頭では「やらなきゃ」と思っているけれど、なかなか行動できないことってありますよね。
私もあります。
たとえば、このブログ。
「今日は書くことがないなー」とか「ブログよりセミナー資料を作らなきゃ」と、後回しにしてしまうこともあります。
でも、そんな時はこれからご紹介するエピソードを思い出して、なるべく行動するようにしています。
1.行動しないリスクとデメリット
「現状維持バイアス」という言葉をご存知でしょうか。
変化を避け、現状維持を求める心理傾向です。
アメリカの経済学者リチャード・ゼックハウザーとウィリアム・サミュエルソンが提唱した理論です。
「特に問題が無ければ、今のままでいいじゃないか」という心理です。
たとえば、少し肥満傾向だとします。そして、健康診断でそれを指摘された。
でも特に、痛いところもないし、具合が悪いわけでもない。
病気じゃないからこのままでいいだろう。
そう思って、そのまま放置しておいた。
これがやがて、糖尿病や高血圧、睡眠時無呼吸症候群といった病気になるリスクがあります。
本当は現状維持とは、現状のままではなく、悪化を招きます。
同様に、世の中は常に変化しており現状を維持しようとするだけでは、いつの間にか社会から取り残されてしまうかもしれません。
新しい知識やスキルを身につける機会を逃し、キャリアアップのチャンスを逃す可能性も大いにあります。
もし「覚えるのが面倒だから」と、現代社会においてスマートフォンを使えなければ、生活に大きな支障をきたしますね。
2.心の負担
バイアス(bias)とは「先入観」や「偏見」という意味です。
誰でも、これまでの経験や生活習慣によって、自分が意識していないバイアスを持っています。
現状維持バイアスの一例をあげると、
①いつも同じメニューを注文する
よく通っているカフェで、期間限定の飲み物が販売されたとしても、いつもと同じメニューを注文する。
②同じ席に座る
通勤時の電車やバス、ランチタイムの休憩室で、いつも同じ席に座る。
そして、そこに誰か他の人が座っていると、不安になったりイライラするのも現状維持バイアスです。
これまでの習慣によって、無意識に思考が固定化されてしまっている状態です。
先ほど、現状維持バイアスによって行動しないことは、本当は現状維持ではなく悪化を招くとご紹介しました。
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3.現状維持バイアスが起こる理由
現状維持バイアスが起こる理由は、大きく3点あるといわれています。
その1.多くの人がそれを選択しているから
食べログが一番わかりやすい事例でしょうか。
他者のレビューを見て評価が高いと「ここなら大丈夫」と安心してしまいます。
仮においしくなかった場合、「みんながおいしいといっているのだから、きっと自分の感覚が間違っている」と考えてしまいます。
その2.損したくないから
「これまでずっと、これを利用してきた。だから、あえて他の選択をする必要がない。」と考えて現状を維持しようとする。
その心理的背景には、新しいことへチャレンジして失敗したらどうしようという、損をしたくないという心の働きがあります。
他のものを選択したら今以上に良くなる可能性もあるが、同時に失敗する可能性もあります。
失敗したとき、心の中では「失敗した」というより「損をした」と受けとめている。
だから「いつもと同じもの」を選択しています。
その3.過去の経験にとらわれる
その2と重複しますが、失敗を恐れることから、これまで通りのものを選んでしまいます。
そこには、失敗したくないという気持ちと、いつもと同じものを選んでおけば安心という気持ちもあります。
失敗したくない気持ちと安心したいという気持ちはコインの裏表のような関係で、両方同時に存在しています。
4.成長には失敗がともなう
現状維持のままでは成長することはありません。
むしろ、後退したり悪化する可能性が大きい。
成長やより良い方向へ進むためには、現状維持バイアスを乗り越えて前進する必要があります。
それには、失敗の心理的ハードルを低くすることが大切です。
失敗を大きくとらえるから、失敗が怖くなるわけなので、反対に「失敗なんて大した事ない」と考えれば、失敗に対するハードルが下がります。
もっといえば、失敗の先に成功があります。
自転車でも水泳でも、最初からできる人はいません。
何度も転んだり、水を飲んだりして、やがてできるようになるわけです。
いいかえれば失敗という階段の先に成功というゴールがある。
行動できない理由は、現状維持バイアスが働いているからであり、その根底には失敗することで損をしたくないという心理メカニズムが働いている。
そして行動できるようになるためには、現状維持はやがて後退や悪化を招くと理解すること。
そして、失敗の先に成功があると考えてとらえて失敗に対するハードルを下げ、失敗による損失よりも現状維持による後退や悪化の方がダメージや損失が大きくなるとわかれば、やる気やモチベーションが起こります。
また、まず小さなことから始めてみましょう。
たとえば、本を読むとしたら「1冊読む」と目標を設定するのではなく、「1日10ページ読む」という小さな目標を決める。
目標が大きいから踏み出すのが大変に感じるため、できるだけ小さな一歩を踏み出すことが大切です。
「千里の道も一歩から」ということわざがあります。
小さな一歩を踏み出してみましょう。
やがて、それが大きな歩みになります。