開業したばかりの頃は、営業や仕事そのものに手一杯で、経理はどうしても後回しになりがちです。
🤔「とりあえず領収書だけ取っておけばいいでしょ?」
くらいの感覚で1年を過ごし、確定申告の時期になって初めて
😨「しまった…!」
と感じる方は少なくありません。
今回は、「1年目に特にありがちな失敗」を4つ整理してみます。どれも珍しいケースではなく、むしろ「みんな一度は通る道」だと思ってもらえたら嬉しいです。
1. 家事按分の考え方を知らず、自宅の家賃・通信費を経費にしていない
自宅で仕事をしている個人事業主でも、家賃や通信費を「プライベートのものだから」と経費にしていないケースをよく見かけます。
実は、自宅の一部を仕事に使っているなら、使っている割合に応じて家賃や通信費、電気代なども経費にできます。これを「家事按分」と呼びます。「按分」という言葉を知らないだけで、本来使えるはずの経費をまるごと使わずに終えてしまうのは、単純にもったいないことです。
今日からできること:仕事に使っているスペースの割合や、仕事で使う時間の割合をざっくりでいいのでメモしておく。目安が決まれば、家賃・通信費・電気代の一部を経費にできます。
2. プライベートと事業のお金の口座を分けていない
普段使っているプライベートの口座で、事業の入金や支払いも全部済ませてしまっている状態です。開業したては「わざわざ分けるほどでもないか」と思いがちですが、これが後々かなりの負担になります。
確定申告の時期になって通帳を見返しても、どれが事業の取引でどれが生活費だったのか、思い出すだけで一苦労です。結果として、経費の計上漏れや記帳のやり直しにつながってしまいます。
今日からできること:事業用の口座を1つ分けておく。それだけで、後から取引を追いかける手間が大きく減ります。
3. 記帳を後回しにして、年末にまとめてやろうとして挫折する
「記帳は確定申告前にまとめてやればいい」と考えて、1年間ノータッチのまま過ごしてしまうパターンです。
いざ年末にまとめて向き合うと、レシートの山を前に「これは何の支払いだったか」を思い出せず、余計に時間がかかります。結果として、記帳自体が嫌になってしまい、翌年も同じことを繰り返しがちです。
今日からできること:完璧な帳簿を毎日つける必要はありません。月1回、レシートと通帳を突き合わせるだけでも、年末の負担は大きく変わります。
4. 「経費にできる/できない」を根拠なく自己判断してしまう
経費にできるかどうか迷ったとき、知識がないまま「たぶん大丈夫だろう」あるいは「怖いから経費にしない」と、自己判断でどちらかに寄せてしまうケースです。
これは過大に計上してしまうリスクと、逆に本来使える経費を諦めてしまうリスクの両方があります。どちらにしても、「なんとなく」で判断していると、後から見直したときに説明できなくなってしまいます。
今日からできること:迷った支払いは経費にする・しないを即決せず、「何のための支払いか」を一言メモに残しておく。判断はあとから見直せますが、記録がないと判断のしようがありません。
まとめ:完璧を目指さなくていい
今回は、「個人事業主1年目の経理あるある」を4つ挙げましたが、共通しているのは「知らなかった」か「後回しにした」かのどちらかです。特別なスキルや知識がなくても、
・口座を分ける
・月1回突き合わせる
・迷ったらメモを残す
などをするだけでかなりの部分は防げます。
1年目から完璧な経理を目指す必要はありません。まずは「集める・分ける・メモする」の3つだけ意識してみてください。
自分自身、法人を経営する立場として経理に関わっていますが、規模の大小にかかわらず「後回しにしたツケは年末に一気に来る」というのは共通していると感じます。早めの小さな習慣が、結局は一番の近道です。