人は、安心している時にこそ、本来の力を発揮することができます。
反対に、「うまくいかない」「どうしたらいいか分からない」「自分だけが違う気がする」と感じている時は、心の中の安心感が少し小さくなっていることがあります。
最近は「心理的安全性」という言葉を耳にする機会が増えました。
少し難しく聞こえる言葉ですが、私は「安心して自分の気持ちを話せること」「ありのままの自分でいても大丈夫と思えること」だと考えています。
これは子どもだけではありません。
大人も同じです。
自分だけが周りと違う考え方をしていたり、少数派の意見だったりすると、不安になることがあります。
本当は「違うこと」は悪いことではありません。「違い」は「間違い」ではないのです。
一人ひとり感じ方も、考え方も、得意なことも違います。
それなのに、「みんなと同じでなければ」と思ってしまい、自分らしさを隠してしまうことがあります。
でも、本当は、違うことがとても素敵に輝く自分らしさでもあるのです。
もし今、何かに悩んでいたり、行き詰まりを感じていたりするなら、一度立ち止まってみませんか。
まず必要なのは、答えを急いで探すことではありません。
安心して話せる人。
安心して過ごせる時間。
安心して「そのままの自分」でいられる場所。
そんな場所があるだけで、不思議と心は少しずつ落ち着き、自分の考えを整理できるようになります。
実は、私自身にもそんな経験があります。
子どもの頃、私は学校で少数派の考え方をすることが多く、みんなと一緒にいることが少し苦手でした。
「どうして自分だけ違うんだろう。」
「もっとみんなと同じになれたらいいのに。」
そんな思いを抱えながら過ごしていました。
その頃、一人の年配の先生が、私にこう声をかけてくださいました。
「そのままでいいじゃない。ここにいなさい。」
たった一言でした。
でも、その言葉が、当時の私には何よりも安心できる居場所になりました。
「自分はこのままでいいんだ。」
そう思えたことで、少しずつ自分を受け入れられるようになり、今の私につながっています。
仕事をするようになってからも、この経験は私の支えになっています。
子どもたちにも、保護者の方にも、先生方にも、「安心できる場所」があることの大切さを実感する毎日です。
人は、安心できると笑顔が増えます。
安心できると挑戦できます。
安心できると、本来持っている力を発揮できます。
だから私は、相談をお受けするとき、すぐに答えを出すことよりも、「まず安心して話せる時間」であることを大切にしています。
子育てに悩んでいる方。
お子さんの発達が気になっている方。
保育に悩んでいる先生方。
どんな悩みでも構いません。
「こんなことを話してもいいのかな」と思うことこそ、お話しください。
あなたにとって、そしてお子さんにとって、少しでも心が安心できる時間をご一緒できたら嬉しく思います。
その安心が、きっと次の一歩につながっていくと信じています。