小説よりも漫画、漫画よりもアニメ。
右に行くにつれて情報量は多くなりますよね。
文字だけの小説よりも、漫画の方がはるかに情報量が多い。
そしてその漫画よりも、実際に動き、声や音が追加されたアニメは、さらに要素が多くなる。
ゲームもそうですよね。
ファミコン時代のマリオはドットで構成されており、本当に最低限の情報しかありません。
しかしニンテンドースイッチのマリオは画面がなめらかで色彩豊か、演出も派手。まるで映像を見ているようです。
ではこれら「最も情報量が多いもの」が最も優れているのかといえば、私はそうは思いません。
情報量が増えるということは、それだけ本質が見えにくくなるということでもあるからです。
たとえば小説であれば、その情景や登場人物の一挙手一投足が、一つひとつ言葉で表現されます。
それゆえに作者さんの表現したいこと・伝えたいことが分かりやすい。
これがアニメになると、派手なエフェクトや音楽がついたりして、より一層豪華に見えます。
しかし情報が豊かになりすぎるあまり、この場面で言いたいことが何なのかが掴みにくくなってしまうのも事実です。
ショートケーキを食べようとしたら、ブルーベリーが載っかっていたり、粉糖がまぶされていたり、ホイップクリームがふんだんに使われていたり……みたいな。
ショートケーキという本質が分かりにくくなってしまいます。
だから逆にいえば、アニメや漫画から情報を削ぎ落として「本当に言いたいこと」だけを残したものが、小説という見方ができます。
デコレーションを全部とっぱらってシンプルなショートケーキにしました、みたいな。
ではアニメや漫画がダメなのかというと、そうではなく。(どっちやねん)
シンプルなショートケーキにしたいときは小説が相応しいし、いっぱいデコって派手派手にしたい!というときは漫画やアニメが適しています。
つまりそのときの状況に応じての使い分け。
だからどれが優れているということではなく、それぞれに目的に適した役割があるよね、というお話でした。