「全部風のせい」

記事
小説
展示用_edited.jpg



【蛇山】





7歳の時の夏休みの台風一過の日
午前中公園に段ボールを持って
小高い山がある公園で坂滑りをした。

坂滑りは
お昼で切り上げ家に帰り
泥だらけになったっから
お風呂に入ってサッパリする。

そしてまだ強い風吹く午後
お昼ご飯も食べ終わったので
また外に飛び出していった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

遊びに行く場所は
団地の外れにある広大な空き地の
「蛇山」と言う場所。

この蛇山は
当時住んでいた三郷市が管理してる
マンション街建設予定地だった。

しかし
長年まったく手入れがされて無く
野ざらし状態の広大な空き地。

そのおかげで
子供達にとって冒険が出来る
最高の遊び場だった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪


tuce-P3DxOe-OJGA-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【蛇の噂】





この場所は
蛇山と呼ばれてたけど
この名前を大人に言っても通じない。

それは
蛇山と言うのは
子供達の間だけで言われてる
通称だったから。

俺は
蛇山と言うからには
蛇がいるものだと思ってたけど
1度も蛇に出くわした事がない。

でも学校の皆は
蛇がいたと言ってるけど
本当かどうか疑わしかった。
|゚д゚) ぁ ゃ ι ぃ

俺は
この蛇山と言う広大な空き地が
住んでる団地の近くにあったので
よく遊びに行ってた。

そして
この日も蛇山に遊びに向かった。
(ノ≧∀)ノ♪

この蛇山には
フェンスなんてものが無く
背の高い雑草の切れ間にある獣道が
唯一の入り口になっていた。


rainbow-1149610.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【崖の先】





俺は
この獣道から蛇山に入り
いつもの道通りに進んで行った。

そうするとその先には
3m位の崖があり
ここを降りて向かい側の崖を上らないと
更に先に行けなかった。

俺は
恐る恐る崖を降りて
最下層まで到着できた。
( ´ー`)フゥー...

そして
向かい側の崖をよじ登って行った。

この崖にもう何度も来てたので
手をかける所や足をかける所は
全部把握できていた。

そのおかげで
簡単に崖を超えて行く事が出来た。
(´∀`*)ウフフッ

そして
更にその先に行くと
大きな円型の広場がある。


edge-3528319.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【5つ葉のクローバー】





この円型の広場には
10本位獣道があって
どこを進んで行っても
何かしらアトラクションがある。

そのアトラクションとは
湖に出る道や
背の高い雑草に囲まれた迷子道や
俺の腰位まである沼地コース等。

このアトラクションのおかげで
この蛇山に何度も来ても
全然飽きない。
((o(*´∀`*)o))ワクワク♪

そして今回は
クローバー草原に行く道を選んだ。

俺は
学校の女子が以前
5葉のクローバーを見つけたらしく
俺もそれが見てたくて探しに行った。

そして
俺より背が高い雑草をかき分け
クローバー草原にやっと出れた。
ε-(・д・`;)フゥ…

しかし
ここでしばらく5葉を探しても
そんなもの全くある気配がない。


harris-vo-tv-9EmBJ1uk-unsplash.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【偏見】





俺は
いくら探しても3つ葉だらけで
5つ葉なんて無く4つ葉すら見つからない。

そして俺は
もう飽きてしまって
探すのをやめてしまった。
(。・Д・。)アキタ

空を見ると
夕焼け空になっていて
台風一過の綺麗な空が
真っ赤に染まっていた。

俺は
「そろそろ帰らなきゃ」と思い
帰宅する事にした。

結局目的の5つ葉なんて見つからず
とても残念な気持ちになった。

でも
女子がこんな荒れ地に遊びに来るなんて
俺的にとても意外だった。
∑└(*゚ロ゚*)┘フシギ

この時の俺は
「女子の遊びと言ったらゴム飛びか
おままごとしか無いはず」
そういう偏見を持っていたからだった。


dolls-kitchen-546613.jpg

〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓











【強風の中で】





俺は
家に帰る途中に
団地の中にある原っぱを通って
家に向かった。

そして
まだ台風の名残の強い風の中
走ってジャンプしてみると
なんと!着地に草の上を滑れた!

この時の俺は
まだ体重が軽くて強い風が吹くと
簡単に飛ばされそうになるから
その効果を利用して滑れた。

そして家に到着し
母親が俺を見た途端!
凄い悲鳴を上げた!
ギャァァァァァァー!∑(゚Д゚ノ)ノ

その訳は
足や手に50か所くらい蚊に刺されて
全身まっかっかだったから。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

この時母親は
「あんた!こんなに蚊に刺されたら
毒で死んじゃうかもしれないのよ!」
そう言ってた。

そして母親が
急いでムヒを持ってきて
俺の体全身に塗りまくったせいか
翌日全く何ともなく無事生還できた!

StockSnap_BIPBIHJZJY.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す