創業計画書のアピールポイント その3

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ビジネス・マーケティング
日本政策金融公庫の創業融資における創業計画書のアピールポイントについて、前回の”その1”、”その2”に引き続き、記載致します。
前回の続きとしてについて今回は、
3)明確かつ納得性の高い資金計画のアピール
について、記載致します。

(ご参考)
1)自己資金から逆算して融資可能額をアピール
2)実績・経験に裏付けされた事業内容で具体性・実現性をアピール
3)明確かつ納得性の高い資金計画のアピール
4)面談前に創業計画書を自分の言葉でアピール
5)過去の滞納・遅延が無いことを面談時にアピール


3)明確かつ納得性の高い資金計画のアピール

創業計画書には、どれくらいの資金が必要であり、どの程度借入したいのかを示す資金計画を記載する箇所が必要がありますが、そのお金の流れを示す資金繰り表までは必ずしも求められていません。

だだし、資金繰り表を作成しておくとアピールにつながることは間違いないですし、自分の事業の資金計画を知っていることは当たり前だと思うので、作成することをお薦めします。

しかし、数値を苦手としている方には難しく感じてしまうところかもしれませんが、そう感じたときはひとまずシンプルに考えてみるのが一番です。


●創業にいくら必要なのかを整理する。

 創業計画書上は、大きく分けて、設備資金と運転資金の2つに分けられますが、とりあえずは難しく考えずに、何にいくらかかるかを書き出してみたらよいと思います。

 余談ですが、設備資金を融資のお金で購入する場合には、融資面談時に見積書など金額根拠がわかる資料・データを準備しておく必要があります。

 また、この設備資金は厳格な運用となっているため、設備資金を別の目的に充当することは不可となりますし、値引きなどで余ってしまった場合には融資担当者に報告し、その分を返済するということも考えられます。


●自分の手元のお金がいくからを確認する

 ここで要注意なので、用途が決まっているお金は除外してください。

 どういう意味かというと、例えば、△万円は来月の家賃に支払うことが決まっている、学資ローンの返済に決まっている、生活費で毎月だいたい〇万円は使う、といったことです。 

 それらを込みで手元資金を考えてしまうと、いざ設備購入などの支払時にお金がないこともありますし、また融資面談時に通帳からお金減っており、創業計画書の記載内容と乖離が出てしまった、などでは目も当てられません。

上記2つの創業にいくらかかるのか、手元にいくらあるのかが分かれば、いくらのお金が不足しているのか(要は借り入れたい額)が判明します。

また、これらの作業は、ポイント①の自己資金と融資額でも記載していることと同じです。

じゃあ、ポイント①と言っていることが同じではないか、というとちょっと待ってください。

資金繰り表をつくるための大前提として、自己資金と融資額が必要になるのであり、入口の話です。本当の話はここからになります。

上記の話でいくら融資を受けたいのかが判明しましたが、融資ですので、いずれは返済しなくてはなりません。もちろん、利子もいわば、その返済スケジュールをつくるのが資金繰り表だといっても過言ではありません。

公庫の担当者は、創業した事業がうまくいくのか?と気になっている以上に、利息含めた融資した資金が回収できるのかを確認しているといってもよいです。

創業計画書上、いくらの売上があり、そこから原価と経費を差し引いた利益をもって、十分な返済がなされるのか、という点です。

そのため、資金繰り表を立てるのに重要になってくるのは予測の損益計画が重要となってくるのです。

資金繰り表をつくる前提は、損益計画となります。
(余談ですが、簿記で登場するキャッシュフロー計算書も作り方は同じで、既に作成された損益計算書を前提として、作成していきますね。)

では、損益計画=資金繰り表になるかというと、必ずしもそうではありません。
すべて、現金商売でやっている事業であれば、減価償却費などの一部の計算を除いてはイコールと考えてもよいと思いますが、似て非なるものとして考えてください。

通常は、売上を計上した場合に、掛け商売であれば、入金までのタイムラグがあるでしょうし、個人商売でもクレジットカード売上であれば、同じことがいえると思います。

そういったタイミングのズレを調整してあげるのが資金繰り表であり、損益計画を前提として、時期ズレ調整を考慮し、資金計画が作成されるのです。
ここまでで難しく感じた方は、しっかりと説明可能な損益計画を作成するということを頭に入れてください。損益計画が赤字であれば、返済するお金はないということになりましし、また利益が少ないと返済スケジュール期間内に間に合わないということになってしまいます。

そのため、資金繰り表が良くわかないという方はまずは、儲けがきちんと出ている損益計画を整理して考えることが先決です。


最後の方は駆け足になってしまいましたが、資金繰り表の作成に興味がある方は、別ブログ「資金繰り表(月次)の作成の仕方 」もご覧になるとよりイメージ頂けるかもしれません。


長くなってしまったので、続きは次回の記事とさせて頂きます。
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