ちょっとワケあって小学生の読書感想文の代筆をしてあげたのですが、結局使われずじまいになってしまいました。
自分で持っていても仕方がないので、こうやってネットの海に放出して供養しようと思います。
課題図書は「ごめんねでてこい」。
今の読書感想文では定番になっているらしいです。
自分が小学生だったときは何だったかな…「はれときどきぶた」について書いた気がする。
もう内容は覚えていません。
「ごめんねでてこい」の内容をざっくり解説すると、孫のためを思って日常の細かいことに注意しがちなおばあちゃんと、そんなおばあちゃんからの小言が嫌になってしまった「はなちゃん」のお話です。
おばあちゃんがはなちゃんにする行動は、どれも世間的には正しいことばかり。
・健康に気を遣って、お魚や煮物を食べることを勧める
・学校から帰ってきたら、すぐ宿題をするように促す
・お菓子を食べるときはこぼさないよう、よそ見をしないように注意する
・虫歯にならないように、お菓子を食べた後でも歯磨きを促す
…などなど。
しかしはなちゃんはおばあちゃんから何か言われるにつれ、次第に苛つきのような気持ちを抱いてしまいます。
そしてある日、おばあちゃんに向かって逆ギレしてしまう…というお話。
はなちゃんはおばあちゃんに「ごめんね」の一言が言えず、葛藤してしまう。
ごめんねが言えたらいいのに…というところから、本書のタイトル「ごめんねでてこい」につながります。
この話の言わんとすることは「一般常識とアイデンティティのズレ」です。
世間一般の正しさを押し付けられたはなちゃんは、それがまるで自分自身が否定されたように受け取ってしまいます。
会社でもありますよね。
先輩や上司から注意されたら、ついムキになって自分のやり方を通そうとしてしまうみたいな。
世間的に正しいことと、自分らしさは別なのです。
「これが私のやり方だ、だから放っておいてくれ」というのが、逆ギレしたときのはなちゃんの気持ちではないでしょうか。
それを、低学年の小学生が書きそうな雰囲気で、なんとか書いたのが以下の文章です。
指定は800文字だったので785文字に収めました。
子供の頃は書き上げるのに丸一日くらいかかった記憶がありますが、今なら20分くらい。
成長した…のかな…
小学生の課題で成長を実感するのもアレだけど…うん…。
まあいっか。
題:「正しさと自分らしさ」
作:あかつき(小学20年生・神戸)
このお話で大切なことは、「世の中にとっての正しさと、自分らしさはちがう」ということです。
おばあちゃんが「でもね」と言うときは、いつも正しいことです。
おばあちゃんがはなちゃんや、お友だちのゆうちゃんのために、間違ったことをしちゃいけないよと教えてくれていることは、よくわかります。
でも正しいことばかり一度にたくさん言われてしまったら、なんとなく嫌な気持ちになってしまうことも、よくわかります。
どうしてそんな気持ちになってしまうのかというと、自分のことがだめな人みたいに言われているように感じてしまうからです。
「これはだめだよ、あれもだめだよ、でもね、でも…」とずっと言われてしまったら、「正しくなくちゃいけないんだよ」と言われているように思います。
それはちがう言い方をすれば、「今のあなたはだめなんだよ」と言われているのと同じです。
自分のことが間違ってると言われてしまったら、すこしだけ嫌な気持ちになるので、ごめんなさいと言うまでに時間がかかります。
お腹がいっぱいになったら次のご飯を食べるまでに時間がかかるのと同じで、「でもね」って言われたら、次の「でもね」まで、もうすこし時間がほしいと思います。
だから正しいことでも、一度にいっぱい言われてしまったら、きっとはなちゃんもすぐにお腹いっぱいになってしまいます。
自分らしさも大切だし、正しいことも大切です。
どっちも大切だから、すぐにごめんねが出てこないはなちゃんの気持ちはよくわかります。
でも最後は、ちゃんとごめんねと言わないといけません。
おばあちゃんにしっかり謝れたはなちゃんはえらいと思います。
きっと私もだれかから正しいことを言われたとき、すこし嫌な気持ちになってしまうかもしれません。
そのときは「でもね」って言い返したりせずに、ちゃんと「ごめんね」が出てきてほしいと思いました。
(おわり)
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