テクノロジー「アーティスト達の真の満足」

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この研究は生活資金を毎月ただでもらえると
貧乏芸術家は仕事を辞めて遊ばず生活の為の
仕事を減らし本当にやりたい芸術活動に使う
時間を増やしたという結果が出た研究です

音楽家や小説家や絵描き等の芸術家は収入が
安定してません

そのため昼はバイトし夜は音楽活動し休日は
絵を描き仕事終わりに小説を書くという様に
芸術活動と生活の為の仕事を掛け持ちします

普通の経済学は同じ時間働くなら給料が高い
仕事を選ぶ筈と考えますけど芸術家には全然
当てはまりません

この訳を説明する考えが「仕事選好モデル」
と言い「仕事選好」とは簡単に言えば人には
それぞれ「この仕事が大好き」「この仕事を
したい」という好みがあるという事です

芸術家は絵を描いたり音楽を作ったり小説を
書いたりしてお金以外の満足感を得てこれを
「精神的収入」と言います

つまり芸術活動はお金が少ない場合があるが
「自分の好きな事をしてる」という満足感が
得られるという事です

だから給料の高い仕事があっても芸術活動を
続ける人がいる訳です

ここが今回の研究ポイントで生活費の心配が
全く無くなったら芸術家は更に芸術活動をし
満足感を高めるのかと考えました

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例えば生活費を稼ぐ為に週20時間仕事し毎月
1000$もらえる様になれば仕事を少し減らし
余裕が出来た時間で絵を描こうと考えるかも
という事を研究で確かめたかったのです

そこで研究者達はニューヨーク州で行われた
アーティスト向け最低所得保障イニシアチブ
という制度のデータを利用しました

2022年6月~18か月間2400人の芸術家に対し
毎月1000$が支給されました

日本円にすると16万円でしかも「このお金は
絵の材料に使ってください」等の条件は無く
生活費に使っても良いし芸術活動に使っても
良いという自由なお金でした

この制度は定員より多くの人が応募して来て
抽選で選びました

実験方法は当選して毎月1000$受け取る人と
応募したけど抽選に外れ受け取れなかった人
を比較しました

この方法には重要な意味があり両社芸術家で
ニューヨーク州に住んでて収入が一定以下で
制度に応募してる等の似た条件の人達なので
正確な数値を出しやすかったのです

そして両グループの違いを見て毎月1000$を
支給された時の変化を調べました

結果は凄く興味深く毎月1000$を受け取った
芸術家は受け取れない人と比べて芸術活動が
週3.9時間多くなりました

一方芸術と関係ない仕事が週2.4時間減少し
生活費を稼ぐ為の仕事を減らして得た時間を
芸術活動にあてたと考えられます

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ベーシックインカムとは生活を支えるために
一定のお金を定期的に受け取る仕組みです

この制度を批判する人の中にはお金をただで
もらったら人々は働かなくなるという意見が
あります

でも芸術家に対しては単純にはそうならずに
芸術活動は増えてます

つまり仕事辞めても何もしなくならず仕事の
種類を変えたという事です

収入でも面白い結果でベーシックインカムを
受け取った芸術家は支給以前自分で稼いでた
年収1万2000$約180万円分減りました

一見「お金もらったのに収入が減ったの?」
と思いますが毎月1000$貰うので1年間では
1000$12か月=1万2000ドルです

つまり仕事をして稼いでた時の1万2000$と
ベーシックインカムの約1万2000$が同額で
生活水準は変わらなかったのです

簡単に言うとベーシックインカムもらう前は
仕事で金を稼いでましたが芸術活動するには
時間が無い人がベーシックインカム貰った後
仕事を減らし余った時間を芸術に割り当てた
という形に変わったと考えられます

今回の研究で重要なのがここで毎月1000$を
もらったからといって仕事を辞め遊ぶ時間が
増えたとは限りませんでした

むしろ生活の為仕方なくしてた仕事を減らし
自分が本当にやりたい仕事を増やしたという
結果になりました

例えば工場で週20時間働いて絵を描く時間が
週10時間しかないという人がいたとします

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でもベーシックインカム受けられれば仕事を
週17時間にし絵を描く時間を週14時間にする
というような変化が起こったイメージです

時間に余裕が出来た分だらけずに芸術活動を
増やした理由は芸術家の芸術活動そのものが
やりたい仕事だからです

普通の仕事では働き給料をもらう事が大きな
目的になります

しかし芸術家の場合芸術活動がお金と満足感
という特徴があります

なので生活費の不安がなくなれば更にもっと
自分の作品を作りたいと思う人が出てきます

ただしこの研究結果でベーシックインカムを
配れば誰でも芸術家として成功すると思わず
研究者自身も注意してます

芸術家の収入はとても不安定で大きな仕事が
1件入っただけなのにその年の収入が大幅に
増える事があります

反対に仕事が数件無くなっただけでも収入が
大きく減る事があるのです

またこの制度が行われた時期は新型コロナの
影響が終わりつつある時期でした

なのでコロナ後に生活立て直そうとした事が
結果に影響した可能性もあります

この研究が示してるのは人にとって働く事と
お金を稼ぐ事は必ずしも同じではないという
事です

人によって仕事とはお金を稼ぐための仕事や
自分が本当にやりたい仕事や社会の役に立つ
仕事や自分を成長させる仕事などがあります

生活費を稼ぐ為のお金に少し余裕ができると
お金を稼ぐ為だけの仕事から自分にとっての
意味ある仕事へ時間を移す事が出来るのです
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