候補者の結婚式に呼んでもらった日
人材紹介の仕事を20年続けてきました。
売上が上がった時も嬉しいですし、企業から「良い人を紹介してくれてありがとう」と言われるのも嬉しいです。
でも、それ以上に心に残っている出来事があります。
それは、紹介した候補者の結婚式に招待していただいたことです。
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その方とは、転職活動を通じて何度も面談を重ねました。
仕事の話だけではありません。
将来のこと。
結婚のこと。
家族のこと。
「本当にこの転職で良いのか。」
そんな悩みも一緒に考えました。
無事に転職が決まり、新しい会社でも活躍されるようになり、しばらくして一本の連絡が入りました。
「上原さん、結婚することになりました。」
それだけでも嬉しかったのですが、
続けて、
「もしご都合が合えば、結婚式に来ていただけませんか。」
と言っていただいたのです。
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私は正直、驚きました。
人材紹介会社の担当者を結婚式に呼ぶ方は、それほど多くありません。
でも、その言葉が本当に嬉しかった。
仕事を超えたご縁をいただけた気がしたからです。
当日、結婚式では新郎新婦の幸せそうな姿を見ながら、
「この転職が、この方の人生の一つのきっかけになれたのかもしれない。」
そんなことを考えていました。
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実は、その方だけではありません。
これまで何人もの方から結婚式に呼んでいただいたり、
子どもが生まれた報告をいただいたり、
家を建てましたという連絡をいただいたり、
昇進しましたという報告をいただいたり。
中には、
「乾杯の挨拶をお願いしたいです。」
と言っていただいたこともありました。
人材紹介という仕事は、転職が決まったら終わりではありません。
その方の人生は、その先もずっと続いていきます。
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だから私は、転職後もできるだけ連絡を取り続けています。
暑中見舞いや年賀状を送ることもありますし、
近くに出張した時には「お元気ですか?」と連絡することもあります。
20年前にご紹介した方から相談をいただくことも珍しくありません。
時には、その方が役員になり、
「今度は採用をお願いできますか。」
と、ご依頼をいただくこともあります。
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人材紹介は、人と人をつなぐ仕事です。
でも本当につないでいるのは、
企業と候補者だけではなく、
人生なのだと思っています。
だから私は、
一件の成約より、
一人との長いご縁を大切にしたい。
そう思いながら、これからも全国を飛び回り、一人ひとりと向き合っていきたいと思っています。