海と空は本質的には同じものであるという感覚を、
きっと世界の誰もが持っているはずです。
空間の境目は、絵であれば一本の線、言葉であればたった一つの単語ですが、
それは非常に人為的なものです。
その境目は、自ら決めることができます。
例えば自分と他人の境界も、
自ら決定し、
自分と他人の役割も、
自ら設定することができます。
自分がAを選べば、他人はBになる。
その境目も、どちら側を選ぶかも、
全て自分で選ぶことができるのです。
無力を嘆くなら
嘆いたままでいるか、力を持つ方に行くか
選ぶことができます。
片方を選べない人は、
線を引き直せばいいのです。
絵を描くときは、いつもそんなことを思います。
線を生み出し、世界を分け続ける作業だからです。