1. 住宅ローンの審査はどんな審査なのか?
住宅ローンの審査は大まかに、収入と個人情報の2つが焦点になります。
① 収入について
収入はいわゆる年収です。
前年度の源泉徴収票の金額をもとには、返済比率というもので判断します。
返済比率とは、年収に占める返済の割合を言います。
返済比率(%)= 年間の返済額の合計 ÷ 額面年収 × 100
例えば、年収500万円のサラリーマンが月々の返済が10万円の場合は返済比率(%)= 120 万円 ÷ 500 万円 × 100 = 24%になります。
但し、ここには管理費などの費用は含まないで計算します。
この返済比率を金融機関によって異なりますが、下記の通りで見ています。
年収400万円未満の場合:返済比率30%以下
年収400万円以上の場合:返済比率35%以下
但し、あくまでも目安になります。
家族構成が1人か4人によって住所に負担できる金額が変わってきますので、余裕をみて25%位を目安にしたほうがいいという見方もあります。
また、他のローンがある場合は要注意です。
例えば、オートローンやショッピングのリボ払いをされている方はその分の月々の支払いが返済比率にカウントされてしまいますので、組めるローン金額が減ってしまいます。
しかも、オートローンなどは、住宅ローンと異なり、金利が高いので、返済額も大きく住宅ローンの審査に対するインパクトも大きいので、返済比率がギリギリの方は、頭金をマンションに入れるよりも、オートローンを完済してしまった方がいいケースもありますので、よくご相談ください。
② 個人情報について
個人情報とは、簡単に言ってしまうと、延滞履歴など情報が個人信用情報機関に載ってしまっているか否かです。
日本には「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」の3つの情報機関があります。
ここには、クレジットやローンの申込・契約内容や返済・支払い状況、借入残高など情報が載っています。
普通に返済している方でしたら、何も問題ありませんが、延滞をしている方や支払いを怠ってしまった方は、その悪しき情報が載ってしまいます。
その延滞の状況にもよりますが、基本的には住宅ローンなNGとなります。
たとえ、年収が1000万円あろうが、公務員であろうがそこは、ローン不可となります。
もしも、過去に何らかの悪しき行いが身に覚えのある方は、自分の個人情報をネットで取得することが可能です。
先ほどの情報機関をググって頂けますと取得方法の手順がありますので、心配の方は取得してみてください。
では、一度延滞をしてしまった方はもう二度と住宅ローンは組めないのか!!
それは、ご心配無用です。
もちろん程度にもよりますが、通常は5年~7年ほどで履歴が消えるとされています。
但し、きちんと返済を完済している場合です。
現在進行形で延滞し続けている方は当然ですがその限りではありませんのでご注意ください。
あと、過去に消費者金融(アコムや武富士、レイクなど。。。)から借入履歴のある方も金融機関によっては難しい場合があります。
そのような方も履歴が消えてからローンの審査をしたほうが通りやすいと思いますので、個人情報を取得してみてください。
2.まとめ
基本的には過去の延滞履歴のない方で、普通に年収のある方であれば、住宅ローンはそれ程難しい話ではありません。
また、ひと昔前は頭金が物件価格の20%必要なんて時代もありましたが、今は100%融資も受けれるケースもありますので、ハードルは低いと思います。
ただ、コロナの影響など予期せぬことも予期していかないといけませんね。
資金計画はゆとりをもって計画していきましょう。
もし過去に住宅ローンが一度でもダメだった方はご相談ください。