賃貸不動産管理会社の内情

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賃貸不動産管理業に携わって、通算15年(16年目)になります。

人々の「日常」に密接に関わっているお仕事なので、今のコロナ禍でも、幸せな事に日々忙しく仕事が出来ております。

この仕事は、立場の違う「お客様」、物件所有者 と 入居者 の間に立つお仕事なので、最終的にドライ人間にならないとやっていけません。

もともと、ガラスのハートの持ち主でしたが、この15年でだいぶメンタルは鍛えられました。
この業界に入る前も、接客業に従事しており、店長職も経験していたので、ストレス耐性、クレーム耐性含めて、ある程度の接客スキルは持ち合わせている方だと思っておりました。 
しかし、この業界に入ってから、今まで経験してきたものとは、異質な接客スキルが必要な事にすぐ気づかされ、ショックを受けたのを今でも記憶しております。

今では、ガラス から 防弾ガラスのハート までレベルアップしたと思います。でも結局はガラスなのは、変わらないですけど。

たぶん、相当なストレスは感じているんだと思いますが、麻痺してるのか、ちゃんとストレス発散が出来てるのかはわかりません。(ストレス発散も仕事のうちですから。)

皆さんは、賃貸不動産管理会社と聞いただけで、どんなイメージを持たれてますか?

どうせ、設備が壊れても何もしてくれないんでしょ?とか。
退去時の精算なんかも、入居者に多く負担させてるんでしょ?とか。
思っている方が多いのかなと思ってます。

 金銭的、物理的、人為的な理由から、大家さん及び管理会社が出来る事と出来ない事がありますが、入居者が長く住み続けてくれる事が、結果的に大家さんも嬉しい事なので、普通の大家さんや管理会社は、入居者が長く住み続けてくれるような動きをしております。しているはずです。
 入居者宅の設備品等の修繕等、近隣トラブル、ゴミトラブルetc…。中には、ゴキブリが部屋に出たから退治してくださいとか、とんでも相談等もありますが…それは丁重にお断りしてます。
ネット上では、些細な不具合も修繕してくれない管理会社や大家さんの書き込みとかも目にします。それは、担当者レベルで、単純に失念しているケースがほとんどだと思います。仕事が出来る人は、自分が抱えている案件の管理も出来てます。会社を責めるのではなく、担当者を責めて下さい。養護するわけじゃありませんが、きっと多くの管理会社さんは担当者一人あたりが受け持つ案件数は相当多いとは思います。

 一方で、過剰な要求をしてくる入居者さんも中にはいらっしゃいます。生活上支障がないもので、修繕のしようがないもの、または、修繕するには、多額な費用がかかる場合のものを言っている場合等。出来る事と出来ない事がありますから。
 また、上記のゴキブリじゃないですけど、とんでも相談のケースで、おたくの対応が悪いと言われる事も正直あります。その人にとっては、本気で相談しているのでしょうけど、それを要求するの?それを管理会社に言うの?というものも中にはあります。考え方は、十人十色ですから、正解があるわけじゃないですから難しいですよね。でも、出来る事はやりますが、出来ない事もある事をご理解頂くしかないですね。


退去時の敷金精算の場合。

 会社によっては、いまだに大家さんに有利になるようにジャッジしている会社も中にはあると思います。または、大家さんも知らない所で、管理会社が勝手に自社の利益の為にあくどい手法でやってる会社もあると思います。
 でも、今はインターネット社会ですから、国土交通省のガイドライン等の情報や判例等の検索や、YouTube等でも色々なケーススタディが検索出来ます。管理会社が勝手な事やって、訴訟沙汰になったら、結果的に貸主である大家さんが出廷する事になり、大家さんに迷惑が掛かると思うので、そんなに悪い管理会社もいないと私は信じたいです。だから、普通の管理会社は、公平公正にジャッジしていると…私は信じたい。

あとは、請求金額の高い安い問題。これは、会社次第なので、なんとも言えないですね。相場はありますが、部外者がどうこう言えるものではないですね。大都会の中にぼったくり飲食店があるように、いろんなお店があると思います。

ここでは書ききれないですが、以上が管理会社の内情の一端です。正解が一つだけじゃない中で、落としどころをどこにもっていくか、それを双方にどう納得させるかが、管理会社の社員として求められる一番のスキルなのかなと思っております。一難去ってまた一難。その連続です。それを乗り越えてきている私は、私の知らない所できっと成長しているんだと思いたい。

あなたの身近な賃貸不動産管理会社の社員さんは、どうでしょうか。




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