ふわっと学ぶアンガーマネジメント

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アンガーマネジメント。最近よく聞く言葉ですね。
意味は「アンガー=anger=怒り」を「マネージメント=management=管理」するということ。
ものすごくざっくり言うと怒ったときに冷静になれるようにしようぜという意味合いやそのための取り組みを指します。
アメリカでは1970年代から心理教育として浸透していて、日本でも近年認知されつつありますね。

私自身も気にはなっていたけれどしっかり学ぶ機会がなかったので、ネットの知識を使っておべんきょう。
今回の記事はそのレポートみたいなものです。

かたっ苦しいのは苦手なのでなるべく楽しく理解できるように書いていきますね。知識ゼロからでも大丈夫。

ちなみに上の画像はあのキーボードクラッシャーくん。もはや懐かしいですね。


その1.
なぜアンガーマネジメントが必要なのか?

まず始めに誤解してはいけないのは、アンガーマネジメントは怒らないようにする訓練ではないということ。

怒ること自体は全然悪くない。人間ならば感情があって当然、怒って当然。また、それによって心の中にある混沌とした思いを発散できるため防衛反応の役割も担っています。
しかし出てきた感情をそのまま周囲に撒き散らしては何かと良くないのも事実。

機嫌が悪くなるとすぐ怒鳴る上司っていますよね。私も昔スーパーでバイトしていた時はよく怒鳴られました。その度に心のなかで「店長ハゲろ」と呟いていたっけ

暴言と作業効率の関係について、少し前にジョージタウン大学の研究が話題になりました。要点を抜粋すると、

1:直接暴言を吐かれた人は、処理能力が61%、創造性が58%下がる。
2:自分に対してではないが、自分の所属しているグループに対して暴言を吐かれた人は、処理能力が33%、創造性が39%下がる。
3:他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけの人でも、処理能力が25%、創造性が45%下がる。

つまり当たり散らすと皆不幸になるということです。
それはアカンので上手いことコントロールしようね、というのがアンガーマネジメント。


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その2.
怒りは6つのパターンに分類できる

一口に怒りと言っても種類があり、大まかに6つに分類することができます。
制御するためには自分はどのパターンが多いのかを知るのが第一歩。

①公明正大タイプ
社会的なルールやマナーに厳しいタイプ。曲がったことが許せない!というのは決してダメではないのですが、行き過ぎるのも困りもの。
今だと自粛警察とか不織布マスク警察とかですね。

②博学多才タイプ
ハッキリした性格でなんでも白黒つけたいタイプ。モジモジ、優柔不断な態度の人にストレスを感じる傾向。

③威風堂々タイプ
プライドが高すぎるために自分を軽んじられたり、思い通りにいかないことがあるとイライラするタイプ。
キーボードクラッシャーくんはたぶんこれ。(あれは演技ですけどね)

④天真爛漫タイプ
奔放な性格で自分の考えや感情をストレートに表現する人。フリーダムなので行動を制限されたり思ったように物事が進まないとイライラしがち。

⑤外柔内剛タイプ
一見柔軟そうに見えて内面では確固たる自分ルールがある人。あまり表には出さず内面にストレスを抱えがち。現代人に一番多そう。ちなみに私もこれ。

⑥用心堅固タイプ
慎重派で周りに対する警戒心の強いタイプ。物事をネガティブに捉えがちで、人間関係自体にストレスを感じやすい。

全体を通して見ると、自分や他人に期待しすぎる傾向が目立ちますね。
自分はこうしてるんだから周りもやるべきだ、とか、私はこれだけやってるんだから評価されるべきだ、ルールよりも自分が優先されるべきだ、とか。
最初から100点を求めるせいでそれを下回っただけでストレスになってしまうというパターンが多いように思います。

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その3.
具体的な対処法

全体の傾向を掴めたところでどう対処していくべきか。

まず1つ目、根本的な考え方として最初から期待しないというのが精神衛生上良さそうです。
最初から100点を期待していたとして結果が80点であれば「20点足りてない!」ですが、そもそも期待していなければ「80点もあった」と考えられます。
具体的には「してくれるはずだ」ではなく「してくれたらラッキー」という思考。単純な気の持ちようですが大事なこと。

2つ目、それでも怒りが湧いてきたときは6秒ルールが有効です。
人が怒ったときに分泌されるアドレナリンは6秒間で体内を巡るとされています。なのでその間数字を数えてぐっと堪え、それから話し始めるというもの。
それでも収まりにくいのなら「カウントバック」という数え方もあり、100からスタートして13ずつ、もしくは17ずつ引き算していくとより効果が高いとされます。
また、出来るならばその場を一旦離れるのも有効。

いきなりは難しいかもしれませんが少しずつ実践していきたいですね。
プッチ神父は時代を先取りしていた…?

その4.
まとめ

堪忍袋の緒が切れるという言葉があるように、そもそも怒りというのはすぐに発現するものではありません。

まず第1次感情として不安、恐怖、辛い、疲れた、悲しい、淋しいという気持ちが湧き上がり、それが限界に達したときに第2次感情として現れるものです。

なので本当に大事なことはこの第一次感情がなぜ起こるのか、それに目を向けることで認識できていない自己の内面に気づくことだと考えます。怒りを知り、己を知るということですね。


といったところで今回はおしまい!
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