べらぼう45回は「その名は写楽」。写楽の絵や画号が生まれるまでの経緯が描かれました。
44回の「ざっくりすぎる」あらすじ
その前に、44回の話をものすごく端折って説明すると・・
44回では歌麿も赤ん坊も失った蔦重とおていさんの苦悩、蔦重から離れた後の歌麿の様子が描かれました。そして、この回の一番のトピックは「平賀源内が生きているかも」と蔦重夫妻が希望を抱いたことでした。
史実では平賀源内は獄中死したとされていますが、当時の江戸では「実は生き延びていた」との噂もあったようで蔦重達が期待したのも無理はありません。
打倒一橋の一味に加わるよう仕向けられた蔦重
第45回では、
「平賀源内に再会できる」と期待していた蔦重が、騙されて強制的に「打倒一橋」の一味に加えられてしまうところから始まりました。
定信を筆頭に、三浦、高岳、長谷川平蔵、柴野栗山がタッグを組み一橋への復讐を企んでいたのです。
蔦重の役目は「世間に平賀源内が生きていると思わせること」。一橋は「死の手袋の真相」を知られるのを何よりも恐れています。それを知っている平賀源内が生きていると思わせて、揺さぶりをかける作戦です。
蔦重は平賀源内が描いたと思わせる役者絵を作ろうと考え、北尾重政や山東京伝などに協力を求めます。
写楽という名前が先に誕生
絵師たちが必死になって源内風の絵を制作するも、蔦重はダメ出しばかり。
流石に「文句言うのは誰にだってできるぜ、おめ~(蔦重)の頭の中には、描きたい絵は見えているのかい?」と重政先生にキレられてしまいます。
肝心の絵は完成しないまま、源内先生の画号として「写楽」が誕生しました。というのが45回までのお話でした。
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写楽は能役者の「斎藤十郎兵衛」だった説が一般的で、突如として現れ10か月で姿を消したとされています。今後のドラマで、どんなふうに写楽の絵が生みだされるのか楽しみですね。
おていさんは歌麿の気持ちに気づいていた
一方、新しい版元と組んだ歌麿は物足りなさを感じていました。版元は「歌麿の名さえあれば細かい仕上がりは気にしない」という考えだったからです。
向上心が強い歌麿は、蔦重のように「あれをこうして」「もっとこんな風に」と注文を付けられたかったのです。私は「やっぱり歌麿ってマゾじゃん」、と思ってしまいました。
何はともあれ、歌麿は蔦重のプロデュース力がいかに素晴らしかったのか思い知りました。
そこでおていさんの出番です。賢いだけでなく人の気持ちの機微も分かるおていさんは、歌麿の蔦重に対する思いに気づいていました。
歌麿が描いた女絵を色付けし完成させたものを「歌さんの恋文への返信です」と歌麿の元に持参し、歌麿に戻ってくるよう懇願するのです。
おていさん、最初は「私は出家するつもりで外から蔦重を見守ります」と言ったものの歌麿に「嘘だね」と見抜かれてしまいます。
そこで「私は男の情と業の入り混じった末に作り出される絵を見てみたいのでごさいます」と正直に答えます。
それを聞いた歌麿の胸の内は・・・・
蔦重に対する感謝の気持ちと恋心、叶わぬ恋、やるせない気持ち、自分を一番にしてもらえない憎しみ恨み嫉妬・・プラスとマイナスの感情が走馬灯のように蘇ってきたのではないでしょうか。
・・と同時に歌麿のプロ魂にも火が付きます。
「複雑に入り乱れる自分の心情を絵という形で表現したい、いや表現してみせる!みてろよ~~ この蔦重の鈍感やろ~!」と。
そして怖い顔をした歌麿が蔦重の元に帰ってきたのでした。ここから更に歌麿の傑作が生まれる模様です・・楽しみです。