名著を紹介「頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める」

記事
コラム
たまたまAmazonUnlimitedの定額サービスで読める本を探していたところ、目についたのでご紹介。
私が良いと感じた部分を、私なりの解釈を用いて記述しています。

映画を見た感想が十人十色なように、この内容もあくまで「私視点」です。
気になった方はぜひご自身で手にとってみて下さいね。

今回ご紹介したいのは本書のうちの2つ。

1.物事の抽象度を上げよう
2.過去は未来から変えられる

です。
本当はもっと沢山あるのですけどね!激長になっちゃうので…!

一つずつご紹介。


1.物事の抽象度を上げよう

ちょっと堅苦しい表現ですが、分かりやすく言うと「もっと広い視野で見ようぜ!」ということ。


どういうことかを例を交えてお話すると…

どちらもまだ幼い、兄と弟がいたとします。
一つしかないプレゼントがあり、それが弟へ与えられました。
お兄ちゃんは自分が貰えなかったことに腹を立て、怒ってしまいます。

これは、お兄ちゃんの方がまだ自分のことしか考えられていない状態ということ。
自分と弟ではなく、自分しか見えていない。
なので、自分が貰えなかったら怒る。それが悪いということではないのですけどね。

ここからお兄ちゃんが視野を広げ、自分だけでなく自分と弟、両方を含めた範囲で考えられるようになると、「貰えなかったから腹を立てる」から「一つしかないから自分は我慢する」と考え方を変えられるようになります。

このように見えている範囲が広くなると不必要に怒る必要は無くなる、というのが本書の主張。


もう一つ例を挙げると…

一人の会社員がいたとします。彼はもうすぐ始まるプレゼンに向けて準備中ですが、そのとき同僚から嫌味を言われてしまいました。
彼はそのことでイライラしてしまい、大事なプレゼンも思うようにいかない結果となってしまいました。

ここで彼が視野を広く持てていたらどうでしょうか。
自分のことしか考えられていない状態から、自分の部署、ひいては会社全体のことを考えられる視野を持つようになれば、目の前の小さな嫌味など気にならなくなり、結果としてイライラすることもなくなります。

つまり、視野を広げることで相対的に嫌味は小さく見えるようになり、結果として余計な感情は生まれなくなるということ。

大きなゴールを見据えていれば足元の小石は目に映らなくなる、とも言えます。

それが本書が言わんとするところの「抽象度を上げよう=広い視野で考えられるようになろう」
ということです。


2.過去は未来から変えられる

時の流れは過去から未来へ進んでゆきます。

今の時点で何か失敗してしまったり上手く行かない状況があったとき、「未来は今の延長なんだからこの先もきっと良くないだろう」というのが一般的な考え方。

しかし本書ではそのように視点を過去から未来への流れで見るのではなく、「未来の視点から過去を評価しよう」と述べています。

例えば上のように現時点で上手くいっていない場合でも、それをバネにし、失敗があるならばそれも糧とし、現状をより良くする材料とすることができれば、結果的にその状況は自分が成長するために必要だったと後から意味を持たせることができます。

つまり、過去を意味のあったものにできるかはこれからの自分次第

むしろ、過去を「ただ駄目だっただけの時期」にしないために、今を頑張ろうという考え方。
ゆえに過去から未来ではなく、未来から過去に。

昔たくさん辛い思いをした人がその経験から今誰かの悩みや愚痴を聞いてあげられるのも、自身の過去に意味を持たせた典型といえます。

中島みゆきの「時代」には冒頭にそんな意味のフレーズが出てきますが、二十歳前後でそんな歌詞が書けたのはすごいですね。


3.おわりに

今回ご紹介したのはほんの一部ですが、私はこのように「視点を変えれば考え方も変わる」という部分が一番印象に残りました。

誰でもイライラしたり上手くいかないとつい俯きがちになってしまうもの。
そこで本書の言葉を思い出し、少しでも前を向いて考えられるようになりたいですね。(おわり)
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す