東京・駒込にある「東洋文庫ミュージアム」へ
行ってきました。
東洋学では日本最大の研究図書館でもあり、
ここには約100万冊の蔵書があります。
ハリー・ポッターの世界のような展示室。
ピンクのガラスケースの中には、「東西お守り大集合!」
と称して、世界の護符に関する書物を見開きで展示して
いました(期間限定)。
大昔、医学や治療法が発達していなかった頃、人々は病気や
ケガ・災難から守るためにお守りをつけていました。
古代エジプトは「スカラベ(糞ころがし)」が糞を転がす
様が太陽の運行の象徴として崇拝されて、スカラベを描いた
宝飾品を身に着けていたようです。
ユダヤ教の神秘思想では、五芒星にヘブライ語で文字を
描いた護符(タリスマン)を悪魔から守るために
つけていました。
また「旧約聖書」に書かれていた十二星座(西洋占星術)の
各星座に対応する石やそれらの石のもつパワー、各星座の
性格などについて書かれた書物もあります。
企画展「東洋の医健美」、ここからが本題です。
「占い師さん、私の病気は治るんでしょうか?」
中国古代王朝「殷」の頃は、亀や牛の骨を漢方薬として
使われていた説もあるようですが、病気などの治療法
がない時代でした。当時は占い結果を甲骨に文字を刻んで
治療方法を決めていたというのです。
占術や神託を受けることで治療に役立てる方法は、
中国の他にギリシア・インドでも行われていたようです。
紀元前206年頃に書かれた中国最古の医学書には、
占いや天候についてや、鍼灸やツボについての記述が
あり、それぞれの領域から「中国伝統医学」が
出来上がったと見られています。
人体にあるツボとチャクラ(気の通り道)には
共通点が見えるし、この頃から肉体と魂が健全な
状態が「健康」とされていたのではないかと
推測します。
中国伝統医学では、病気に罹る要因の一つの「外因」
として、自然界に存在する「六気(風・寒・暑・
湿・燥・火)」が気象などの要因で「六邪」に変化し、
人体に悪影響を与えると考えられていました。
古代日本でも、病気は神仏の祟りとされて、疫病が流行
すれば祈祷を行いました。本格的な医療行為が行われる
ようになったのが、室町時代末期だったようです。
江戸時代には杉田玄白・前野良沢による人体解剖図巻
「解体新書」が発行され、西洋医学が普及されるきっかけ
になりました。
大昔はこのように、自然界に人間が生きていて邪気が体内に
侵入すると病気に罹るという前提があり、予防のために
おまじないやお守りがあり、罹ってしまったら占い師に
直してもらうという習慣がありました。
現代は東洋医学や西洋医学で治療を行うため、
日本では占いを使って病気の診断をしたり、
余命を予測することは医師法違反として法律で禁止
されています。
しかし現代でも、占い師の
何かしらその人に合わない「気」が存在して、
目に見えないから解決の仕方がわからない。
気によって今おかれている環境が「悩み」に変わり、
そのままにしておくと精神を病むことになりかねない。
そのような時、気を変えるお手伝いができる
のが占いです。気をそのままにしておくといくら
頑張っても状況が改善しないのです。
また、容姿が美しいということは、血色がよく健康の
象徴であるとされ、古くから肌の手入れも愛好されて
いたようです。3000年以上前の古代エジプトの
スキンケアクリームが発掘されたり、中国の唐時代
には美容鍼やボディケアがあったとか。
日本にも飛鳥時代には中国からメイクが伝わり、
朝廷の女性たちは化粧をするようになったそうです。
ここでは7世紀の玉製の枕や19世紀清朝末期の翡翠
の美顔ローラー、健康増進と考えられた緑宝石の指輪、
健身球、その他いろんな美容健康グッズも展示。
見学の後は施設内レストラン「オリエント・カフェ」で
限定10食の「マリーアントワネット」という名の
お弁当をいただきました。
東洋文庫にちなんだ書籍型の大きな弁当箱には、
ブルボン家の紋章が描かれています。
ルノルマン占い師としては、ワクワクします。
お弁当の中身はこんな感じです。
枝豆ご飯、エビとズッキーニのガーリック炒め、
ビーフカレー、コンビーフとローストビーフ、
スモークサーモンとチーズ。
お肉は小岩井農場のものを使用しています。
健やかな体と健全な心をもって、バランスの
とれた人生を過ごすことが幸せでもあるし
自然界で「正常化」された状態であるし、
それをもっともっと広めていきたいです。