時間が許す限り、気になった行動や発言に対して、ひとつひとつ向き合っていくことが…判断基準の土台が形成されていくことになっていきます。

②方向性や線引きを概ね決めておく
影響力の強い存在である大人達が、毎回のように違うことを言っていたら「勝手にやるわ!」となってしまいます。
それは、会社や組織でも同じことがいえ、トップ陣が毎回違う方針を出したり、コロコロと基準などが変わると仕事は何も進みません。
子ども達も、自分で行動し、考えて進んで行こうという段階が始まろうとする時です。関わった大人達が、あっち、やっぱりこっち…などと方針や基準が変わると判断基準、価値観などがより不安定になってしまい、自分で考える基準ができないまま、その時期を過ごすことになります。
失敗しても、次に生かせばいいという段階は、こうした不安が解消されてこそ進める更に次のステップであると思います。

③注意ばかりにならないように、承認ばかりにならないように… バランスよく
先ほどもお伝えしたように、子ども達はいろいろな場面で試行錯誤しながら、チャレンジをしています。そこには、たくさんの失敗が起こり、大人はすぐに正解を伝えようと答えを教えてしまいます。
ここで大切なことは、その失敗を認めてあげること、なぜ失敗したのかを考えさせる、または一緒に考える、時には教えていくことが大切だと思います。
結果よりも、その過程での考え方が間違っていたり、偏っていたことを明確にすることが大切です。

その時に、注意ばかりしてしまうことで、子ども達は次第に挑戦をせず、答えばかりを求め、考えることを止めてしまうこともよくあります。

また、承認ばかりになると、何をしてもよいという判断基準になり、度が過ぎやすい子どもになってしまうこともよく見受けられます。

注意することも、大まかな線引きを守りつつ、チャレンジもさせつつ、認めるところ、ほめるところでは大いにほめてあげる。
そのバランスがなによりも重要な時期でもあります。

④具体的な話や、あこがれる象徴、なりたい仕事などの
                      その子の未来につながる話をたくさんする

では、この時期の漠然とした不安やストレスをどう解消していけばいいのか…
それは、具体的なこれからの話、あこがれる人、キャラクター、アニメの主人公、芸能人、大人、将来の仕事、どんなものでもいいですが、【できるだけ具体的な目標となる存在】の話をするといいと思います。

どんな時でも、目標地点、ゴールが決まっていないとどう進んでいいのか、どこに向かっていいのかなどわからないものです。
そうしたものが明確になっていると、不安やストレス、有り余ったエネルギーをその方向に向けていけます。
できるようであれば、その目標へ向かう、スモールステップの話もできるとさらに効果は高くなると思います。

⑤新しいコミュニティを整えていく
中学生までの間、子ども達の世界観は非常に小さなものです。
現実、しくみ、社会、世界などたくさんの情報がまだまだ一部しかわかっていません。
そのために、判断はその小さな世界観の中での判断となっていきます。

いろんな人、社会、世界を知ることでその価値観が内側に小さくまとまるのではなく、外側に向きまだまだ成長する方向性が付きやすくなる。失敗なども前向きに受け入れれる土台も築くことができる。

そのためにも、新しいコミュニティーでこれまでとは違う価値観を知り、いろんなことに折り合いをつけていく【視野を広げる】ことがひとつの方法でもあります。

まとめると…
 ①子ども扱いせず、理由なども付け加えたほめ方、叱り方
 ②方向性や線引きを概ね決めておく
 ③注意ばかりにならないように、承認ばかりにならないようにバランスよく
 ④具体的な話や、あこがれる象徴、なりたい仕事などの
  その子の未来につながる話をたくさんする
 ⑤新しいコミュニティを整えていく

この時期は、非常に変化が激しい時期でもあり、さらに個々の違いが明確になっていく時期でもあり、どうしても周囲と比べてしまう意識が強くなりがちです。

【リーダーへ】
こんな話をしましたが、難しいことは考えず、子ども達本気で向き合い、
「ん!?」と違和感を感じたり、「それは違う!」と感じた時には、声をかけていけばいいと思います。また、たくさんほめてもあげてください。
活動中の縦割りの社会の中では、比べるのが同学年でなく、様々な学年が一緒に活動していることでしょう。たくさんの優れた部分が目に入ってくるはずですので。

【先生へ】
上記でお伝えした通り、非常に同学年というくくりでまとめていくには、大変な時期でもあります。時には、権威を使わないといけない時もありますが、それだけに頼らず、注意するライン、ほめるラインを明確にして子ども達と向き合ってあげてください。すると次第に、子ども達が距離の取り方がわかり、あゆみ寄ってきてくれますので。
本当は、先生と一緒に遊びたいし、勉強したいし、話をたくさんしたい年頃なんです。

【保護者の方へ】
小さい時から子ども達を見守り、育ててこられたので、感謝、敬意しかありません。しかし、子ども達も次第に大人になっていく準備をしていくことが必要になっていきます。そういう意味でも、この時期、こうした兆候が見え始めたなら、まずは保護者の皆様が覚悟を決めて、大人としてみていく一面を持ってあげてほしいです。
理由を伝えること…「まだ早いやろう…」。「まだまだ、子ども」…もちろん、そんな部分もありますが、頭の片隅にそんな気持ちがあると、ちょっとした場面で、子ども達の育ち始めた小さな芽を摘むことなく、育てていくことができるのかと思います。


本当にこの時期が小学校では、一番難しい時期だと思っていますが、
学校制度のシステム上、新任の先生が配属されることが多くあります。
若い先生が一概に【はずれくじ】でもありません。
若い先生には、見本となる熱い想いをもった先生が多くおられます。

そこも含めた上で、子ども達の環境を我々大人達が考えていけると子ども達はもっとのびのびと成長していけるのだと思います。

コロナ禍で、たくさんのストレスは大人達以上に、世界観の狭い子ども達にも起こっています。


byきんぴら(きんちゃん)


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