いい人ほどスケジュールが破綻する?オファーに「ノー」と言える人が選ぶ戦略

いい人ほどスケジュールが破綻する?オファーに「ノー」と言える人が選ぶ戦略

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コラム
今回も引き続き、『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』(ドリー・クラーク著)の読書メモをお届けします。

全10章構成の本書ですが、今回は第2章「魅力的なことに対しても『ノー』と言う」を読んだ学びをまとめました。

はじめに:前回の振り返り(第1章)

前回学んだ第1章「私たちはなぜこんなにも忙しいのか」では、「忙しい=自分は求められている人材だ」という自尊心や直視したくない問題から目を逸らすために、人は無意識にスケジュールを埋めてしまうと知りました。

To-Doリストを追うのをやめ、カレンダーに最優先の予定を先に書き込んで余白を作り出すこと、そして「忙しい人は自分の人生をコントロールできていない人だ」と自覚することの大切さを学びました。

第2章:魅力的なことに対しても「ノー」と言う

第1章で作り出した「余白」を守り抜き、本当に価値のあることに集中するためには、たとえ魅力的と思える誘いであっても「ノー」と言う技術が必要なのだそうです。

1. 約束をもっと厳選し、相手の要求に振り回されない

お誘いやオファーに対して「たった1時間の面談だから」と安易に受けてしまうと、前後の移動時間などで気づけば半日がつぶれ、「今日は思ったより仕事が進まなかった……」ということになりがちだと言います。

相手の要求にばかり応えるのではなく、約束は以下のような厳格なルールを作って厳選すべきとのことです。

自分が都合の合う日時・場所だけで設定する
こちらのオフィスや近くまで来てもらう
別の用事で出かけた「ついで」に会う
仕事上の有力な繋がりがある人や、本当に面白そうな人に絞る など

このようにルールを厳しく設定しても、むしろ会う人の質は上がっていったそうです。その時々の自分の状況に合わせて、会うかどうかの厳格な基準を持つことが大切とのことでした。

2. 「ノー」と言えることは究極の武器である

私たちが「ノー」と言えない背景には、以下のような心理が働いているそうです。

相手を失望させたくない
信頼されていると感じたい
「お高く留まっている」と思われたくない
必要とされたい、みんなに「来てほしい」と言われているから
チャンスを逃してしまうのが怖い

キャリアの初期であれば、提示された機会をすべて受け入れるのは良い戦略かもしれません。しかし、キャリアが進むとスケジュールは放置すればあっという間にパンパンになってしまうとのこと。だからこそ、あるタイミングからは「ノーと言う習慣」を作らなければならないそうです。

3. 「すごい!最高!絶対やる!」と感じないなら「ノー」

著者は非常に極端なルールとして、「興奮度が10点満点中9点であっても、10点でなければやらない」という基準を提案しています。

「すごい!最高!絶対やる!」と心から思えないものはすべて断ることで、人生は驚くほどシンプルになり、本当に大切なことに集中できるそうです。

4. 「自分の北極星」と「やらないこと」を明確にする

オファーを受けるかどうか迷った時は、自分の「北極星(一番大切にしたい価値観)」を明確にし、それと照らし合わせて決めるべきだと言います。自分にとって一番大事な価値に合わないものは、思い切って断るのが正解とのことです。

また、大きな強みを持つためには「自分にできないこと(切り捨てるもの)」を決める必要があります。欠点を持つことを拒否してすべてをこなそうとすると、結局は無駄なく無難な結果にしかならないそうです。「何かひとつのドアを閉めれば、別のドアが開く」のだと語られています。

5. 不要な予定の侵入を防ぐ相手への質問

自分にとって無駄な予定が入り込んでくるのを防ぐには、相手に対して「なぜ私にそれをしてほしいのか?」という理由を質問するのが効果的だそうです。

そう問いかけるだけで、準備を怠っていた相手なら自ら手を引いてくれるとのこと。これにより、「自分がその人をどれだけ助けたいか」を自分主導で決められるようになるとのことでした。

6. チェックリストを活用して画一的に判断する

招待や誘いを受けるかどうかは、その場の感情で個別に悩むのではなく、あらかじめ用意した「画一的なチェックリスト」を活用するのがおすすめだそうです。

具体的には、以下の観点で評価します。

・トータルでかかる時間
・機会費用(その時間を使って別の最善の選択肢を選んでいれば得られたはずの利益や価値)
・身体的コスト
・心理的コスト
・これをしなかったら、1年後に後悔するか?

長期的な思考を身につけたいのであれば、こうした取捨選択(切り捨てるスキル)が絶対に欠かせないと締めくくられていました。

おわりに

10点満点中「9点」の魅力的なオファーであっても、10点(最高のワクワク)でなければ「ノー」と断るという基準には非常に驚かされました。

「ノー」と言うことは相手を拒絶することではなく、自分の人生の「北極星」を守り、長期的に最大の成果を出すための武器なのだと実感します。自分のチェックリストをしっかりと持ち、本当に意味のあることに時間を使っていきたいです。
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