誰もが無意識にしている『投影』

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こんばんは。
カウンセラーのやまだです。


バタバタと忙しく仕事中にトイレに行けなかった日があり。


やっとお客様が途絶えたので慌てて向かったら、テナントビルのトイレ前の廊下を横に大柄な男性(40代ぐらい?)がゆっくりと歩いていて。



その人を早歩きで抜いたらなんと追い越しざまに、

ちょろちょろしやがって
早く歩けとでも言いたいのか!!

みたいなことを言われたんですよ(◎_◎;)
(聞こえなかったフリして無視したけど)




太り過ぎて膝が痛むのか怪我をしているのか生まれつきなのかはわかりませんが、年配者が持つ杖とは違うタイプの杖(目が悪い人用でもない)をついていたんですね。


人それぞれ歩く速度は違うし、事情があってゆっくり歩いている人に「早く歩けや!」なんて私は絶対に思わない。



ただ漏れそうだったから(苦笑)急いでいただけなんです。
その人以外に何人も抜いたし。


それに歩いていたら急いでいる人に抜かれることなんて普通にあるじゃないですか(私もある)


いちいち反応して文句を言うほどのことじゃない。




つまり、

「早く歩けとでも言いたいのか!」

というのは私の思いではなくその人自身が思ったことなんですよね。





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心理学ではこれを『投影』と言います。


自分が感じたことなのに目の前の相手がそう感じていると捉えること。


自己防衛の1つで、認めたくない自分の感情・考え・性質などを他者が持っているように感じるのです(自分がイライラしているとは気づかず相手がイライラしているように思うとか)



好きなのは自分の方なのに相手が自分のことを好きだと感じる、という投影もあるんですよ。



そう言えば学生時代の友人はどう聞いても片思いをしているのは友人なのに、向こうは私に気があるみたい・・・ってことをよく言ってて。


あの頃は(どういう思考回路してるねん?!)とさっぱり理解できなかったけど、傷つきたくなくて投影していたのだと今ならわかります。




例えば少し離れた場所で同僚たちが(たまたまこっちを向いた状態で)笑っているのを見て、

私の悪口を言って嘲笑っている

と感じるのなんかも本人が自分は悪口を言われるような人間で周りに嫌われていると思っているからそういう発想になるのでしょう。


そんな風に思っていない人はそういう様子を見ても(楽しそうだなぁ)ぐらいの感想しか出ない。




「早く歩け」の男性は太っていることにコンプレックスがあるのかもしれないし、本人がイライラしていただけ。





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そういう私もたまに投影する時があって。



夫に「もうお風呂沸いてる?」と聞かれただけなのに、風呂を沸かすのはお前の役目と言われたように感じてムッとなり「なんで私が沸かす前提なん?」と突っかかった返事をしてしまう。


「まだ沸かしてない」で済む話だけど、父親や昔の職場で都合よく使われた過去があり、夫の言葉を必要以上に悪く受け止めて(何でも私がして当たり前と思うなよ!)と自分を守るために過剰反応しちゃうんでしょう(;^_^A




夫婦ってこういうの多いんじゃないのかなぁ。


作った料理に対して夫が「ちょっと味薄いね」と言うのは単なる感想なのに、ほとんどの妻は美味しくないと言われた=否定されたと捉えるから「文句があるなら食べなくていいよ」みたいは返しをするじゃないですか。



投影から話が逸れるけど、相手の頭の中(発言の意図)と言われた側の受け止め方に差が生じると誤解に繋がり、関係の悪化&気持ちが擦れ違って行くというのはよくあること。




だから最近の私は夫が何かを言ってもそれは夫の意見や感想であり私への文句や否定ではないと考えるようにして、前ほどイライラしなくなり適度に聞き流しています。



ここ何年も有名人の何気ない発言に過剰反応し「何てことを言うのか、許せん!」と批判するのが普通な世の中になっているけど、個人的にはそんなひねくれた捉え方せんでもええやん?って思うことも多々あって。



そんなつもりで言ってないのに悪く受け止めるとか投影して相手を悪者にするのは投影した側&受け止めた方の問題だったりするので。



たまには(これって私に原因があるのかな?)という振り返りをした方が人として成長するんじゃないかと思います。



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それではみなさま良い週末を~✨
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