糖尿病専門医の山田悟医師が書いた「脂質起動」という本をご存知ですか?山田先生は、先日のモーニングショーにも出演されていました。
「脂質起動」という題名のこの本の趣旨は、「脂質を使える身体にしよう」というもので、つまり糖質制限推奨本でした。
概要としては
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糖質を減らした分は脂質を取りましょう、野菜も必要ですが、エネルギー源としての脂質をしっかり取るようにしてください。
脂質をしっかり取ると満腹感が得られ食べ過ぎを防ぐことができます。糖質より脂質の方がエネルギー源として優れています、
糖質に偏る食事では血糖値の変動が大きくなり自律神経が乱れるほか、かえって空腹感が増す事になります。「油は太る」「油は身体に悪い」というのは間違いです。糖質に偏る食事の方が心血管疾患のリスクが大きい事が分かってきています。
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といった内容となっています。
重要臓器のエネルギー源は脂質
例えば心臓は主に脂質をエネルギー源としています。グリコーゲンとして貯蔵されるわずかな糖質をエネルギー源として頼るより脂質をエネルギーに使った方が安全なのです。
ブドウ糖の消費量が多いとされる脳でも、糖を作り出す仕組みがあるので、わざわざ糖質を食べなくても脳は働くことができます。
脂質を多めに摂るなら糖質は減らすべし
モーニングショーでは、「二つの食品の内、どちらを選ぶとよい?」とのクイズ形式で進行が進められていました。下のような食事です。
■ベーグルとクロワッサン
■カルボナーラと蕎麦
■シュークリームと干し芋
■サラダチキンとモモから揚げ
■お茶漬けと卵サンド
■牛乳と低脂肪乳
脂質を摂ろうという内容ですから、当然、ベーグルよりクロワッサン、蕎麦よりカルボナーラ、干し芋より、シュークリーム、サラダチキンよりモモから揚げ、‥といった具合になります。
糖質だけ取るより油分が入った方が血糖値の上りが緩やかで、緩やかに下がるため自律神経も安定します。満腹感も得られお腹が減る事もなさそうですね。
ただ・・脂質起動の大前提は「糖質制限」です。カルボナーラやシュークリームなど脂質と糖質をガッツリ取ってしまえば、「デブ」になるだけです。
しかも、インスリン分泌能が弱い人は糖質も脂質も多い食事をすると、血糖値が高いまま下がらないのです。
例えば白いご飯1杯で血糖値が軽く200を超えるような人は、同じ量の糖質に油を加えた料理(チャーハンなど)を食べると、最高血糖値は180程度に抑えられるものの、180のまま2時間下がらないと言った状態になるわけです。
だから、脂質をたくさん摂るのは構いませんが、その代わり糖質を減らす必要があるのです。
脂の質も大事
脂質起動の本には、油の質も大切で特に「トランス脂肪酸」「酸化した油」は避けるべき、と書かれていました。
ただ、それ以外にオメガ6系油(サラダ油などの植物油に含まれる)を極力減らす必要があります。
ご存知の方も多いと思いますが、オメガ6系油とオメガ3系油(亜麻仁油や魚油など)のバランスが崩れるとアレルギーや炎症体質になってしまうからです。
現代人は、魚の油(EPA)に比較してサラダ油系の油を取り過ぎています。それが体内の慢性炎症を進めてしまうのです。もちろん魚の油は酸化しやすいという欠点があるので、取り方には気を付けるべきですが。
おすすめの油
高オレイン酸油・・リノール酸より酸化しずらい
(オリーブ油、菜種油、アボガド油、紅花遊、ひまわり油、マカデミアナッツオイルなど)
オメガ3系油・・(炎症抑制に働く油)
お魚の油、亜麻仁油、エゴマ油、インカインチオイル(加熱可能)
飽和脂肪酸・・・酸化しずらい
ラード、バター、
中鎖脂肪酸・・・エネルギーになるのが早く太りにくい
MCTオイル、パウダーなど
胡桃油、大豆油、グレープシードオイル、コーン油などは、リノール酸の割合が多めなので、わざわざ買う必要はないと思います。調理油を選ぶなら高オレイン酸の油にしておきましょう。
唐揚げを食べたい時は・・
唐揚げ美味しいですよね。朝の情報番組で「サラダチキンより唐揚げを食べましょう」‥と言われたら本気にする人がいそうです。
しかし・・!高温で揚げる揚げ物はトランス脂肪酸が発生しやすいと言われており、できるだけ避けた方がよい料理です。特にスーパーなどで売られている揚げ物は酸化が進みがちで身体にはよくないです。
どうしても食べたい時は、揚げたてを買ってすぐに食べるようにするとか、自宅で揚げた物をすぐに食べるようにしましょう!
食事内容より大事なこと
実は食事の内容より大切なことがあります。それは「消化吸収力」です。体に良いからと無理して食べていたものが、かえって体を悪くしていた・・ということはありませんか?
「最近お腹が張る」「タンパク質をたくさん摂るようにしたら、かえって具合が悪くなった」と言う方は、有料ブログを参考にしてくださいね。