名著を紹介②「頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める」

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コラム
前回の記事で削った部分があったのですが、どうしても追記したかったので今回はパート2。

本書の項目で言うところの「自分のモノサシで生きよ」の紹介になります。

要約すると、自己評価と他者評価についてのお話。

自己評価とは文字通り自分で自分のことをどう思うか・どう評価するかということ。
それに対して他者評価は自分が他人からどう見られているかを意識することと言えます。

それを踏まえて、以下の例。


ここに、一人の男性がいます。

彼は誰もが知る有名企業に勤め、年収もそれなりにあり、良い車に乗り、良いスーツも着ています。
この男性は満ち足りているのでしょうか。充実していると言えるのでしょうか?


この場合、そうである場合・ない場合の2つが考えられます。

「これだけ揃っているんだから充実しているんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、それは「自己評価と他者評価」によって左右されます。

もし彼が本心からその企業に勤めることを望み、良い給料を欲し、その車やスーツが本心から必要である場合、彼は充実していると言えます。

しかし、周りに評価されたいが為にその企業に勤め、周りに羨ましがられるからその車やスーツを求めた場合は、そうとは言えません。

前者の場合はそれらを求める動機が自身の欲求からきているのに対し、後者は他者からの評価を得たいが為のものです。

なので例えば周りが羨むものが別のものであれば、後者のような人はそちらを求めることになります。
そしてまた風潮が変わり、よりステイタスが高いとされるものが現れれば、またそれを求めることに。

そうやって他人の目を意識してあっちへ行ったり、こっちへ行ったりしている状態を本書では他人のモノサシで生きていると評しています。

しかしそれは自分の本心からの欲求を満たしていることにはならないため、常にモヤモヤが頭にあることから「一流企業の不満社員」という矛盾した状態に陥ってしまっています。

そしてそのモヤモヤこそが本書のタイトルでもある「頭の中のゴミ」というわけです。


ではそのゴミを取り除くにはどうすれば良いかが本題ですが、それこそが「自分のモノサシで生きる」ということになります。

つまり、自分の価値観を他者評価中心のものから自己評価中心に切り替えるということ。
もっと分かりやすく言えば、他人にどう思われるかではなく自分がどうしたいかを第一に考えること。

以前エリート商社に勤めていた人が脱サラしてカレー屋を始めたというのをテレビで見ましたが、彼はまさにこれを象徴する例ということになります。

誤解の無いように言っておきますが良い企業に勤めることが駄目だとか、そういう話ではないですよ!
それが自分が本心から望んだことかどうかが大事である、というお話です。

全てを自己評価のみで判断し生きていくことはなかなか難しいですが、他人の目に振り回されることなく、自分にしっかりとした軸を一本通していたいですね。(おわり)
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