水の伝言から学ぶクリティカルシンキング

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水の伝言とは

紙に、以下の2通りの文字を書いて、水が入った容器に貼り付けて凍らせます。

1.ありがとう
2.バカ

1.の紙が貼られた容器の水はきれいな氷の結晶ができ
2.の紙が貼られた容器の水はきれいな結晶ができませんでした。

このことから、感謝の言葉は物にも伝わることが分かります。

この実験は「水の伝言」と呼ばれています。

しかし、この実験にいくつか反論があるので述べたいと思います。

「じゃあ感謝の言葉は無意味なのか」ということではないので、そこは注意していただきたいと思います。

サンプル数について

ネットで探せば見つかるのですが、ありがとう、バカと書いた紙がそれぞれ1枚ずつだとすると、サンプル数が明らかに少ないです。

サンプル数が少ないと、たまたま成功する可能性があるので、「確実に成功した」と言えるためにサンプル数を増やさなければなりません。

また、成功した実験だけ選べば成功率は高まるので、きちんと失敗した実験も含めなければなりません。

人間には「確証バイアス」「カラーバス効果」というバイアスがあります。

これは、人間は無意識に自分が欲しい情報だけに注目してしまう、という人間の特性です。

このバイアスが入っている可能性があるので、失敗した実験も見てみたいです。

外国語で書いたらどうなる?

ネットでは「ありがとう」「ばか」と日本語でしかないのですが、例えば「Thank you」「You are idot」など、英語で書いてみたらどうなるか見てみたいです。

個人的にはコンピュータ語で書いてみたら面白いと思います。

コンピュータには文字コードというものがあり、コンピュータで表示できるすべての文字に数字が割り振られています。

例えば、「あ」というもじには12354という数字が割り当てられています。(16進数で12354=E3 81 82)

この数字で「ありがとう」と書けばどうなるのかを見てみたいです。

感謝と罵倒の両方の意味を含む

よく、逆さから読んだら別の文字になる、というデザインがありますが、これを試してほしいです。

例えば、ある方向から読むと「ありがとう」と読むことができ、逆さから読むと「ばか」と読める、というデザインで書いたらどうなるのか見てみたいです。

日本語だと文字数の関係上難しいと思うので、外国語で構いません。

試してほしいです。

怪しい話にはクリティカルシンキングが重要

上記のような疑問を解消できるなら問題はありませんが、できないのであれば、信じるに値しません。

例えば、「水以外で試したらどうなるのか」という疑問もありましたが、「水ではなく、米に書いてみた」という人もいたので、この疑問は解消されています。

上記で挙げたような反論を思いつくにはクリティカルシンキングが必要です。

このクリティカルシンキングは、様々な視点から物事を見る能力で、天才に勝てる唯一の能力です。

天才でも、クリティカルシンキングができない人は、やはり人間関係のトラブルがあったり、変な宗教に騙されたりします。

騙されたくない人は、情報を鵜呑みにするのではなく、様々な角度から考える訓練をしてみてはいかがでしょうか?
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