療育×リトミックの事例

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実際にやってみて変わったことや感じたことをお話します。

児発の施設ではいろいろなお子さんがいらっしゃいます。失敗するのがイヤな子、見られたら動けない子、逆にずっと見ていてほしい子、ずっと動いていたい子、自分が1番でいたい子などなど。


見学に徹していたAさん

とある施設のAさんは、最初リトミック活動には頑なに入りませんでした。
リトミックの他に、運動あそびや製作遊びなど、3種類の活動から選べる時間だったのですが、毎回リトミックの部屋に来てくれていました。
先生たちは活動に誘ったり、他の部屋へ誘ったりしていたのですが、それも頑なに拒否。私は特に気にせず、楽器やスカーフを使う時だけ近づいて、その子の近くにそっと置いておきました。

そんなことが数か月続いたころ、ふと気がつくと最後の活動に入り始めたのです!しかも、とても笑顔で。Aさんにとっては安心できるところかどうか、自分が動いても大丈夫かどうか観察していたんだなと感じました。


できない自分が嫌いなBさん

別の施設のBさんは、できないことが嫌いで、説明を聞いてからできそうなら参加し、少しでも難しいと思ってしまうと出て行ったりお話したりと、活動の中で区別していました。
できたから、できないからとこちらがどうこう言うことはなく、できなくても次がんばろうと気持ちの切り替えをしてほしかったので、○✖がある活動であっても、結果に関係なく次のピアノを弾いていると、他の子たちは一喜一憂しながらも切り替えて活動を続けていました。
そんな様子を何度か見ているうちに、Bさんも「間違ってもいいいや」と思えてきたのか、いつの間にかすべての活動で、一番積極的に参加するようになっていました。


動きが止まらないCさん

また、よく動くCさんは、話を聞かずにとりあえず走ることが大好き。音楽が鳴ってようが止まってようが、とりあえず走り続けていました。
そんなCさんにつられてみんな走ってしまうことも多くありましたが、ある時アンパンマンのうたを弾いて部屋の中をパトロールしてもらうことがありました。すると、アンパンマンが大好きだったようで張り切ってパトロールし、音楽が止まって「チーズが泣いているよ」などと声をかけると、しっかりと止まってチーズを助けたりすることができました。
できたことを認め「よく音楽が聴けていたね」というとびっくりした様子でしたが、それ以降、あまり走り回ることはなくなりました。



このように、一度だけでは効果がでにくいのがリトミックです。
何度も何度も、補助の先生方の力も借りながら、少しずつ少しずつ子どもたちの成長を見ることができます。
静かなお子さんだけでなく、元気なお子さんもいます。みんなが同じ活動をすると大きな声が必要になることもあるかもしれませんが、「音楽を聴いて活動する」ことを知っていると、日頃の活動でも即時反応ができるようになってくるようです。

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