ビジネスモデル紹介vol22_パーク24

記事
ビジネス・マーケティング

📚はじめに

 黄色い看板に「Times」の文字。都内で最もよく見る看板だ。私自身車には乗らないが、名前を知っていてかつ、どこでもあるから安心感があると感じている。

 車に乗らない私にもここまでのイメージを与えるTimesは純粋にすごいと感じた。駐車場ビジネスで急拡大を遂げた秘密を追っていく。

📚ビジネスモデル紹介

パーク24
 Timesの駐車場の強みは、
①スピード勝負
②ニーズに合った料金設定
③土地の有効利用
 にある。
①スピード勝負
 駐車場で使う土地を開拓するために、パーク24の営業マンは、「空き家がないか」「近くに行列のできるお店はないか」常にチェックしている。

②ニーズに合った料金設定
 Timesの駐車場の料金は、使いやすさや地価によっても細かく変動する。これにより、ニーズを調整し、混雑を緩和している。

③土地の有効活用
 病院や、区役所などの空き駐車場を使うことで、利用者がつかいやすく、土地を貸し出す側も有効活用ができる仕組みを作っている。
 パーク24の創業は、1971年、現代表の西川光一の父西川清が、ニシカワ商会を開業する。当時は、マイカーが庶民に行きわたった時代であり、違法駐禁が横行していた。そんな時代に、駐禁の看板を飲食店向けに販売し大ヒットする。

 その後、精算機付きのパークロックに目をつけ、代理店として販売。ここで売上を伸ばし、事業の基盤を作ることに成功する。
 その後、1991年、日本で先駆けて時間貸し無料駐車場を設置し、首都圏を中心に駐車場を広げていった。

 2代目の西川清の代となり、全駐車場を管理できるシステムを導入する。これにより、駐車場でトラブルが発生しても、システムですぐに解決したり、近くの作業員が駆け付けることができ、ユーザの満足度が向上した。

📚ひとこと

 今回の放送で、「先行者優位」について、考えさせられた。もちろん、パーク24が持つ、全国の駐車場を管理する仕組みは素晴らしい。

 しかし、それ以上に、「どこにでもある安心感」がパーク24の強みと感じた。日々思うのは、「これがいい」と思うよりも、「これでいい」と思ってサービスを利用することの方が多いということだ。そのときに、普段から目に入り、安心感があるというのは強い。

 Timesは、営業人員がスピード勝負で駐車場に利用できそうな土地に目をつけ、首都圏に集中的に駐車場を展開した。その結果、「先行者優位」を獲得した点が、素晴らしいと感じた。

📚参照
カンブリア宮殿_2014年8月7日放送
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