今日の相談者は只野さん、女子。
とても頭は良いのだけど、
自信がなくていつも及び腰で伏し目がち。
今日はそんな只野さんの相談に乗っていきます。
ちなみにこのシリーズは実際にあった相談を元にストーリーを展開します。3割フィクション・7割ノンフィクションって感じで、名前は香里奈…じゃなくて仮名です。
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ワイ「ようこそ」
只野「よろしくお願いします」
ワイ「今日の相談はどんなこと?」
只野「自分のことを話すのに自信が持てなくて」
ワイ「ほう」
只野「どうやって自分をアピールすればいいか…」
ワイ「自信が持てない理由って何だろうね?」
只野「う〜ん…周りと自分を比べてるからかな?」
ワイ「なぜ比べるの?」
只野「なぜって言われてもあまり意識したことなくて…」
ワイ「無意識に比べてるってことやね」
只野「たぶん」
ワイ「ちょっと教えて欲しいんだけど、他人と比べることでどんなメリットがあるの?」
只野「え?メリットですか?」
ワイ「そう。比べることで自分が得る利益とか成長ってこと」
只野「…ないかな」
ワイ「じゃあ他人と比べることって只野さんにとって無駄な時間とストレスってことじゃないの?」
只野「はい、まあ」
ワイ「よし!じゃあ違う質問していい?」
只野「はい」
ワイ「自信ってそもそも何?」
只野「自信?ですか?え〜っと…胸を張って話せることですかね」
ワイ「他には?」
只野「他ですか?…なんかあるかな?思いつかない」
ワイ「自信って『自分を信じられること』とは思わない?」
只野「自分を信じる?どういうふうに?」
ワイ「せやね〜。簡単に言えば『アナタならやり切れる!』って自分を励ましてあげられる心持ちってことかな」
只野「自分を励ます?」
ワイ「そう。自分を幽体離脱させてみる感じ」
只野「いや、難しくないです?」
ワイ「今の只野さんを外から見ている感覚を持って欲しいの。その感覚で自分を後押しできることこそが客観的視点ってやつです」
只野「…はい」
ワイ「あんまりしっくりきてないみたいやね」
只野「実はそうです…」
ワイ「では只野さんが頑張ってきたプロセスや積み重ねてきた努力を誰が褒めてくれますか?」
只野「家族や周りの友達とかですかね」
ワイ「それでも自信持てないんよね?」
只野「そうです」
ワイ「けどさ、それってここまで頑張ってきた自分を認めてないのと一緒やんね?」
只野「確かに」
ワイ「他人に褒められても自信が持てないなら、自分自身で褒めて・後押ししてあげないと頑張ってきた自分が報われないと思わへん?」
只野「そう…ですよね」
ワイ「それって可哀想だと思わん?」
只野「はい」
ワイ「だったら自分自身が自分を褒めてあげないと。頑張ってきて努力して、準備も一所懸命に取り組んできたワケでしょ?」
只野「そうです」
ワイ「そこまでやってきた自分を信頼して『そこまでやったら大丈夫。あとは本番に集中して臨んだらいいじゃん!』と自分で背中を押してあげることって大切じゃない?」
只野「うん、そうですよね!」
ワイ「自信ってそういうことなのよ。ワイから見ても只野さんは目標に向かって頑張ってきたのが分かるワケ。けどそんな自分を認めてあげられないのって勿体無いと思うよ」
只野「自分自身で自分の背中を押せるか?ってことですよね」
ワイ「そう!さすがやね。伝えたいことをスッと理解できるのも只野さんの強みだもんね」
只野「なんか頑張れそうな気がしてきました」
ワイ「No!頑張れそうな”気がする”じゃなくて頑張れ”ます”って言って欲しいな」
只野「なんか言い切るのもちょっと…」
ワイ「ちょっとした言葉遣いかもしれんけど、それも自信の裏付けだよ」
只野「そうなんですか?」
ワイ「例えば友達が頑張っていて、それ認めてあげられたなら『あなたならできる!』って背中を押してあげるでしょ。それって言い切ってるじゃん」
只野「そうですね!」
ワイ「ってことでもう1回」
只野「はい…なんか緊張してきた」
ワイ「改まると緊張するよね」
只野「では頑張ります!」
ワイ「いいね!じゃあ他人と比べることは…?」
只野「えーっと…比べません!」
ワイ「そう!大切なのは自分自身と向き合うこと。他人は所詮他人です」
只野「はい」
ワイ「他人と比べて刺激を受けて成長するなら比べたらいいですよ。けれどそれができないなら比べることは時間の無駄ってこと」
只野「わかりました!」