気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その88~

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本日もこのブログを開いてくださり誠にありがとうございます。
今回は8のゾロ目の回ですね。
2021年6月15日は一粒万倍日×天赦日、それに×88で、何だか縁起が良いですよね。
では暫しのお付き合い、どうぞ宜しくお願い致します。
昨日は少し、自分の恩師の事に触れました。
はっきりとしたお手本となるような答えを言わない、あくまでも自分の感覚で捉えて行くようにワークを進めてくれる。
それでも、同じ人間同士が呼吸という一つの営みを中心に据えて集まった時に、不思議と符合する何かに出会うこともあるそんな時、「そうだよねー、うんうん、きっとそうなんだよねー」という何とも言えない表情でアイコンタクトを取ってくれた幾つかの場面が今も印象に残っています。
「自分の呼吸を見付けること」それ以外にも、「感覚を開くこと」の大切さを説いて聞かせてくれましたが、その近道があるとか、そのように便利でお手軽な教えは一切ありませんでした。きっと、近道なんか無いからだと思います。
いつもしっかりと目を見て、でも目だけでは無く、醸し出すもの、発散するものを全体的に捉えて何もかも分かってくれている、そんな雰囲気で、呼吸をきっかけとして生きるということの謎に挑む、その歩みを後押ししてくれているようでした。
会う度にいつも新鮮で、全く新しい体と呼吸と精神の繋がりの一端を垣間見せてくれて、その生き方や振る舞いの全てが「固定して決まったものなど何一つ無い、勿論呼吸も」というメッセージとなっていた訳で、言葉で「固定して決まったものなど何一つ無い」などとは一度たりとも言っておられません。
なので、一年置きとか、二年置きにやっと会えた時、その何気無い言動や振る舞いから少しでもヒントを得ようとしていたのに、今度は運命そのものでそのメッセージを体現してしまうという、誠に見事としか言いようの無い徹底ぶりとなった訳です。
これぞ正にインプロヴィゼーション。
暫くは学ぶ為に頼る当てが無くなり途方に暮れていましたが、ほどなくして自分の脚で歩む決心をして、それから今日迄のことは昨日書かせて頂いた通りです。
映画のストーリー、クイズの答え、推理小説の犯人、先に言う奴最低ですよね。出来ればヒントすら聞きたくない。
僕の恩師はとうとう人生を賭けて答えを言わないという最高の愛情を示してくれたのです。
会う度にいつも違う、全然違う時もあるし、何か微妙に違う時もある。時には前回やったこととの間に矛盾を感じさせるようなことも平気でやる場合もあったりして、便利で誰でも手軽に出来る箇条書きのマニュアル好きの人にはたまらなく訳の分からないワークとその組み立て。
しかし、眼球を通してだけでは決して見えて来ないものを、深い感覚で捉え直した時に、外見的には全然違って見えるものを重ねに重ねたからこそ浮かび上がるものが確実にある、と気付く、ようになる。
ここだけは絶対に外せない何かがそこに共通項として隠れていることに気付く、ようになって来る。
こんな具合だから、本当の核心部分に近付けば近付く程、言葉からはどんどんと遠くなる。
でも、言葉に出来ないエネルギーは、生き方や態度に変換される。
説明としての言葉は持ち合わせなくても、何気ない挨拶や投げ掛ける言葉全てにそれは宿る。
日常全ての立ち居振る舞いに滲んで表出される。
それが、僕に取っての呼吸です。
僕が普段やらせて頂いている、ワークショップの意味です。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
ダブル開運日、あと残り十分を切りました。なので早めにアップします。
明日もまた、どうぞ宜しくお願い致します。

つづく



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