「どうしてそんなことまでわかるんですか?」
そう聞かれるたびに、私は少しだけ困ります。
なぜなら、私自身にもその仕組みがよくわかっていないからです。
ただ、ある出来事を境にすべてが変わりました。
私は一度、三途の川を見たことがあります。
あの世とこの世のはざまで、不思議な存在たちと交信した日から、誰かの心が手に取るように伝わってくるようになったのです。
言葉を交わす前から、その人が今なにを感じているのかが、すっと心に流れ込んでくる。
怒り、悲しみ、不安、期待。
ときには、あまりにもはっきりと視えすぎて、伝えるべきかどうか迷うこともあります。
でも私は、必要なことだけを選んでお伝えするようにしています。
不倫相手の「心の終わり」
40代の女性から、不倫中の彼について相談がありました。
「彼は本気だって言ってくれてるんです」
「でも最近、LINEの返事がそっけなくて」
私は彼の心を霊視しました。
そこにあったのは、完全に覚悟を決めた男性の姿。
家庭に戻るという選択を、彼はすでにしていたのです。
私はやわらかく、それでも正確に彼の気持ちを伝えました。
彼女は、しばらく沈黙したあと、こう言いました。
「聞けてよかったです」
「なんとなく感じてたけど、認めたくなかった」
彼女は彼と別れ、新しい人生を歩み始めました。
片思いの「今じゃない」というタイミング
別の方は、職場の先輩への片思いに悩んでいました。
彼の気持ちを霊視すると、彼女への好意はある。
でも、心のどこかに“今は恋愛をする気持ちではない”という強い壁がありました。
私はこう伝えました。
「今すぐは動かないほうがいい」
「でもこのまま見守るなら、数か月後に彼の心は自然と開きます」
彼女は焦らず、距離を保ち続けました。
そして半年後、彼のほうから連絡が来て、関係が始まりました。
霊視で視えた未来が、そのまま現実になった瞬間です。
姑の裏にあった「好かれたい」という感情
「姑が本当に無理なんです」
そう言っていた女性のエネルギーには怒りと疲労が重くのしかかっていました。
私は姑の波動に意識を合わせました。
そこには、悪意ではなく“仲良くなりたいのに空回りしている”不器用な愛情がありました。
私はそれをそのまま伝えました。
「向こうは、近づきたいだけみたいですよ」
相談者はしばらく沈黙してから、笑いながら言いました。
「まさか、そうだったんですね」
それから接し方を変えていったそうです。
数週間後、関係は以前よりもやわらかくなったと報告を受けました。
相手の心がわかれば、自分の行動を決めやすくなる誰かの本音がわからないと、人は立ち止まります。
でも、もし相手の気持ちが視えたなら。自分から動くのか、待つのか、手放すのかその判断がしやすくなる。
だから私は、心を視ることに意味があると思っています。
誰かの気持ちを操作するためではなく、自分がどう生きていくかを決めるために。