今回はロジカルシンキングの話をします。
ロジカルシンキングは「論理的な思考」のことですが、この考え方ができていないばかりに、騙されてしまうということもあるでしょう。
これからたくさんの例を出しますが、「よくわからなかったな」と言う人は考えることが苦手なタイプだと思われるので、信頼できるパートナーに判断してもらったほうがよいかもしれません。
自分も正しい情報と誤った情報を区別するのに使っているテクニックなので、ぜひ参考にしてください。
正しいロジカルシンキング
まずは、正しいロジカルシンキングです。
1.ビタミンCは酸化を防ぐ
2.リンゴが茶色くなるのは酸化が原因
3.レモンにはビタミンCが入っている
→リンゴにレモン汁を塗ると茶色くなくなる
ビタミンCは酸化防止剤として、食品の添加物にも含まれています。
そして、レモンにはビタミンCが含まれています。
また、リンゴが茶色くなるのは酸化が原因です。
よって、リンゴにレモン汁を塗ると茶色くなくなります。
これはお弁当に入れるときに使える知識です。
1.2.3.の知識を使い、新しい考え方を作っています。
ひき肉と卵でハンバーグを作るような感覚と同じですね。
1.2.3.のどれが欠けても論理が破綻します。
さらに
3'.イチゴにもビタミンCが入っている
→リンゴにイチゴを塗っても茶色くなくなる?
と、こちらは実験したことがないのでわからないのですが、材料をもとに仮説を立てることもできます。
もう一つ例を挙げます。
事実だけではなく、動作に関することについても使えます。
1.このソフトは、合計が計算できる
2.このソフトは、差も計算できる
→収益から費用を引き、利益が計算できる
こちらはExcelなど表計算ソフトをイメージしてもらえばよいと思います。
「これとこれができるからこれもできる」と言う風に、何ができるかに注目することもできます。
自分はプログラミングする際、何ができて何ができないかを見るようにしています。
論理が破綻しているパターン
続いて、論理が成り立っていないパターンを紹介します。
一見騙されやすそうですが、欠点があります。
材料が足りない
1.私は学生だ
→私は高校生だ
学生、というだけでは高校生かどうかわからず、もしかしたら大学生の可能性もあるわけです。
つながりが見えない、論理の飛躍
1.日付によって星の位置が決まる
2.星の引力は地球に影響を与える
→誕生日で性格が決まる
例えば、月は周期的に地球の周りをまわったり、地球が太陽の周りを回ったりしているので、1.は正しいです。
また、例えば潮の満ち引きなど、月の引力は地球に影響を与えているので、2.も正しいでしょう。
しかし、それだけでは誕生日で性格が決まるかどうかは分かりません。
実際に実験して確かめる必要があります。
材料自体がウソ
1.私は未来が分かる
→私はあなたの未来もわかる
こちらは材料がウソなので結論が間違ってしまいます。
未来が分かる人は存在しません。
ただし、材料がウソでも偶然正しい結論となる場合もあります。
1.水に「ありがとう」と紙を貼り、凍らせるときれいな結晶ができた
2.水に「バカ」と紙を貼り、凍らせるときれいではない結晶ができた
→感謝の言葉は重要
物語としてはいい話なのですが、実際に確かめてみるとウソということがわかります。
きれい、汚いの境界も人によって違うので、信憑性に欠けます。
感謝の言葉は重要というのは正しいですが、だからといって材料も正しいとは限りません。
ちなみに、教訓は物語にされていることが多いです。
例えば、ワシントンが桜の木を切ったという物語は、嘘はいけないということを教えてくれますが、実際はワシントンは桜の木は切っていないそうです。
ウサギとカメという物語は、コツコツと努力することを教えてくれますが、現実だとそもそも動物は言葉を話せません。
物語は物語として楽しみましょう。
結論が不適切
1.バットとボール合わせて$110
2.ボールはバットより$5安い
→ボールは$105
正しくはボール$50、バット$55です。
こちらは有名な問題で、賢い人でも間違うことがあるので注意です。
人間の感覚がいかに間違っているかを思い知らされます。
また
1.このカップ麺はお湯を入れて3分でできる
→このカップ麺は3人で待てば1分でできる
これらのように、材料は正しいのに間違った結論を導いてしまうこともあるので注意が必要です。
自分の趣向を混ぜる
1.目玉焼きに醤油をかけるとおいしい
→目玉焼きには醤油をかけるべきだ
迷惑な話なのですが、時々自分の趣向を他人に押し付けてくる人がいます。
賢い人は、相手を変えることは簡単ではないということを知っているので、自分の考えは他人にしつこく押し付けたりません。
「○○すべき」と言う人には十分注意してください。
論理展開は現実に関係なく可能
次に、論理展開は事実でなくても可能と言うことです。
はじめに仮説の話をしましたが、実際にやらなくても論理展開自体は可能ということです。
例えば、
1.道路の状況をコンピュータが管理する
2.車の状況をコンピュータが管理する
→車の運転は自動化できる
2022年現在では、完全にコンピュータが車を操作するという自動運転はできていませんが、これらが実現すれば可能です。
もう一つ例を挙げます。
1.ツーブロックは風紀を乱す
→ツーブロックは禁止すべき
もし、本当にツーブロックが風紀を乱すのであれば禁止すべきでしょう。
しかし、現在ツーブロックが風紀を乱す、という話は聞いたことがありません。
このように、作り物の材料でも論理展開ができてしまうので、「その材料は本当か」「今はできているのか」ということも注目するとよいでしょう。
最後に
今までロジカルシンキングの話をしましたが、自分の行動は選べるということを断っておきます。
1.タバコは体に悪い
2.タバコはお金がかかる
→私はタバコを吸う
タバコは体に悪いし、お金もかかるのは分かってる。でも好きだから吸う。と言う人もいるでしょう。
「非合理的な考え方はよくない」というつもりはありません。
人間も最初は「地球ではなく天が動いている」と言っていました。
ただ、何が正しくて何が間違っているかを見極められれば、暮らしはもっと豊かになるのではないかと思います。