ストレスから逃げるのは甘え?

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こんにちは、sinです。

今回のテーマはストレスです。

ストレスと聞くと「嫌なもの」「避けるべきもの」という印象がありますが、いい面もあります。

今回はストレスのいい面、悪い面をご紹介します。

考え方次第で掃除も運動になる

心理学者のアリア・クラムの研究によると

全米の7つのホテルに対し、3つのホテルには何もせず、4つのホテルには、客室係は運動になることを15分プレゼンし、客室係の業務は立派な運動になることを示すポスターを作成しました。

客室係の運動量は意外にも多く、ウェイトリフティング、時速5kmのウォーキングにも匹敵します。

バスルームを30分掃除するだけでおにぎり1個分のカロリーが消費されます。

このように大変な掃除でも、いい運動になると印象付けたグループは体重も体脂肪も減り、血圧も下がりました。

このことから、ストレスも見方を変えればいい結果を得られる、ということが分かります。

例えば、つらい仕事でも、コミュニケーション能力が鍛えられたり、知識が増えたりする、と思えばつらくなくなったりします。

この物事の見方を変えることをリフレーミングと言います。

「どう考えたらつらくなくなるだろう」と考えることが重要です。

また、別の調査では、ストレスを感じたと答えた人の割合が多い国ほど平均寿命が長く、GDPも高い傾向にありました。

ストレスを感じる頻度が多いと、ストレスを受けても喜んだり笑ったり、ストレスに耐性がついている人が多かったです。

ストレスを完全になくすよりも、少しあった方が体によいということが分かります。

ライオンが目の前にいたら逃げたくなる

しかし、上記のリフレーミングにも限界があります。

毎日苦手な人と顔を合わせなければならない、という人も多いでしょう。

もし目の前にライオンがいたらどうするでしょうか?

闘うか、逃げるかして、対策を打とうとします。

これを闘争逃走反応と言います。

現代では危険な動物と直面することは滅多にありませんが、これは狩りをしていたころの名残で、敵と遭遇した時にコルチゾールアドレナリンといったホルモンが分泌されます。

このコルチゾールアドレナリン筋肉に作用し、瞬間的な爆発力を与える、という効果があります。

RPGで言うと、戦闘後には効果が無くなる強化魔法のようなものです。

しかし、現代は苦手な人(=敵)と直面しても、闘うことも逃げることも許されません。

そんな日々が続いたらどうでしょうか?

毎日ライオンに睨まれ、いつ食べられるかわからない状況と同じです。

そんな毎日が続けば、心も体も疲れ切ってしまいます。

実際、コルチゾールはストレスホルモンなので、長期間分泌され続けると体に悪影響があります。

なので、自分にいい影響があると思っていれば、ストレスはいいものになりますが、長期間ストレスにさらされ続けていると悪影響になる、ということが分かります。

例えば、毎日嫌いな人と顔を合わせなければならない場合は、嫌いな人と関わる練習、と思ったり、それで不可能であれば、逃げたり、休んでリフレッシュしたりしても構いません。

自分の体が壊れてしまっては意味がないので、自分の体を優先してはいかがでしょうか。

参考:ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』
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