1. フローについて
あなたが時間を忘れて夢中になれることはなんですか?
食事も取らずに夢中になってしまうこと、ありませんか?
ふと、時計を見て「あれ、もうこんな時間か」と気付いて驚く。
あなたも一度は、時間を忘れて夢中になってしまったことが、きっとあるでしょう。
このような、我を忘れて夢中になっている状態を【フロー】といいます。
2. フローとは、自分の能力を最大限発揮できる状態
フローとは、ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱した概念です。
ミハイ氏は、フローを『時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態』と、表現しています。
また、このフローの状態のとき『その人の持つ全ての能力が発揮されており、また、もっとも幸福感を感じる』ともいっています。
したがって、フロー状態になれば、もっとも才能を発揮して、もっとも幸せな状態といってもよいでしょう。
フローこそ、最大の幸せではないかと、私は考えています。
3. フローこそ、人生を豊かにする
このように夢中になれることを見つけて、フロー状態を体験することは、人生を豊かにする上で非常に重要です。
だから、あなたが夢中になれることを考えてください。
そして、その夢中になっている時間を、少しでも増やしていきましょう。
この時間が増えた分、あなたは確実に幸せになっているわけです。
4. ファーブルのエピソード
ここで、昆虫記で有名なファーブルのエピソードをご紹介します。
ファーブルは幼少期、母方の祖父母の家で育てられていました。
家はフランス郊外のかなり辺鄙な所だったようです。
朝食後、いつものように裏山へ遊びに行ったファーブルは、そこでアリの行列を見つけました。
アリが餌を巣穴へ運んでいる様子を夢中になって眺めていたら、やがて祖母が迎えにきました。
祖母「ファーブル、ご飯だよ」
ファーブル「ええ、もうお昼なの」
祖母「何言ってるの、もう晩ごはんだよ」
ファーブルは朝食後、そのまま夕方までアリの行列を眺めていたのでした。
このエピソードからも、ファーブルが幼い頃からアリなど、昆虫に夢中になっていたことがわかります。
彼は、この夢中になった経験が、昆虫学者としての道を歩むきっかけになったのではないでしょうか。
大好きな昆虫の観察に、人生の多くの時間を過ごしたわけです。
彼の人生は幸せな人生だったといっても過言ではないでしょう。