認知症の母が食べてはいけない物を…

記事
コラム
✥✥✥認知症の母が食べてはいけない物を口にします✥✥✥

認知症の母の介護をしながら暮らしています(^ω^)

ある日、居間に置いているティッシュを食べていてビックリしました

それ以降、母の手の届かない所に置くようにしているのですが…

ハンカチやタオルを口にしたり

食べ物ではない物を口に入れるようになりましたΣ(・ω・ノ)ノ!

このままではどんなものを口にするのか…

喉に詰めて窒息など起こすのではないかと心配です(´-ω-`)

何か対策などないでしょうか?

✥✥✥"異食"と呼ばれる行為で認知症でみられる症状です✥✥✥

食べ物ではないものを口に入れてしまう行為は「異食」と呼ばれ

認知症でしばしばみられる症状です

ビニール袋を飲み込もうとして窒息してしまったり

洗剤を飲み込んで中毒を起こしたりする危険性もあります(;゚Д゚)

異食をするにはさまざまな理由があり、

それによって空腹感を抑えてあげるなどの工夫が必要です(=゚ω゚)ノ

ご本人の中にどのような意識が生じて異食に至るのでしょうか

異食が起こる理由をいくつか挙げてみましょう!


(1)食べ物だと誤認している

認知機能が低下してくると、食べ物と紛らわしい物を

食べ物だと認識してしまう場合があります

例えば

「オレンジのイラストが付いていて、オレンジの匂いがする洗剤」を

飲んでしまったり「丸めたティッシュ」をおまんじゅうと思って

食べてしまったりというふうに

味覚や嗅覚も低下しているため
口に入れた後で間違いに気が付かないこともあります(◞‸◟)


(2)食事をしていると認識している

食前後の時間帯や、いつも食事をしている席に着くと

食べ物ではない物を食べようとすることがあります

食卓の花を食べようとしたり、食後の薬を袋ごと箸でつまんで食べていたり

物そのものを食べ物と誤認するのではなく

今が「食べる状況」なのだと誤認し、ご本人の中では「食事をしている」

つもりなのかもしれません(;・∀・)


(3)とても空腹である

認知症で脳の機能が低下してくると満腹を感じる機能も衰え

空腹を感じやすくなります(´-ω-`)

また、認知症の脳は疲れやすく、その疲れを取ろうとして

何か食べようとすることもあります

疲れて何か食べたくなるのは自然なことですよね!

そんな時に食べ物と間違えやすいものが近くにあるので

つい口に入れてしまうこともあるようです…


(4)淋しさや不安などストレスがある

煙草を吸ったり、ガムをかむ習慣がある人も少なくないように

口に物を入れて何かを食べる行為自体が安心感をもたらします

そのため、認知症のご本人が不安なときや物淋しいときに

異食が起こることも多いようです

また、私たちがやけ食いしたり、試験中に鉛筆をかじってしまうように

ご本人がイライラしていたり、落ち着かないときにも起こりやすいようです

異食の原因として主にこのようなものが挙げられますが

大体は、いつでもなんでも食べてしまうわけではなく

特定の物(例えば白いもの、丸いものなど)

特定の時間(例えば食事の直後など)に起こります(=゚ω゚)ノ

異食が起こるとご家族も慌てがちですが、食べようとした物

発生した時間や状況を記録しておくと、原因を探り解決法を

考えるのに役に立ちます(*´ω`)

思いもよらない理由があったり

いくつかの原因が複合している場合もあります…

対策として、食べないようにする予防法

"食べようとしているときの対応法" "食べてしまったときの対処法"

と分けて考えていきましょう!


(1)食べないようにする予防法

原因を探りながら、それに応じて予防法を考えてみましょう♪

食べ物だと誤認してしまう場合…食べ物と誤認させない

可能な限り、食べ物と見間違えるような紛らわしい物を

ご本人の近くに置かないようにしてみましょう!

丸いもの、カラフルなものや一口サイズのものなどは

お菓子などと間違えやすい物です

柔らかくふわふわのもの、ティッシュや小さなぬいぐるみなども

おいしそうに見えるようです(;^ω^)

お菓子の箱に見える果物のイラストがある

パッケージのものなどは要注意しましょう!



食べる状況を認識してしまう場合…食べる状況や環境にメリハリをつける

食事・おやつの時間と環境を、それ以外の日常生活と

しっかり切り分けましょう!

食後には食器をなるべく早く片付け、食後にうがいや歯磨きをし

食後のお茶を飲み「美味しかったね」と談話するなど

「食べ物を食べる状況」と「それ以外」の区別をはっきりさせます

おやつも大袋のままテーブル上に出しっぱなしではなく

食べる分は皿に乗せ、残りは菓子入れしまうようにしましょう

食べ物の置き場所を決め、「食べ物はそこにある」

と認識してもらうのもよいと思います(*´ω`)


空腹感を抑える

認知症により脳が空腹を感じやすいです

この状況で「我慢しろ!」と言っても、ご本人には酷です

健康を崩さない程度に間食を追加して摂っていただいてもいいしょう

それで食べ過ぎる恐れがある場合は

小分けした食べ物を準備しておくと便利です

ゆったりと一緒に調理したり、リンゴの皮を剥いたり

ミカンを配ったりなど、食べ物に対するひと手間を

ご本人がともに行うことで満足感も高まり

空腹も気にならなくなるのではないでしょうか(^ω^)


食べること以外の楽しみを増やす

ストレスは暴食や異食を引き起こします

お好みの音楽を流したり動物など

お好きな写真のある雑誌や書籍を置いてみたり

縫い物や編み物など得意で集中できるものに取り組んだりするだけで

食べ物への執着が低減し、それに伴う異食が収まるケースもあります!


(2)食べようとしているときの対応法

食べようとしているタイミングで、強く注意したり

無理やり取り上げようとしてはいけません(。-`ω-)

ご本人はあくまで食べ物と認識しています

取られないようにと慌てて食べてしまい

のどに詰まって窒息することもあります(;゚Д゚)

興奮や暴力など他症状を引き起こすことも

「食事をもらえない!」という被害妄想に陥ることもあります!

周りの人も慌ててしまいますが、ここはむしろ落ち着きましょう

その上で、「お茶を入れますか?」などとご本人の気をそらして回収したり

「よかったらこちらもどうぞ」と本当の食べ物と交換したりするように!


(3)食べてしまったときの対処法

・窒息の恐れがある場合

まだ口の中にあり簡単に取れそうなら口に手を入れて

取り出すことも可能ですが、ご本人が嫌がって暴れたり

指をかまれたり、かえって奥に押しやってしまう危険性もあります

様子を観察し、「それは傷んでいるみたいだから、口から出して

こちらをどうぞ」など、他の食べ物を勧めつつ

自分から口から出すように働きかけましょう♪


・窒息が起こった場合

背中を叩いて吐き出させる「背部叩打法」など、いくつかの方法があります

医療や介護の専門職に窒息時の対応法をあらかじめ教わったり

近くの消防署や日本赤十字社が開催する講習などで救急法を学んでおくと

こうした場合に役立ちます(=゚ω゚)ノ

こうした対応法を知らない、またはしても効果がなく窒息が

解消しない場合はすみやかに救急車を呼びましょう♪

一方、一見窒息していないように見える場合も

気管が狭まり徐々に窒息していく場合もありますΣ(・ω・ノ)ノ!

吐き出せた後、窒息はしていないように見えても

必ず医療機関にかかりましょう!


・中毒の危険があるものの場合

飲み込んだものによって、水を飲ませる

吐かせるなどの対応法もさまざまです

安易に対応せず、何をどれだけ食べてしまったのか

飲んでしまったのかを把握し、すみやかに(119番)などに連絡し

専門家の助言を仰ぎましょう!


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