0、はじめに
Webサイトを運営していて「どこが注目されているのか?」「本当に見てもらいたい箇所が実際に見られているのか?」と気になったことはありませんか?
本や雑誌などの印刷物ではユーザーの興味のある箇所、ない箇所は一切把握することができません。Webサイトではユーザーの細かい動向を視覚的に分析できるツールがあります。
それが 「ヒートマップ」 です。ヒートマップを使えば、ユーザーの視線やクリック、スクロールの動きを「色」や「数値」で可視化でき、改善ポイントがひと目でわかります。
本記事では、ヒートマップの基本から導入するメリット、無料で利用できるツールまでをわかりやすく解説します。「Webサイトの成果をもっと上げたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください^^
1、ヒートマップとは?
1-1 ユーザー行動を「見える化」する分析ツール
ヒートマップとは、ユーザーがWebサイト上で 「どこを見ているか」「どこをクリックしているか」「どこまでスクロールしているか」 を色で可視化できる分析ツールです。
赤や黄色などの「暖色」は注目度が高い箇所を示し、青や緑などの「寒色」は注目度が低い箇所を示すため、ページの改善点を直感的に把握できます。
1-2 アクセス解析との違い
一般的なアクセス解析(Google Analyticsなど)は、ページのPV数や滞在時間、直帰率といった「数字」をもとにした分析が中心です。一方、ヒートマップは 「実際にユーザーがページ上でどう動いているのか」 を具体的に示す点が大きな違いです。
つまり、アクセス解析が「結果を数値で示すもの」だとすれば、ヒートマップは「その結果が生まれた理由を可視化するもの」と言えます。
2、なぜヒートマップが重要なのか?
2-1 ページの「読まれている場所」と「離脱ポイント」がわかる
ヒートマップを使うと、ユーザーがページをどこまで読んでいるのか、どの位置で離脱しているのかが一目でわかります。
たとえば、記事の途中で多くのユーザーが離脱している場合、その前後に内容の薄さや導線の問題がある可能性があります。こうした「読み飛ばされている箇所」や「関心を集めている箇所」を把握できるのは、アクセス解析だけでは難しいポイントです。
2-2 デザインや導線改善につながる
どのボタンがクリックされているか、どの画像に注目が集まっているかを可視化できるため、デザインや導線を改善するヒントが得られます。
たとえば、問い合わせボタンにクリックが集中していない場合、色や配置を変えるだけで行動を促せる可能性があります。直感的なデータを元に改善できるため、効率的に成果を上げられます。
2-3 CVR(コンバージョン率)向上への効果
ヒートマップで得られたデータをもとに改善を繰り返すことで、コンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。
ユーザーが求めている情報を適切な位置に配置したり、離脱を防ぐ工夫を加えたりすることで、最後まで読まれるページへと進化させることができます。結果として、問い合わせや購入といった成果につながりやすくなります。
3、ヒートマップでわかる3つの主要データ
ヒートマップでは、ユーザーがページをどう見ているかを以下の3つの視点で確認できます。スクロール、クリック、注目度のデータを理解すれば、改善のヒントが見えてきます。
3-1 スクロールマップ:「どこまで読まれているか」
ユーザーがページをどこまでスクロールして読んでいるかを色で示すものです。
上部は赤や黄色で表示され、下に行くほど青くなることが多く、読まれている範囲と離脱が起こる位置が一目でわかります。長文の記事やLPで「最後まで読まれていない」と気づけるのは、このデータのおかげです。
3-2 クリックマップ:「どこがクリックされているか」
ユーザーがどの部分をクリックしているのかを可視化します。ボタンやリンクが期待通りにクリックされているか、逆に意図していない画像やテキストがクリックされているかが確認できます。
例えば「ここは押せると思ったのに反応しない」といったUX(ユーザー体験)の課題発見にもつながります。
3-3 アテンションマップ:「どこに注目が集まっているか」
ユーザーが画面上で注視している時間を示すデータです。視線の集まる箇所は赤く表示され、あまり見られていない部分は青く表示されます。
商品写真やキャッチコピーがしっかり注目されているか、重要な情報が見逃されていないかを把握することが可能です。
PCユーザーとスマホユーザーについて
アクセスの大部分がスマホからのため、ヒートマップもスマホ中心のユーザー行動に改善すると良いです。
同じサイトでもデバイス(機器)が変わると操作が変わり、ユーザーが全く別の動きをしていることがあります。両方の解析データを見ながら総合的に改善点を考えましょう。
①スクロールヒートマップ
PCよりスマホの方がスクロール率は高くなります。
フッターまでスクロールされる割合が比較的高いので訴求したいコンテンツや申し込み、問い合わせフォームはページ下部に設置するとCV(コンバージョン)につながるケースもあります。
②クリックヒートマップ
スマホの場合は「ハンバーガーメニュー(=画面右上にある3本線のメニューアイコン)」にクリックが集まる傾向にあります。
③アテンションヒートマップ
スマホはPCに比べて熟読率が顕著に現れます。
反対に言えることとして、読み飛ばされているセクションは改善の余地が大いにあることが多いです。
4、無料で使えるヒートマップツール
ヒートマップは有料ツールが多い印象ですが、実は無料で利用できるサービスもあります。
Clarity(クラリティ)
Ptengine(ピーティーエンジン)
例えば Microsoft Clarity は完全無料で、クリックマップやスクロールマップに加え、ユーザーの行動を録画で確認できるセッションリプレイ機能も備えています。設定も簡単で、個人サイトから企業のWebサイトまで幅広く活用されています。
また Ptengine はアクセス解析とヒートマップが一体化したツールで、無料プランでも基本的なヒートマップ分析が可能です。ページ改善をこれから始めたい方にとって、導入しやすい選択肢と言えるでしょう。
無料版と有料版の違い
無料版のヒートマップツールは、基本的な分析(クリック、スクロール、アテンションなど)を利用できますが、データ保存期間や解析できるページ数に制限がある場合が多いです。
一方、有料版では「複数サイトでの利用」「ABテスト機能」「詳細なユーザー属性分析」「長期間のデータ保持」など、より高度なマーケティングに役立つ機能が揃っています。
つまり、無料版は「まずはヒートマップを試してみたい」「主要ページを改善したい」方に最適で、有料版は「本格的にマーケティング改善を進めたい」「データを継続的に蓄積して分析したい」方に向いているといえます。
5、実際の活用シーンと改善ポイント
5-1 LP(ランディングページ)の改善
ランディングページは、広告や検索から流入したユーザーが最初に訪れる重要なページです。
ヒートマップを使うことで「キャッチコピーが読まれているか」「CTAボタンがクリックされているか」を可視化できます。
もし多くのユーザーが途中で離脱しているなら、その位置に課題があると判断できます。改善すべきポイントを正確に特定できるため、CVRの向上につながります。
5-2 ECサイトの商品ページ改善
商品ページでは、ユーザーが「どの写真をよく見ているか」「購入ボタンまで到達しているか」をヒートマップで確認できます。
例えば、商品説明文の途中で離脱が多い場合はテキストを簡潔にしたり、画像を増やしたりする改善策が考えられます。ユーザーの関心が集まっている箇所を強化することで、購買率の向上が期待できます。
5-3 ブログ記事の読了率改善
ブログ記事は「どこまで読まれているか」「どの見出しに注目が集まっているか」を把握することで改善できます。
例えば、記事冒頭で離脱が多い場合はリード文を改善する必要があり、中盤で関心が落ちているなら画像や図解を追加するのが有効です。記事全体の読了率を高めることで、関連ページへの回遊や問い合わせへの導線強化にもつながります。
各種ヒートマップの改善ポイント
以下のポイントは離脱を招いている可能性があるので、改善案を検討しましょう。
①スクロールヒートマップ
☑︎多くのユーザーが離脱している
→ページ内の画像を変えたり目次をつけて内容を理解しやすくする
☑︎コンバージョンまでに離脱している
→フォームのセクションを前倒しにする
②クリックヒートマップ
☑︎リンクがないのにクリックされている
→URLをつけるか知りたい内容を詳しく記載する
☑︎画像がクリックされている
→画像が拡大できるようにする
③アテンションヒートマップ
☑︎読んでほしい箇所が読まれていない
→興味を惹く画像や図を入れて内容をわかりやすくする
☑︎想定外によく読まれている
→本当に興味のある内容なので前倒しにする
6、まとめ
弊社ではより多くの方にヒートマップの有効性を実感して頂きたいと考えています。そのため、新規のお客様には御社サイトを無料で分析し、実際に「どこでユーザーが離脱しているのか」「どの部分が注目されているのか」を具体的なデータでご確認頂けるようにしています。
実際の結果を見て頂くことで、数字だけでは分からなかった課題や改善の可能性を体感頂けるはずです。ご相談やお問い合わせは以下のボタンからお気軽にご連絡ください!
最後まで読んで頂きありがとうございます!!^^