クライアントさんやお客様からの「もっとこうしてほしい」「ここまでやってくれるよね?」という期待。
相手を大切に思うからこそ、どこまでが誠実な対応で、どこからが自分の心や時間を削る過剰サービスなのか、境界線が分からなくなってしまうことってありますよね。
目の前の人に喜んでほしい、お役に立ちたいという気持ちが強い優しい人ほど、この悩みのループに深くはまり込んでしまいがちです。
でもね、ちょっとだけ立ち止まって、深呼吸をしてみてください。
僕は、誠実であることと、相手の期待にすべて応えることは、まったくの別物だと思うんです。
相手のために自分をすり減らして、いつの間にか笑顔が消えてしまうような頑張り方は、本当にあなたが望んでいる「誠実さ」でしょうか。
きっと、そうではないですよね。
どこからが過剰サービスなのかを見分ける、僕なりのひとつの目安があります。
それは、その行動をした後に、あなたの心に「モヤモヤ」や「ズシリとした重み」が残るかどうかです。
「これをやったら喜んでくれる!」と、あなた自身の心もぽかぽかと温かくなるなら、それは素敵なギフト。
でも、「本当はちょっとしんどいけれど、断ったら申し訳ないから……」と無理をして差し出すものは、すでに過剰サービスの領域に入っているのかもしれません。
相手の期待をすべて受け止めようとすると、心の器はいつか満杯になって、あふれてしまいます。
だからこそ、僕は「優しい手抜き」を自分に許してあげてほしいなと思うんです。
手抜きと言うと少し言葉が悪いかもしれませんが、これは「自分の心を守るための、大切なエネルギーの節約」です。
あなたがいつも120%の全力投球でなくても、あなたの存在そのものや、ベースにある丁寧な姿勢だけで、十分に相手には誠実さが伝わっています。
すべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫。
「ここまでは心を込めてやるけれど、ここから先はまた次の機会に」と、自分の中でそっと線を引いてみてくださいね。
あなたが心地よく、笑顔でいられる心のゆとりを残しておくこと。
それこそが、結果として目の前のクライアントさんに対して、一番長く、そして一番深く寄り添い続けられる「最高の誠実さ」になるのだと、僕は信じています。
今日からは、少しだけ肩の荷を下ろして、自分の心にも「いつもありがとう」と声をかけてあげてくださいね。