「真夏の時間遊び」
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小説
【パート】
8歳の時の夏休み母親の仕事が忙しく
どこにも連れってってくれず
俺は毎日退屈な時間を過ごして
全然楽しくない日が続いた
この頃母親がしてた仕事は食材宅配で
これは毎日決められた献立の食材を
各家庭に配達しその食材で料理すれば
家族の食事が用意できるものだった
ヾ(*´∀`*)ノ
この食材宅配を利用すれば
買い物に行く時間を節約できて
他の事が出来たり趣味に没頭出来たり
生活の効率化が出来る
逆にスーパーの特売日とかある時は
食材を安く手に入れる事が出来ず
お金を節約したい人は時間を犠牲にし
自分で買い物に行った方が良かった
食材宅配を利用して作れた時間の間
仕事をすればその分稼げるのだけど
当時住んでた三郷団地は子供が多く
仕事も子供との時間も大切だった
そのため三郷団地の人達は
仕事をする時間を作るよりも
子供との時間を多く取るために
食材宅配を利用する人が多い
しかし俺はもう親と遊ぶよりも
友達か1人で遊ぶ方が楽しくて
母親もそれが解っていたから
食材宅配の仕事を毎日してた
ε-(ノд`; )フゥ…
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【暇つぶし】
この仕事はお盆休みが特に忙しく
皆ダラダラしたいから買い物が面倒で
食材宅配を頼む人が多くて休めず
母親のお盆休みは9月になってた
なので家族でどこにも出かけられず
お盆休みは友達がみんな出かけてて
俺は誰とも遊ぶ事が出来ないから
ずっと1人で遊ぶ羽目になった
この時俺が遊びに行ってた場所は
本屋に立ち読みに行って大笑いして
店員に呆れた顔をされてしまってたが
そんなの気にせず遠慮なく楽しむ
その他にも玩具屋に行って
欲しいおもちゃを永遠に眺め続けて
買えないから脳内でその玩具で遊ぶ
妄想をして時間を潰してた
これをしない時は団地の横にある
大きな空き地の蛇山と言う所に行き
ここの全く整備されてない荒れ果てた
広大な大自然で遊んでた
本当はあり余った時間の間に
宿題やれば良かったが俺は勉強嫌いで
宿題するなら昼寝した方がましと感じ
全く宿題をやる気が起きない
(´;д;`)ヤダ
なので宿題がどんどん溜まって行き
夏休みの最後の方になると手遅れで
もう完全に諦めの境地になり俺は
後は野となれ山となれ状態になってた
\(^o^)/オワタ
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【鉄道模型】
あるひ本屋に行くと俺の大好きな
電車の本があったので立ち読みし
この本に載ってたNゲージと言う
鉄道模型に凄く興味が沸いた
当時のNゲージは今ほど精密でなく
色々と粗っぽい作りをしてたが
完成品の物の中ではこれでも最高に
本物に近い作りをしてた
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
Nゲージを見た俺はこのリアルさに
物凄く感動してしまい一瞬で虜になり
どうしても欲しくなってしまったから
お金をためて絶対手に入れたいと思う
そこで近くの玩具屋に行って店員に
Nゲージを販売してるか聞いてみると
三郷団地内の玩具屋はどこも
Nゲージを売ってないと言われた
(;д;)グスン
なのでどこで売ってるのか聞くと
銀座の松坂屋でなら売ってると聞き
夕食のとき母親に「銀座の松坂屋に
つれってって!」と頼んでみた
すると母親が「何で?」と聞くから
俺は「Nゲージ買いたい」と言うと
「あの玩具は高くて買えないよ」
そう言われて悲しくなる
確かにあの小さな車両1つでも
1500円位してレールや全車両揃えたり
ミニチュア風景のジオラマを作ると
数十万円になり買えなくて悲しかった