治療院に来院される50代以降の世代の方の多くが股関節には痛みがないけどかなり硬くなっている現実があります。
股関節って丸い形状の関節で球関節とも言いますが肩関節と同じようにあらゆる方向へ動かすことができます。
だから関節を支えるための筋肉がしっかりとしていないと不安定となり、使わないと退化して固まってしまうのです。
肩関節は40代あたりから動かなくなってしまう四十肩や五十肩が有名で痛くて腰に手が回せなくなったり、腕を上に上げられなくなってしまうという症状となってひどい方では1年以上痛みが強く生活苦となってしまうケースがあります。
股関節は50代以降になると極端に硬くなっていきますね。
硬くなっていく股関節の動き
なぜなら、普段歩く時に前に動かしますが、それ以外の動きは特別な作業やスポーツをしない限り使わなくなってしまいます。
更に椅子に座る機会が多くなってあぐらをかいたりする機会も減ってきているのではないでしょうか?
実は私も50代ですがあぐらが苦手となっていて外食する際はテーブル席を選んでしまいます。
だからたまにお座敷席になると股関節が痛くなってしまいます笑
自分も股関節の動きが悪くなっている一人なんです。
とはいっても現状生活には支障はなく、お座敷で長時間座っていると痛くなってしまいます。という程度なんです。
だからまだまだ大丈夫という反面、ストレッチすると硬くなってるな〜と実感します。
時代の流れが生活環境を変えて痛みも変化
椅子に座る機会が多くなると股関節が曲がった状態が長くなります。
すると股関節前面には大きな筋肉が膝から骨盤についているので固まりやすく、癒着しやすい状態となります。
・太ももの内側から縫工筋(ほうこうきん)がももの前を斜めに走って骨盤につきます。
・膝蓋骨から骨盤まで大腿四頭筋(だいたいしとうきん)のなかでも大腿直筋(だいたいちょっきん)がついています。
・膝の外側には腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)がありそこから大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)へと変化して骨盤につきます。
3つの筋肉が股関節前面部でまとまって骨盤につくわけです。
意識して股関節を伸ばす運動をしないと固まってしまうと更に筋膜が癒着して、更に悪化すると筋肉が拘縮してカチカチになってしまいます。
普段の生活では前にしか歩かない
人は通常前にしか歩かないので前には動くけど後には大きく動かさないことで固まりやすく、日常でも椅子に座っていることが多いので尚固まりやすい傾向なんです。
特に足を外に開く、内側に入れる動作は意識しないと全く日常では活用しないのでカチカチになってしまいます。
先日70歳の女性の方が来院されました。
バリバリにテニスをしていて大会にも出場するアクティブな方です。
しかし、ヨガをやろうとすると股関節が動かなくいろんなポーズで支障となってできないのです。
テニスはできるのにヨガができないわけです。
このような方はたくさんいらっしゃいます。
要するに特定の動作しか使っていないのでヨガのような全身の柔軟性を動かすようなこととなるとできなくなってしまうわけです。
だから股関節の可動域制限が起こってしまって使えていない機能不全という事です。
70歳の方が股関節の痛みで来院
ヨガの先生が心配になって当院を紹介してくださり、来院して確認すると大腿四頭筋の大腿直筋の硬さが顕著で、上記の大腿筋膜張筋と縫工筋と大腿直筋の硬さだけでなく、癒着が進んでいました。
施術で癒着を剥がすアプローチを行うとかなり動きは良くなりましたが、進行したているので4回くらい施術しないと改善していかない状態です。
この方は日頃からジムに行ったりテニスをしたりとアクティブな方でも癒着してしまうので一般の運動をしていない方の場合は改善には倍以上の期間と回数が必要だと思います。
硬くなり、癒着して、更に拘縮する
癒着だけならまだ良いのですが、拘縮してしまうと4回目くらいでようやく筋肉が柔らかくなっていく反応となるので時間がかかるのです。
通常2週間程度に1回ペースでも拘縮の方は1週間に1回ペースでも改善しにくくなってしまう事も多いわけです。
股関節と肩関節は様々な方向に動く分固まってしまうと様々な角度で癒着した部分を探りながら施術するため時間がかかってしまいます。
かなり厄介となってしまい、痛くて動かせなくなってしまうと正直手遅れ状態となってしまうので50代からしっかりと対応していくべきです。
股関節は骨折しやすく大怪我に
股関節は固まってしまうと脚が上がらなくなってしまいます。
階段がしんどくなってきます。
更に平面でもつまづきやすくなってしまいます。
ちょっとした時に転んでしまうんです。
通常ならなんともない軽症のレベルでも股関節が硬くなっていると股関節の頚部(細くなっている繋ぎ目)が骨折しやすい点があります。
年齢とともに骨粗鬆症のように骨も密度が減ってくるので骨折してしまうと股関節の場合は人工関節の手術となってしまうケースもあります。
実際に妻の母は股関節の手術をしているので歩けなくなって、車椅子生活となってとても大変な時期となってしまいました。
シニアになるとリハビリも簡単ではなく後遺症になりやすいです。
10年後20年後の未来を大切にする行動
未来のことはどうなるかわかりませんが、いつまでも介護とならずに自分の足で歩いて生活していたいものです。
家族や友達とお出かけしたり旅行したり、いつまでも楽しく人生を過ごしたいと思っているわけです。
そのためには50代から硬くなってしまう股関節に意識して取り組んでいくといいでしょう。
・歩くこと
・後ろ向きで歩く
・足を外に開く
・ゆっくり回す
・体の横をストレッチする
・太ももの前をストレッチする
このようなことだけでもとても有効です
自分の体を今から大切にして20年後も元気に階段を登り降りできるように動かして欲しいです。
決して激しいトレーニングをする必要はなく、動かしてかたまらないようにすることが大切です。
車椅子の生活にならないよう私も予備軍なのでしっかりと実行していきたいと思います。
ミズノ治療院スポーツマッサージ
水野彰宏
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