親友の弟と、恋愛できますか?【連載中】第4話

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第4話 楽しい(?)同居の始まりです?


「…っわ!!!!」
 急に眠気が吹き飛んで、目を開けた。
 重たい!なんで⁉びっくりして横に目を向けると、碧斗くんのドアップ!
 なんでなんでなんで⁉
 起き上がりたくても起きれないのは、碧斗くんの大きな手が私の上に乗っているからだった。
 細身に見えたのに、昨日見せてもらった腹筋のように、腕にもしっかり筋肉がついているみたい。
 「あ、あ、あ、おとくん…!」
 昨日のことが浮かんで、ぱくぱくと言葉が上手に出てこない口を一生懸命動かし、呼んでみるけど、全然起きてくれる様子がなく。
 どうしよう、昨日の途中から記憶がない。
 どこまで?どこまでしたの?碧斗くんを起して確認したいのに…!
 ガチャーーーー…
「碧斗ー?茉由はどこに寝かせたのー?」
 扉を開けて顔を出したのは朱音。
 碧斗くんと目が合うと思って向けただろうベットで目があったのは、碧斗くんの中にいる私。
 「あ、あ、あ、あ、朱音…!」
 半泣きになりながら、ごめんなさいの気持ちで朱音を見ると、朱音はちがう解釈をしたのか、思い切り碧斗くんに拳骨を落として怒った。
「碧斗ーーーーーーー‼」
 (朱音ーー!ちがうのーーーー…‼)
 朱音に拳骨を食らった碧斗くんは、お行儀よくすーーーと起きて、辺りを見回して、状況を把握した様子。
 「あとで説明するから、リビングに移動しない?茉由さん、シャワー浴びる?昨日そのままだったから、気持ち悪いでしょ」
 「え、あ、いいの?」
 「うん。 メイクは落とさないとまずいと思って、俺が落としちゃってるけど…。許可なくすっぴん見てごめんね。でも、してるときと変わらず可愛い」
 そういって顔を近づけてくる碧斗くんを、朱音が制する。
「待て待て待て。近いから。」
 メイクを落としてくれた話を聞いて肌を触ると、乾燥した感じがなく、いつもより調子がいいかもしれない。
「姉ちゃんに鍛えられたから、スキンケアまでばっちり」
「碧斗ならパックまでしてくれるから安心だよ。私用のもおかしてもらってるから。他の女に捨てられないように、姉用ってマジックで書いてまでね!」
「な、なるほど…」
 過去に捨てられたことまであるんだ…という、碧斗くんの恋愛遍歴を知ってしまった。
「茉由さんが入ってる間に、俺と姉ちゃんで話しまとめておくから。下着の替えはないんだけど…、俺の服でもいい?他の女の置いて行ったものだと嫌だよね」
「その人に申し訳ないので着れません…、碧斗くんの借り手もいい?」
「うん、用意しておくね」
 碧斗くんが先の準備のために部屋を後にする。
 私と朱音の残された部屋に、朱音の憔悴した声が響く。
「無神経で、やばいでしょ。あいつ、ほんとにポンコツで…」
 「あはは…、で、でも、優しいのは伝わるよ。気遣いたっぷり」
 私に目線を向けた朱音は、今度は盛大な溜息をつく。
 (え?なんで?)と、朱音の視線の先を追うと、私の胸元すぐあたりに、赤く目立つキスマーク…。
 下着が丸出しってことは、つまり、え、え…?
「どこまでやったの…?」
 困惑した私の声に、朱音がさらに困惑した声を出した。
「どこまでやったの⁉わかってないの⁉」
 すぐに部屋を飛び出す朱音を追う暇もなく、遠くの方で碧斗くんの「いってーー‼」と叫ぶ声が聞こえる。
 (ご、ごめん…)
 心の中のつぶやきが届いたのかと思うぐらい、碧斗くんがすぐに顔を出す。
 「お湯も入れたから、ゆっくり入って。お風呂においてあるのは自由に使って大丈夫だから」
 「あ、ありがとう…。だ、大丈夫?」
 「え?あ、大丈夫だよ。自業自得」
 いたずらっぽい笑みを向けた碧斗くんは、幼さがある可愛い姿だった。
 「姉さんと話しつけておくから。大丈夫だよ。お風呂は廊下を進めばすぐわかるから、平気?」 
 「うん、大丈夫、ありがとう」
 胸元を隠す私のしぐさに気づいて、「ごめんね」と、また悪びれない無邪気な顔で笑って部屋を後にする。
 碧斗くんの気配がなくなったので、急いでお風呂に一直線。
 着ているものを全部脱いで浴室に入ると、中まで蒸気が行き届き、ひんやりした感覚が襲ってこなかった。
 湯船につかると、体の中から緊張がほぐれてほわーーーーーっとなる。
 髪留めまで用意してあって、これは朱音の教育なのか、今までの女性経験からなのか…。
 いい香りのする入浴剤に癒されながら、ちょっとゆっくりしようかな…と、疲れの溜まった体を労わった。
 お風呂から上がったころには、ぽかぽか。
 ためにためた疲労は吹っ飛んで、用意してくれた碧斗くんの服に袖を通し、お言葉に甘えた2回目(昨日は寝ているときにつけてくれた)の顔パックをつけて、髪にはドライヤー時短の吸水ターバン。
 フル装備でリビングに行くと、朱音と碧斗くんの話合いは終わったのか、朱音はダイニングテーブルに座り、碧斗くんはつくった飲み物を空席に1つと朱音の前に1つ置いた。
 「おかえり。茉由ちゃんの席はこっちね」
 「ありがとう…、碧斗くんの分は?」
 「先に俺も浴びてくる。姉ちゃんと話は済んだから、あとは茉由さんが姉ちゃんと話済ませて」
「え、あ、はい…」
 手際よくお風呂の方に向かったけども…、朱音と、何から話したら、いいの?
 どこまでの状況で、なんの話がついているかなんて、全くわかりません…!

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