追いかけられる恋は、“素の自分”を見せられるかで決まる
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相手に好かれたい、嫌われたくないと
思うあまり、「本当の自分」を
少しずつ隠してしまうことはありませんか。
趣味や価値観、考え方を相手に
合わせてしまったり、言いたいことを
飲み込んで笑顔を作ったりするうちに、
「一緒にいるのにどこか苦しい」感覚が
生まれてしまうことがあります。
一方で、長く追いかけられる人は、
相手の前でもほどよく「素」で
いられる人です。
もちろん、最初からすべてをさらけ
出す必要はありませんが、少しずつ
本音や本来の自分を見せていくことで、
相手は「この人といると楽だな」
「飾らない感じが信頼できる」と
感じていきます。
「素の自分」を見せることは、
弱さを見せることと同じではありません。
それは、「自分の考えや感情を否定せずに、
ただそこにあるものとして認め、相手と
共有できる」という、内側の強さでもあります。
1. 好かれようとするほど、距離が遠くなる理由
「好かれたい」と強く思えば思うほど、
私たちは次のような行動をとりがちです。
• 相手の好きなものを調べて、無理に
自分も好きなフリをする
• 言いたいことがあっても、「重いと
思われるかも」と飲み込む
• 嫌だと感じたことを笑いに変えて、
流してしまう
一見すると、これは「相手への
思いやり」のようにも見えます。
しかし、こうして自分の本音を
隠し続けると、相手から見える
あなたの姿は「都合のいい理想像」
のようなものになっていきます。
理想像で見られているとき、
相手はあなたを追いかけているように
見えるかもしれません。
ですが、その関係性は「本当のあなた」
ではなく、「相手に合わせて作ったあなた」
を追っている状態なので、長く続けるほど
心がすり減ってしまいます。
本当の意味で追いかけられる恋は、
「自分を削って相手に合わせる」のではなく、
「自分を大切にしながら、相手とも歩調を
合わせていく」ことで生まれます。
そのためにはまず、「好かれよう」と
する前に、「自分はどうありたいか?」を
自分自身に問い直す必要があります。
2. “素の自分”を見せるための小さな練習
いきなり全部をさらけ出すのは、
怖くて当たり前です。
そこでおすすめなのは、「小さな本音」から
伝えていく練習をすることです。
例えば、次のようなところから
始めてみてください。
• 食べたいものを聞かれたとき、
「なんでもいい」ではなく、本当に
食べたいものを言ってみる
• 行きたくない場所の誘いには、
「実はあまり得意じゃなくて」と
正直に言ってみる
• 相手の意見に違和感があったとき、
「私はこう思うな」と自分の考えを添えてみる
これらはとても些細なことですが、
「相手に合わせる」以外の選択肢を
自分に許可する、大切な一歩です。
こうした小さな本音を積み重ねていくことで、
「自分の意見を持っていても大丈夫なんだ」
「嫌われずにいられるんだ」という安心感が、
自分の中に育っていきます。
相手もまた、「この人は考えを
ちゃんと持っている」「何を思っているか
分かりやすい」と感じ、安心して
関わりやすくなります。
結果として、「もっと知りたい」
「この人の本音も聞いてみたい」と、
自然に追いかけたくなる土台が
できていきます。
3. 弱さを隠さない人は、信頼される
「強く見せていないと、嫌われて
しまうのではないか」。
そう感じる人ほど、弱さを
見せることに強い抵抗があるものです。
しかし、追いかけられる人を
よく観察してみると、意外と自分の
弱さや不安を隠していないことが多いものです。
「実はこういうことが苦手なんだ」
「最近、ちょっと落ち込むことがあってさ」と、
完璧ではない部分も少しずつ相手に共有しています。
もちろん、感情を相手にぶつけるのとは違います。
大切なのは、「自分の弱さを自分で抱えたうえで、
それを相手に共有する」という姿勢です。
たとえば、こんな伝え方があります。
• 「連絡が少ないと少し不安になるけど、
あなたのペースもあると思うから、
週にこれくらいもらえると安心するな」
• 「急に予定が変わると戸惑うことが
あるから、できれば早めに教えてくれると助かる」
これは、自分の感情を押しつけているのではなく、
「どうしたらお互いに心地よくいられるか」を
一緒に探そうとするコミュニケーションです。
こうした対話ができる人は、「面倒くさい人」
ではなく、「ちゃんと向き合う価値のある人」
として見られます。
4. 合わないところを無理に埋めようとしない
恋愛の中で、「ここはどうしても合わないな」
と感じる部分は、誰との間にも
少なからず存在します。
価値観、生活リズム、お金の使い方、
家族との距離感など、完全に
一致することのほうが珍しいでしょう。
追いかけられない恋にハマっている
ときほど、私たちはこの「合わなさ」を
無理に飲み込もうとします。
「このくらい我慢すればいい」
「私が合わせればうまくいくはず」と、
自分の違和感やモヤモヤを
封じ込めてしまうのです。
けれど、合わないものを無理に
合わせ続けると、どこかで
必ず限界が来ます。
そのタイミングで一気に
爆発してしまえば、相手からは
「突然怒り出した」「急に面倒くさくなった」と
映ってしまうこともあるでしょう。
大切なのは、「合わない部分」を見つけたとき、
それを「我慢で埋める」のではなく、
「話し合いで調整できるかどうか」を
試してみることです。
• 「こういうところが少し気に
なっているんだけど、どう思う?」
• 「ここは、お互いどうしていけば
いいか一緒に考えたい」
といった対話ができるかどうかは、
相手の“本気度”や“関係性への
向き合い方”を知る指標にもなります。
そこで誠実に向き合ってくれる相手は、
あなたのことを大切にしたいと思っている
可能性が高いですし、逆に「面倒くさい」
とだけ返してくる相手は、長期的に見て
あなたを追いかけ続ける相手ではないのかもしれません。
5. 「選ばれる俺」から「選ぶ俺」への感覚のシフト
ここまでお伝えしてきたことを
一言でまとめると、「追いかけられる恋」を
つくるには、自分を「選ぶ側」に
立たせてあげることが大切、ということです。
• 自分の本音を少しずつ見せる
• 嫌なことには小さくNOと言う
• 弱さも含めて、自分を否定せずに共有する
• 合わないところは、我慢ではなく
対話で調整する
こうした行動はすべて、
「俺は俺を大事に扱う」
というメッセージです。
そのスタンスで相手と向き合うとき、
あなたは「好かれるように振る舞う人」から、
「自分の軸を持ったうえで相手を選ぶ人」へと
変わっていきます。
この感覚のシフトが起きると、
不思議なほど恋愛の展開も
変わっていきます。
「追ってほしいから頑張る」という
発想から、「私という人間に興味を
持ってくれる人と、丁寧に関係を
育てていく」という感覚へ、
じわじわと変わっていくのです。
今日からできる一歩
最後に、今日からできる小さな
一歩をひとつだけ提案させてください。
それは、「相手に合わせて
飲み込んできた本音を、
1つだけ言葉にしてみること」です。
恋愛相手でも、友人でも、家族でも構いません。
• 本当は行きたくなかった飲み会
• 本当は気になっていた言葉
• 本当は嬉しかったのに
照れて言えなかった感謝
そのどれでもいいので、たった一つで
いいから、勇気を出して「本当は
こう思っていた」と伝えてみてください。
その小さな一言は、相手との関係を
変えるだけでなく、「素の自分を
出しても大丈夫」という感覚を、
あなた自身の中に少しずつ育ててくれます。
そしてそれこそが、あなたを
「追いかけられる側」に静かに
押し出してくれる、一番確かな
力になっていきます。