でき太くん三澤のひとりごと 投稿 その25

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学び
三澤です。

私がこれまで数多くのお子さんの学習をサポートさせていただいて感じることは、アドバイスをすぐに受け入れることができるお子さんは、グングン伸びていき、その逆のケースの場合はなかなか学習効果が出てこないということです。

たとえば、34ー19 という計算をするとき、まだ小さなお子さんには、できるだけミスをしないように、暗算をせずに「くりさがり数」を書くようにアドバイスをします。(暗算検定を受けるためにトレーニングをしているようなお子さんにはそのようなアドバイスはしませんが。。。)

そのとき、すぐにくり下がり数を書くようになる子と、そうでない子がいます。もちろん、くり下がり数を明記する必要性を説明してもです。

どうして、このような違いがあるのでしょうか。

環境の影響でしょうか。
個性の影響でしょうか。
親に威厳がないからでしょうか。

どうして、同じアドバイスなのに、すぐにできるケースと、できないケースが出てくるのでしょう。

理由は様々あると思います。

子どもの「個性」として、口頭でのアドバイスよりも、自分の経験を通してからでないと納得できないタイプの子。

「そこに行ったら危ないからね、怪我するからね」といっても、そこに行ってしまう。
つまり、「痛い」思いをしないとわからないタイプですね。

このタイプのお子さんは、「くり下がりの数を書かなかったために、0点になってしまった」という経験をして、はじめてアドバイス通りにするのかもしれません。


それとちょっと似たタイプで、我が強くて、とにかく自分流を押し通そうとするタイプもありますね。

いくらアドバイスをしても聞く耳を持たず、とにかく自分流を押し通そうとする。
そして、いくらミスしても、0点になっても自分流を曲げない。

「自分はまちがっていない、これでいい!」という。

これはちょっと頑なですよね。
経験からも学ぼうともせず、ちょっと歪みすら感じます。

ただ、生まれたときから頑なな子はいませんから、何かの影響があって頑なになってしまったのだと思います。

ここからは私の主観ですが、頑なで我が強い子は、承認欲求が非常に強いような感じがしています。「認めてほしい、自分の存在を否定しないで受け入れてほしい」という欲求があるのです。

また、頑なで我が強いと、外見は自己肯定感が高そうに見えるのですが、実は自己肯定感も低いのではないかと思います。

自己肯定感も低く自分に自信がないから、自分流を押し通して認められようとする。
あるいは、もうこれ以上自分を傷つけないようにするために、ほかの人のやり方は取り入れず、自分流のままでいる。

我の強さ、頑なさは、そのようなものが背景にあるように思うのです。

では、その頑なな我の強さは、どうして生まれるのでしょうか。

これは、私たちのこれまでの人生経験を振り返るとすぐにわかります。

私の場合で言えば、私のことを認めていない中学の先生の言うこと、二枚舌を使うような大人の言うこと、アドバイスなどは完全無視でした。

つまり、自分を心から認めてくれていない人や、アドバイスをする人の生き方に不信感がある人のアドバイスは、素直に受け入れないということですね。
嫌いな上司の言うことは、完全無視と同じです。

これは子どもが中学生くらいになると顕著に現れてくると思います。

逆にいえば、子どもを心から受けて入れて、認めていて、自分も子どもに恥じない生き方をしていれば、必ず子どもは素直にアドバイスが聞けるようになり、我の強さを「芯の強さ」へと変えていけるということだと思います。


子育てをしていて、子どもが言うことを聞かないとき。
ちょっと冷静になって、その背景を探っていくと良いかもしれませんね。

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