気を遣う人ほど疲れる理由|問題は「やり方」ではなかった

気を遣う人ほど疲れる理由|問題は「やり方」ではなかった

記事
コラム

1.「周囲に気を遣う」とは、あなたにとってどんな意味を持っている?

周囲へ気を遣うのは、人と関わるうえで重要な要素です。
家族でも、友人でも。同僚でも、公共の場でも。SNSでもそうです。
気を遣うことができなければ周りは不快に感じるだろうし、それはあなたへの評価に跳ね返ります。
その怖さを充分に理解しているから、あなたは気を遣う。

ここまでは一般論です。
では、あなたにとって「周囲に気を遣う」とはどんな意味を持っているのでしょうか。

意味1:____________________
意味2:____________________
意味3:____________________

恐らく過去に「周囲に気を遣う」ことを重視したことで得られた体験、実績、成功、学びがあったから、ではないでしょうか。
それを思い出してください。

2.あなたが周りに気を遣うことで、何が起きている?

気を遣うことはあなたにとって大事な意味を持っていた。
だからどんな時でも周りに気を遣い続けた。
正しいことをやっている、なのに自分の手に残るのは疲労感。

『どうしてなんだろう。やり方が悪いのかな、足らないのかな』

などと悩んでいるのだと思います。
やり方や努力量に手を付ける前に、まずは今何が起きているのか、を振り返りましょう。
周りに気を遣うことで、今実際に何が起きているのか。

①周りへの影響
以下について考えてみてください。

周囲から掛けられる言葉:_________________
周囲があなたへ持つ印象:_________________
あなたが居るときどんな問題が起きるか、または起きていないか:
_____________________________

おおむねポジティブな結果が並ぶのではないでしょうか。

②自分への影響
では、別の視点から「周囲へ気を遣う」を振り返りましょう。

どんな時に気を遣っているか:__________________
気を遣うときの感情:______________________
なにを期待して気を遣うか:___________________

この二つが完全に一致しているなら、
✅気の遣い方
✅気を遣う量
を検討するのもアリかもしれません。
しかしきっと完全一致はしないはずです。

だからあなたは「正しいと思っていることをしているのに疲れる」という矛盾を抱えているのです。

3.疲れるのに気を遣い続けるのはなぜか

疲れることって、普通はしたくないですよね。
最低限にして切り上げるか、そもそもやらない、という選択もあります。
でもあなたは「過ぎる」くらいに気を遣っているのでしょう。
それは「気を遣うこと」が「自分の役割」で「義務」だと思っているからです。

『それは人として当然のことでは』
『周囲に気を遣わないような人間でいたくない』
『当たり前のことをして疲れる自分が未熟なだけだ』

またはさらに進んで

『気を遣うからこそ、自分は周囲意に必要とされている』

と考えているかもしれません。
気を遣うことが、自分の価値になっていたんですよね。
だから「疲れるからやらない」という選択肢が出てこないのです。

ですがここで、先ほどのワークを読み返してください。
「周囲に気を遣う」ことへの意味付けと、実際にやった時の周囲の反応や影響が完全一致していますか?
していないのではないでしょうか。

つまり、今のあなたにとって「周囲に気を遣う」ことが、自己価値に結び付いていない。
だから、疲れてしまうのです。

4.問題は「気を遣いすぎること」ではない

周囲に気を遣う、という一見正しい振る舞いが、あなたを疲れさせてしまうのは、

✅あなたが思う「気を遣う」ことの意味
✅今のあなたを取り巻く環境・構造

がズレてしまっているから、なのです。
あなたが「周囲には気を遣うべきだ。自分はそれが出来るし、それによって周囲から必要とされている。
だからどんな時も周囲への気遣いはどんどんやるべきだ」と考えたのは、実際にそれによって評価されたり、周りが助かったり、共感してくれる人がいたからでしょう。
更には他の人が出来ないような気遣いもあなたは出来るのでしょう。

そしてあなたは頑張って来た。
そして成長しました。
成長したあなたを周囲は評価し、あなたへの見方を変えた。

すると、あなたへ違う期待を寄せ始めます。
「気遣い」だけではない、別の役割です。
例えばリーダーだったり、ご意見番だったり、相談役だったり。

ただ、あなた自身がその変化に気づいていないと、「周囲に気を遣う」役割でその期待に応えようとします。
すると、当然ズレますよね。

そしてある時から気づき始めます。

「ずっと正しいと思って気を遣い続けてきたのに、最近は思ったようにいかない」
「もっと頑張って気を遣えるようになろう」
「もっと気を遣ったのに、何かが違う」
「遣り甲斐も無い、楽しさもない、疲れたな……」

というのが今のあなたの状態です。
つまりあなたの疲れの問題は「気を遣いすぎる」ことではないのです。
「周囲に対し気を遣うことで自分の役割を果たそう」という前提を、見直す段階に来たのです。

5.あなたはきっとこう変わる

では、その「前提」は、どうやって見直すことが出来るでしょうか。
前提、と考えるとちょっとややこしいですよね。
あなたは今まで「何を守ろうとして」周囲に気を遣ってきましたか?

✅他の人が嫌な思いをしないため
✅自分が心地よくその場にいたいため
✅皆が自由に意見を言えるようにするため

など、色々あると思います。
では、今あなたは「何を守りたい」でしょうか。
上記のままですか?
または違う「守りたいもの」があるのではないでしょうか。

【今のあなたが守りたいもの】
______________________________

今、「自分が守りたいもの」を起点として考えたとき、周りに気を遣うという行動は、どう変化しますか?

例えば。
今あなたが守りたいものは「自由に意見が言い合える場」かもしれません。
だとしたら、あなた自身も自由に意見を言う必要が出てきます。
自由な意見交換を実現するとき、必要なのは果たして「周囲への気遣い」だけでしょうか。
きっと今のあなたら、違う選択肢や行動が見えてくるはずです。

そうすれば「自分は気を遣うことで周囲に必要とされる」という認識も変化します。
そして「今現在の自分が守りたいもの」、つまり価値に沿って行動することが出来るようになります。

結果として「気を遣いすぎる」ことで「正しいことをしているのに疲れる」という矛盾も解消されるでしょう。




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