ソフトウェアの開発時に生じやすい「エラー」の英語表現

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ソフトウェアの開発にはエラーがつきものです。しかし、そのエラーが半日で修正可能なエラーなのか、原因がわからないエラーなのか、エラーの種類によっては納期が大きく遅れる場合もあります。
エンジニアが日本語を得意としない場合、どのようなエラーが生じているのかコミュニケーションをしっかりとり、納期がいつになるかを示すことができなければ、会社の信用問題にもかかわります。

今回はソフトウェア開発時に発生しがちなエラーの表現方法とその意味について解説をします。

【構文エラー、シンタックスエラー、syntax error】
構文エラーまたはシンタックスエラーは英語で「syntax error」と表現されます。ソフトウェアを開発するときはプログラマーがソースコードをプログラミング言語の規則に従って記述します。しかしプログラマーも人間ですので規則を間違えてソースコードを記述してしまうこともあるでしょう。

ソースコードに間違いがある場合、コンピューターはこれを「命令」として処理することができず、動作を止めてしまいエラーが発生します。
このようなエラーを構文エラー、またはシンタックスエラーと言います。

【コンパイルエラー、compile error】
プログラマーによって書かれたプログラムをコンピューターが理解できる言語に変換する際に発生するエラーのことをコンパイルエラー、英語では「compile error」と表現します。

プログラマーが記述したプログラムはコンパイラー(compiler)と呼ばれるソフトウェアによってコンピューターが理解できる言語に変換され、コンピューターに「命令」というかたちで伝えられます。
プログラムをコンピューターが理解できる「命令」に変換する時に問題が発生し、コンピューターの動作が止まってしまう事態のことをコンパイルエラーと呼びます。

最も多い原因はシンタックスエラー(プログラマーの記述ミスや、間違ったコードの使用)です。
シンタックスエラーがある場所を探し出すことができれば、比較的早い修正が可能です。
また、プログラムの記述ミス以外にも処理に必要なメモリ不足といった、外部要因によって発生する場合もあります。

【実行時エラー、ランタイムエラー、runtime error】
プログラムを実行したときやアプリケーションを最初に起動しようとしたときに発生するエラーのことを実行時エラーまたはランタイムエラーと言います。英語では「runtime error」と表現されます。

コンパイルエラーとの違いは、プログラムは間違いなく書かれているにもかかわらずエラーが生じる点です。
たとえば、プログラムに「Aファイルを参照せよ」という命令が書かれているにも関わらず、参照するファイルが見つからない場合などにエラーが発生します。

【論理エラー、logic error】
記述したプログラムの中の論理的な間違いが原因で生じるエラーのことを論理エラーといいます。英語では「logic error」と表現されます。プログラムの記述そのものに間違いはないのですが、意図した結果、動作が生じないというエラーでどこに間違いがあるかを探すのが困難なエラーです。

結果として実行時エラーを引き起こしたり、コンピューターの演算が追いつかずにクラッシュさせたりすることがあります。

【まとめ】
本記事ではソフトウェアの開発時に生じやすい「エラー」の英語表現について説明しました。
今回は以下の表現を取り上げました。
・ 構文エラー、シンタックスエラー syntax error
・ コンパイルエラー、compile error
・ 実行時エラー、ランタイムエラー、runtime error
・ 論理エラー、logic error

以上の表現以外にも英語でエラーを表現する方法はいくつかあります。たとえば「functional error」「calculation error」という表現を使うソフトウェア・エンジニアもいます。

ソフトウェアの開発時にエラーが生じた際、エンジニアが使用する「エラー」という表現がどういったものかを正確に捉えてクライアントに伝えることは重要です。

エラーに関してソフトウェア・エンジニアの説明が理解しにくい場合は、正確を期するためにソフトウェア開発の現場になれた通訳にお願いすることも一つの手段です。

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