ヘッセの「メルヒェン」

記事
コラム
連続ドラマ「アウグストゥス」、最終回でしたねぇ。
ネットの感想コメントは大荒れらしいですよ(←当然だがウソ)

べたな展開、しかも最後の最後で、しれっと肝心なところをスルーし、使い古されたズルい手法、「読者の皆様の想像にお任せします」的な丸投げやりっぱなしな終わり方。
だけど、きっと、「アウグストゥス」を読んだことのある方ならば、どんな言葉にするのか、どんな挿絵にするのか、自分なりの思いがあるではないでしょうか。
それを邪魔したくなかったんです。だからあえて、訳についても、絵についても書かなかったのです!!思いつかなかっただけじゃなくて!

最初のきっかけは、「メルヒェンの国からの依頼」でした。そのインスピレーションのまま、イメージを膨らませてしまったら、こんな長編連続ドラマになってしましました・・・。あぁ、もっと色々面白くできる才能があったらば・・・と思いますが、人間は今持っているものでしか勝負できないのです。仕方のないことなのです。

だけど・・・いやぁ、楽しかったなぁ。
お仕事自体も楽しかったし、そのお仕事が終わった後もこんなに楽しませていただけるなんて、私はどうしてこうも幸せ者なのでしょうか。

依頼してくださった、メルヒェンの国の住人さん、どうもありがとう。
あなたが、私に連絡してくださらなかったら、こんなに私は楽しい思いをすることはできませんでした。
力不足なところもありました。とんだ間違いをしでかして、ご迷惑おかけしてしまって申し訳ないと思っています。それでも、もし、これから何かできることがありましたら、いつでもご連絡ください。
お役に立てるよう、精進してまいります。

このシリーズも、読んでくれる人が少ないけど、いいんです。
(読んでくれた方、Danke,das ist wirklich sehr lieb von Ihnen!)
いつか、もしかしたら「アウグストゥス」を読んで、それで、他の人はどんな風に読んだんだろうって気になって、ネット検索して、「愛される方が幸せか、愛する方が幸せか」という感想コメントばっかりで、なんか違うな、自分は変なのかなって思っちゃって、その人がもしかしたらこの「連続ドラマ」を見てくれて・・・。

そこから、その人が何か新しい発見をしたり、何か新しいアイデアを思いついたり、インスピレーションを感じたり・・・反感を持つかもしれません。だけど、その反感ですら、自分の考えをよくまとめるためのヒントになるかもしれないです。
また、誰かが「アウグストゥス」読んでみようかなって気持ちになったら、すごく素敵だなと思うんです。

誰かの行動が、誰かの新しい可能性を広げる。
それは、生きている人からだけじゃなくて、私たちは文字や絵や音楽といった芸術作品を通しても受け取ることができる。それがすばらしいと思うのです。
ヘッセは死んじゃってるけど、ヘッセの魂は今でも世界中の多くの人と対話しているんですよね。国境も宗教も時空も超えて。

アウグストゥスという名前の意味を調べましたら、古代ローマの称号だそうです。
名誉ある者、高貴な者、という意味とのこと。

名付け親のビンスヴァンガーが、小人、妖精の一種のような存在かどうかというのは、はっきりとは書かれていないんですが、「匂わせ」はあります。
小人の特徴のとんがり帽をかぶっている。びっくりするくらい長生き。体は小さいのにものすごく力持ち。という描写はあります。
どのくらい小さいのかは分かりません。古いインド風の、クジラのひげを骨組みに使った雨傘を持ち歩けるくらいの大きさ・・・でしょうか。

さらに、追加で言うことができるとするならば・・・このヘッセの「メルヒェン」は七編の短編集なのですが、どうもシンメトリー構造になっている、らしいんですね。
私は読んだことないので、分かんないんですけど・・・(すまん)
「アウグストゥス」と対になる作品がある、というわけです。
なので、もし深い理解をしたいと思うのであれば、「メルヒェン」を全部読んでみて、全体の構成からアプローチするという手段も有効かもしれません。

あとは、鏡に注目するのもありかな?と思いました。
最初、母親は「この子には、鏡のはめ込んだ石造りの家で噴水がある庭で・・・」と妄想します。
そして、アウグストゥスの魔法が解けて、生活が破綻した時、周りの人たちはアウグストゥスの家の高価なものを盗んだり、壊したりするのですが、家中の鏡を割るというシーンがあります。
その後、アウグストゥスは自分の寝室に戻り、顔を洗おうと鏡をのぞき込む。殴られて、血だらけの顔を見ます。
そしてアウグストゥスが放浪の旅に出ると、ショーウィンドウや水に映る醜い自分の姿を見る、という描写があります。
最初の誇大妄想的な鏡、その後、その虚像が打ち壊される。そして真の自分の姿を直視する、という鏡の役割、魂の成長過程を表現しているという見方もできるかもしれませんね。

おススメの読み方は、ヘッセも推奨している通り「感じたままに素直に読む」ことです。
そして何度も読み返すことです。気づいたことや、あれ?って思ったこと・・・普段の生活の中で当てはめて考えていくと、この本を楽しく使っていけるのではないでしょうか。人生のお供としてぜひご活用ください。

さて、ヘッセの宗教観ですが、彼の生い立ちをざらっと見ただけですが・・・宣教師の家に生まれ、おそらく、そこですでに何らかの本能でキリスト教的なもの対する拒否反応があったのではないかな、と私は思いました。
ヘッセのおじいちゃんも宣教師でインドの方にも住んでいたことがあるようです。
それで、ヘッセも、ヒンドゥー教や仏教など、別の宗教にも触れる機会があったようです。

キリスト教徒、キリスト教国家の人・・・何百年も自分たちの先祖が大事にしてきたもの、文化や習慣、伝統にまでしっかり絡みついてしまっているキリスト教。それが肌に合わなかった場合、そこで生きていくのは難しくなるでしょう。

ヘッセは学校に馴染めず退学した後、親によって悪魔祓いなんかをさせられています。
絶対神ですからね。色々な解釈があり、宗派も色々だけど、神は唯一の存在。
その神に馴染めなかったら、悪魔祓いさせられる・・・想像しただけでも絶望します。子どもの時にこんな目にあったら、その先どうやって生きていけばいいのか分からなくなってしまいます。

日本において、この宗教的苦悩は、理解するのが難しいと感じます。私は、無理です。わかんないです。
日本では、作家の遠藤周作さんくらいじゃないでしょうか。欧米人、キリスト教徒の感覚で信仰に関する苦悩について理解し、書ける人。。。
「沈黙」も映画になりましたが、監督はマーティン・スコセッシ、アメリカ人でしたもんね。
ウィキペディア情報ですが、この監督はイタリア系で、子どもの頃はカトリックの司祭を目指していた、とのこと。

私も、なんか間違ってキリスト教の国に生まれてしまったとしたら・・・今頃、私は幸せを感じることはできなかったかもしれません。日本でよかったぁって思います。
捨てる神あれば、拾う神ありの世界の方が、私は好きです。

どんな人にでも、寄り添う神がいる。
優しい人には優しい神が。
意地悪い人にも救いの手を差し伸べる神がいる。
残酷なことをしなきゃいけない時には、後ろで支えてくれる神がいる。
厳しい決断をしなきゃいけない時には、一緒に泣いてくれる神がいる。
同じような苦しみを味わってきた神がいるからです。
どんな状況でも、それと同じような苦悩を味わって経験した神が寄り添っていてくれる。導いてくれる。
多くの人から嫌われて、疎まれている人でも、その孤独に寄り添う神がいる。

もし、今「この世で一番不幸なのは自分だ」と思ったとしても・・・大丈夫な気がしてきませんか?
同じような苦悩をすでに味わって、同じような悲惨さを味わって、悲しみや悔しさ、情けなさとかやり切れなさとか・・・八百万の神様の中で一人くらい(あ、神様だから一柱ですね)それを知ってて、分かってくれる神様がいるはずですもん。

自分の苦しみや悲しみ、痛みが、人類史上初めてではないと思うだけで、大丈夫な気持ちになることってないですか?
私、温度設定間違えたあっついお風呂に入る時思うんです・・・石川五右衛門、めっちゃすげえって(笑)
五右衛門さん、半端ないっす、リスペクトっす!!

魂が裸になった時、孤独な心で、憧れの気持ちで求めた時、もしかしたら・・・私たちにもそんな密かな存在が見えるかもしれません?

私、あんまり死んだ人との交信とか、交霊術とか興味ないんですけど・・・あ、そういう動画見たり、心霊話聞くのは好きなんですけどね。
最近、ちょっと思うんです。死んだ人とコンタクト取れたら、楽しいだろうなって。

もし、私に死んだ人を呼び出す能力があったとしたら・・・
ヘッセと宮沢賢治を対談させたい!!

ヘッセの苦悩と宮沢賢治の苦悩、お互いちょうどいい形で、おさまるんじゃないかなぁって。この二人、ツインソウルなんじゃないかなぁ。
死んだ人とコンタクトが取れる霊能者の方、ぜひぜひ、時代も国も言語も超えたビッグ対談を実現させてください!!
そして、それを動画とかブログで公開してください!!楽しみに待ってます。
時を超えて、国境や言語、宗教、思想を越えて、繋がる魂を私たちに見せてください。

いろんな人の、いろんな時代の、いろんな国の・・・いろんな作品を味わって、文学でも音楽でも絵画でも・・・それを神経衰弱みたいに組を探すゲームも、楽しそうですね! 
何組も集めて並べたら、一体どんな模様が出来上がるのでしょうか?

・・・年末年始からずっと夢中になっちゃって、日々のルーティン疎かになり、掃除もずっとしてない。洗濯物溜まってるし・・・シーツとか布団カバーとか大物、冬場は洗うのめんどくさいよねぇ。
節分までには、ちゃんと整えておかなければいけません。
メルヒェンの国で過ごした時間、またいつか、素敵な気持ちで思い出します!!

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