思い出「子が聴く・時の唄」

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【噂の蛇山】





7歳の時
三郷団地と隣接している場所に
蛇山と言う広大な空き地があった。

今ここは
マンションが立ち並んで
浄水所が出来て
畑や田んぼがたくさんある。

昔ここは
三郷市が全く手が付けてない
野ざらしの空き地だった。

当然こんな広大な土地があれば
子供達の格好の遊び場になる。

俺は
この場所の事を知っていたけど
ただの小さな空き地と思い
あまり興味がなかった。

でもある日の事
学校で蛇が出る蛇山と言う所があると聞き
凄く興味が湧いてきた。
((o(*´∀`*)o))わくわく♪

そして俺は
その詳しい場所を聞き
早速行ってみる事にした!
テヶテヶε=ε=ε=ヘ( -∀-)ノ
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【蛇山潜入】





この日学校から戻り
ランドセルを置いて宿題をやらずに
スグ蛇山に向かって行った。
((ε( o・ω・)o

蛇山の入り口は
団地から道路1つ横断すれば
スグに入り口がある。

入口と言っても
ただの獣道の始まりなんだけど
みんなそこが入り口と言っていた。

その入り口は
2m位の草木がぼうぼうと生え渡り
その隙間に人が1人通れる道が伸びていた。

そして
早速蛇山に潜入していく。
ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ

このとき俺は
どうせすぐに一周できてしまう位の
グラウンドみたいな場所だろうと思っていた。

しかしここは
思っていた事と全然違ってた。
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【罠】





俺は
草木が生い茂った状況の中を
どんどん進んでいった。

しばらく進むと
いきなり草木が無くなり
砂利の地面が広がる広大な空間が現れた。

そこは
たぶん直径100m位ありそうな
凄く大きな広場だった。

そこの周りを見渡すと
1か所だけ不自然に綺麗な獣道があり
その道に気を取られた。

その獣道を見て俺は
「いかにも罠っぽい獣道だな~」
そう感じてしまう。
|゚д゚) ぁ ゃ ι ぃ

でも
そこしか道がなく
その場所に向かうしかなかった。
壁|ω゜○)ソォー

そして
広場をテクテク歩き
唯一あるいかにも罠っぽい
綺麗な獣道に入って行った。
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【断崖絶壁】





しばらく進むといきなり足元に
深さ5~6m位ありそうな崖が現れる。

そして
ふとその先を見ると
崖を降りたらすぐに
上らないといけない崖がある。

俺は
最初怖かったけど
ここを降りて登らないと先に進めないから
思い切って降りてみた。

この崖には
少し角度があって
滑り降りる感じで下れる。
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つスイ~

でも
その先の上らないとならない崖が砂の崖で
砂が手足に埋まりながら必死に登った。
|ョ´゚ω`il)→ヤバクネェェカ?

俺は
やっとの思いでこの崖の上り下りを完遂でき
この先の獣道を進む事が出来た。

しかし
この獣道にたどり着いて少し先を見たら
草木がぼうぼうで何も見えない。
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【乾燥した土地】





俺は
この何も見えない先に何があるのか
凄く好奇心が湧いてどんどん進んでいった。

そして
しばらく進むと目の前に
俺が大好きなカマキリの卵がたくさんある!

この時
「帰りに1本持って帰らなきゃ!」
そう思い忘れないようにした。
\(^_^)/

ここから更に先に進むと今度は
カラカラに乾いて水が干上がった
あたり一面土がめくれた場所に着いた。

俺は
この光景をどこかで見た事がある。

そう
確か田んぼでこんな光景を見た事があった。

俺は
こんな状況になる場合は
田んぼの水路が止まって水がない状態が
数日続くとこうなる事を知っていた。
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【沼地予備軍】





この状況になるという事は
「雨が降って水がここに溜まると
田んぼの様な底なし沼になるのだろう」
そう感じて今雨が降らない事を祈った。

何故なら俺は
この先に行く気満々だったからだ。
|・ω・*)。oO(ワクワク♪)

そして
周りを見渡すと特に獣道が無かった。

つまり
誰もこの先に行った人がい無いという事だった!

たぶん
この土の広場が乾燥している時期は
凄く短期間だと思われる。

俺は
今日偶然ここの沼地が乾燥している時に
来れたようだった。

そして
道が無いこの先をどう進むか
周りを見渡して考えてみた。
(´I `*))キョロキョロ((*´I`)
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【進むしかない状況】





俺は
この乾燥土の広場から少し遠くを見た。

そうすると
三郷駅にある「イトーヨーカドー」が見えた!
おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ)

俺は
その方向に向かえば出口が表れて
「この蛇山を走破できる!」
そう思ってしまった。

そして
草木が生え渡った道なき道を進んでいく。

しばらく進むと
だんだん方向感覚がなくなってきた。

周りが草木だらけで
自分がどっちに進んでいるのか
全然解らなくなってしまった。
((「゚д゚o)キョロキョロ( 「゚д゚))

しかし
もう帰り道も解らず戻る事も出来ず
進んでいくしか道がない。
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【果てしない道】





俺は
この回りが何も解らない状況の中
まっすぐ進んでいった。

そして
しばらく草木をかき分けて歩いていると
遠くから車の音が聞こえてくる。

このとき俺は
「もしかしたら出口が近いのだろうか?」
そう感じて少し安心してきた。

でも
歩けど歩けど全然出口が見えてこない。
キョロ(「・ω・ )キョロ( 「・ω・)キョロ

多分15分位歩いたと思うけど
それでも草むらが続き
全然出口が見えてこない。

不安になって俺は
後ろを振り向いたら草むらが永遠に続いていて
今来た道がうっすらと残っているだけだった。

こんな状況になってしまい
もう前に進むしかなく
だんだんマジで遭難の恐怖が湧いてきた。
(꒪ཫ꒪; )ヤバイ
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【湖の女神が示す方向】





俺は
迷子になった気がして怖くなってくるが
もう後にも戻れず
一生懸命先に進んでいった。

そうすると
いきなり大きな広場が現れた!
(* ̄0 ̄)/ オオ!!

でもそこは
湖みたいな大きな水溜まり。

半径200m位ありそうな
物凄く大きな水溜まりが広がっていた。

まるで
昔上野公園に行った時見た
不忍池みたいな光景だ。

その先を見ると
なんと出口を発見した!

しかもその出口は
三郷駅のすぐそばだった!
ヤタ───ヽ(・∀・)ノ───!!
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【地元に帰還】





俺は
出口を発見した事が嬉しくなり
その場所に行こうと道を探してみた。

しかし
都合の良い近道なんてなく
この湖を迂回するしかなかった。
(´・ω・`)ショボーン

俺は仕方なく
湖沿いの砂利道を迂回し
テクテク歩いて行った。

でも
この湖が思った以上に大きく
出口が遥か先に見えてしまう。

10分位歩いて行くと
やっと出口にたどり着き
この蛇山から出る事に成功した!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

この蛇山を出た所は
三郷駅の砂利の駐車場だった。

この場所は
もう何度も来た事があり
家まで帰る事が容易な場所。
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【時空断層】





俺は
迷子になりながら蛇山を走破して
感無量になれた!

そして
バスが通っている大通りの道を
三郷団地に向けて歩いて行った。

そうすると
20分位で家に到着してしまい
蛇山を歩き続けた時間から考えると
何か時間と距離の感覚がおかしい。

蛇山は
多分1時間位入っていて
ずっと歩き続けた気がする。
ε-(゚д゚`;)フゥ…

俺は
蛇山が何か異常な空間に感じてしまい
「時間の流れが蛇山だけ何か違う…」
そう感じてしまった。

でもたぶん
足場が悪く歩き難い道だったので
距離に対し時間が長く感じたのかも?
アヤシ───∑L(`Д´L;)───亻!

しかし
この後も蛇山に行くが
やっぱりこの蛇山にいると
距離に対しての時間の流れが
どう考えても遅く感じてしまった。
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