ビジネスモデル紹介vol16_ラッキーピエロ

記事
ビジネス・マーケティング

📚はじめに

 函館でシェア1位のハンバーガー店「ラッキーピエロ」。祝い事やお花見の時のお供など、函館市民の生活に広まっている。
 私も、函館旅行に行ったとき、ラッキーピエロは一つの名所のようなものだった。市内にある店ごとの雰囲気が全然違い、店内ではお土産も買える。ラッキーピエロが函館市民に愛される理由とは?

📚ビジネスモデル紹介

ラッキーピエロ.PNG

 ラッキーピエロは、地元のお客様を徹底的に大事にする取り組みを以下行っている。
①地元食材の活用(原価率50%)
②常連客をえこひいき
③店舗でコンセプトが違う
 まず、地元食材の活用だが、ラッキーピエロが提供する商品には、北海道産の食材が80%使われている。結果、原価率が業界平均を大きく超える50%となっている。

 ラッキーピエロは、常連客を特に大事にしている。超常連さんのスーパースター団員になると、ポイント還元率が上がるだけでなく、新年会への参加や、新商品の試食イベントにも参加できるようになる。
 ファストフード店では考えられないことだが、チェーン店ごとにコンセプトが異なる。サンタクロースを押し出したり、メリーゴーランドがある店舗があったりさまざまだ。結果、顧客は、お店ごとに居心地のいい空間を選ぶようになる。

 ラッキーピエロは、広告戦略も地元志向だ。北海道の自動車学校の合格者向けにラッキーピエロのクーポンを渡したり、口コミを投稿してもらえるように、目立つデザインのお土産を用意し、シェアされた投稿を見て、また、函館に来てもらうきっかけを作っている。

📚ひとこと

 ラッキーピエロは、「誰を一番大事な顧客とするのか?」ということをうまく設計している。スーパースター団員には、新商品の試食会に招待し、一緒にラッキーピエロを作っていくイメージだ。

 最高のおもてなしを受けたお客さんは、当然また来たいと思う。しかし、一般的なファストフード店は、ポイントでの差はつけているものの、それ以上の「えこひいき」をしていない。
ラッキーピエロが、函館という地域に根差しているからこそ、できている戦略だと思うが、経営の安定化のための一つのヒントになると感じた。

📚参照
カンブリア宮殿_2014年6月19日放送
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