2022.04.11
「かなちゃんは愛を与える人だよ」
「わたしはまだまだ搾取する人でいたい!まだまだ愛がほしい!!」
師匠のように、与える人に振り切れない。
元カレさんと付き合っているときに、転機が何度かあった。
「あ、わたし、母親からもらえなかった愛情を、お付き合いする相手に満たしてもらおうとしてたんだ…」
30代前半になって、やっと受け入れた。
わたしも愛されたかった。
わたしが男だったら、女じゃなかったら、弟のように愛された?
そんなバカな考えが消えなくて、「お腹の子供が娘でも、わたしは愛せるのかな?」と元夫に聞いたぐらい、気にしてた。
性別が分かったとき、罪悪感を感じた。
あの時の自分が感じた感情は、うまく言葉にできない。
ずっと見ないふりをしてきた情けない自分の感情を、元彼は受け止めてくれた。
「わたしね、すごく恥ずかしくて情けないんだけど、お母さんからの愛情がすごくほしかったんだ。欲しくて欲しくて、貰えないって分かってても、すごくすごくほしかったんだ」
元夫にも、ごめんね、とやっと謝れました。
元夫にも、母親からもらえなかった愛情を埋めてほしくて、求めていたと思う。
だけど、埋めれるわけなかった。
わたしは元夫を信用してなかったし、心のどこかでは、誰も信用してない。
素直に甘えて、感情を出せる相手なんて、この先もいないと思う。
母親が愛してくれなかったわたしを受け止めて、受け入れてくれる人なんているわけない。
生みの親である母親が出来なかったことを、わたしを受け止めて愛してくれる人なんて、いるわけない。
わかっているから、傷つきたくないから、信用しない、本当の心の内を見せない。
元夫と仲良かったときに、ワンピースの名言ごっこで遊んだけど、今のわたしに残ってるものって、あるのかな。
失ったものが大きすぎて、このままここに居たいって思うよ。