「妄想夢心地」

記事
小説

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【小説嫌い】





8歳の時
漫画本ばかり読んでて
小説を全く読まなかった。

それは
字だけウジャウジャ書いてあり
教科書みたいで嫌いだった。

この頃の俺は
強制的にやらされる
勉強という物が大っ嫌いだった。

なので小説を見ると
字だけしか書かれて無く
教科書に見えて気分が悪くなる。
オロ((ヾ(*'д';*)ノシ))オロ

それにひきかえ漫画は
文字と絵が両方ついていて
小説の様にいちいち文章に対し
場面を想像しなくて良かった。

俺は
この考えるという事が面倒で
字だけの小説より
漫画の方が全然好きだった。

それに漫画の方が
学校で友達と会話する時
話がとても合う。
(*´-∀-)フフフッ


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【ドラクエ妄想】





この頃の俺は
初代ドラゴンクエストに夢中で
毎日レベル上げにいそしんでた。
ヾ(*´∀`*)ノ

ドラゴンクエストには
キャラクターが会話をして
物語が進んで行く。

俺は
その物語にワクワクし
ストーリーを進めていく事に
夢中になってしまった。

しかしドラゴンクエストは
漫画みたいに
場面が解る画像が全然ない。
|ω・`)ショボーン

なので
ただの形のキャラと文字だけで
その場面を想像し
妄想を暴走させていた。

俺の頭の中では
ドラゴンクエストの戦闘シーンや
町の活気ある様子が
アニメの様に思い描かれてる。

そして
その主人公がもちろん自分で
まさに最強の勇者になって
アレフガルドを旅してた。


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【ドラクエ小説】





ある日俺は
日課となった本屋に行き
いつものコミックボンボンを読んで
1人でニヤニヤしてた。

そして
本を読み終わり帰ろうとしたら
ドラゴンクエストの本を発見した。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

この本の表紙は
俺が思い描いた理想の勇者がの姿が
まさにその本の表紙になってた。

その絵を見た俺は
思わず手に取って開いてみると
マンガじゃなく小説だった。
(;д;)グスン

俺は
文字だけの小説が嫌いだから
本を閉じて帰ろうとした。

でも表紙に描かれてる
カッコ良い勇者の姿が気に入って
しばらくその表紙の絵を
ずっと眺めてしまう。

その後
おもむろに本を開いて読むと
嫌いな小説なのに内容が解りやすく
ゲームをしてる時の様に
その場の情景を自然に妄想できる。


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【終わらない妄想】





そして俺は
しばらくその本を読んでると
どんどん文章から妄想が膨らみ
続きが読みたくてたまらない。

しかし
帰らないとならない時間になり
続きを読みたいのを我慢し
家に帰って行った。

家に到着してからも
本屋で立ち読みした
ドラゴンクエストの小説の事が
頭から離れない。

なので俺は
母親に立ち読みした本の事を話し
買って貰おうと計画した。
(*´-∀-)フフフッ

夕食の時俺は
母親に「小説読みたいから買って」
そう言って頼んでみた。
( ゚д゚)ホスィ

俺は
いつも漫画ばかり読んでて
小説なんて読まないから
いつも小説を読めと叱られてる。

そんな俺が小説を読みたいなんて
自分の方から言う物だから
母親が「それ本当に小説なの?」
そう言われ信用してくれなかった。

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【信用問題】





そんな事を言われた俺は
「本当に小説だから大丈夫!」と
疑いの目をしてる母親を説得した。
ε-(ノд`; )フゥ…

そして翌日
母親からお金をもらい
ドラゴンクエストの小説を
走って買いに行った。

この時俺は
小説なのになぜか
読みたくてたまらない自分に
「なんて矛盾した奴だ」と感じた。

家に到着した俺は
母親に「買ってきた物見せなさい」
そう言われてしまった。

母親は
俺が本当に小説を買って来たのか
全然信じてくれず
メチャメチャ疑った目をしてた。

そして
俺が買ってきた物を見せると
確かに小説だと解り
やっと納得してくれた。

俺は
この事で気分が悪くなったが
小説を読み始めると
妄想が暴走し始め夢中で読んだ。


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【妄想寝落ち】





俺は
ドラゴンクエストの小説を
1行読むたびに妄想し
完全にこの世界に入り込んでた。

そんな読み方をしてるから
全然ページが先に進まず
5ページ読むのに1時間位かかる。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

でも俺は
その妄想の暴走が止められず
読み進めていくスピードが
物凄く遅いままだった。

お茶の間でこの調子で読んでると
妄想疲れをしてしまい
だんだん眠くなってきて
そのまま寝てしまってた。

そのたびに俺は
母親に起こされて布団に行き
勇者になって戦う妄想をしながら
グッスリ寝てしまった。

その後も俺は
ドラゴンクエストの小説を読み
いつも寝落ちしてる生活が続き
母親と父親に飽きられてた。

そしてやっと読み終わった頃は
もう1月以上たっていて
それでもまだ妄想が止まらず
何日も頭がファンタジーだった。

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