健康とは、何かを足して完成するものではなく、
誰かと比べて測れるものでもない。
元気そうに見える誰かの姿や、
理想的な健康像を追いかけるほど、
『私』の輪郭は弱々しくなっていく。
「これで良くなるはず」
そう信じた瞬間の高揚は、確かに力をくれる。
けれどその波が引いたあと、
また次の答えを探し始めてしまうこともある。
そうやって健康を求めるエンドレスの彷徨いの旅に。
人を本当に立たせているのは、
方法や正しさよりも、
内側に灯る「向かいたい方向」なのではないか、
と思う。
使命や違和感、
幼い頃から引っかかっていた問い。
そこに本気で触れ始めると、
「健康のために何をするか」は、主役ではなくなっていく。
元気になったら始めよう、ではなく、
始めてしまったあとに、
身体がついてくることがある。
万全ではなくても、
「向かいたい」という気が、エンジンになる。
いつもエネルギーが先で、物質は後から。
身体が重いとき、
足りないものを探すより、
一体長年、何を感じ続けてきたのかを思い出す。
魂が長い時間かけて集めてきた感覚を、
沈黙のまま引き受けてくれていた私の身体。
違和感を覚え、立ち止まるのは、
弱いからではなく、感じ取れてしまった証かもしれない。
その感覚を無視せず、言葉にし始めたとき、
バイタリティは静かに戻ってくる。
Makiko